香損でも指せていた局面


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で、後手の46の角に▲4八飛として△1九角成と後手が香車を取った局面。ソフトの評価値+876で先手優勢。

対局時は、先手が香損して馬を作られたので先手失敗かと思っていたのですが、形勢は全く逆だったようです。

このあたりは、形勢判断がうまくできてなかったようです。

本譜は△1九角成以下、▲8四銀△9二歩▲7三歩△6二金▲6五歩△8三歩で、ソフトの評価値+802で先手優勢。

先手は9筋を詰めて一時的に気持ちはいいのですが、△8三歩と催促されると▲9五銀では手が止まるので、▲9三歩成から攻める手はあるのですが、ちょっと単調な気がします。

▲8四銀△9二歩まではいいとして、▲7三歩では▲5三角成がありました。ソフトの評価値+423で先手有利。

▲7三歩△6二金の手を入れると▲5三角成はできませんが、単に▲5三角成は見えてなかったです。

ぱっと見で、どの程度効いた手なのかよく分かりません。

▲5三角成に△8三歩なら、▲7三歩△同桂▲同銀成△同馬▲6五桂△5一馬▲7三歩△6二金▲同馬△同馬▲7二金△同銀▲同歩成△同玉▲7四歩で、ソフトの評価値+1056で先手優勢。

この手順は、馬と金の交換から▲7二金と張り付く手ですが、最後の▲7四歩の垂らしで先手に角が入れば、▲4六角の狙いがあるので先手指せそうです。

▲5三角成に△5二銀右なら、▲7五馬△8三歩▲9三歩成△同歩▲同銀成△同桂▲9四歩△9二歩▲9三歩成△同歩▲6四桂で、ソフトの評価値+702で先手有利。

この手順は、後手がややおとなしく受けた手ですが、銀を捨てて桂馬を取ってから▲6四桂で先手指せるようです。

香祖でも指せていた局面だったのが参考になった1局でした。