17手詰めの実戦詰将棋

上図は、終盤戦で先手がだいぶ駒得をして後手玉に迫っています。ソフトの評価値+99984で先手勝勢。

ソフトで999○○とでると、即詰みがあることを示しています。

即詰みにしなくても勝ちやすい指し方もありますが、切れ負け将棋などは、手数が伸びると時間が切れる可能性もありますので、詰ませるときは詰ましたいです。

以下の指し手は、▲4二飛△6二桂▲8二龍。

▲4二飛は普通の手ですが、▲8二龍は決断の一手です。

飛車を渡してもまだ安全ですが、後手から△7七歩成や△5七桂成などがきたら、少しうるさいです。

△8二同玉なら、▲6二飛成以下並べ詰みなので、△8二同歩です。

△8二同歩▲6二飛成△同玉▲7四桂△7二玉▲6一銀。

▲6二飛成から▲7四桂は、筋とはいえこれも決断の一手です。

▲7四桂に△5二玉だと、▲6一銀△4二玉▲5二金△3一玉▲2二金まで。

よって▲7四桂には△7二玉ですが、▲6一銀は少し気づきにくいです。

△6一同玉なら▲6二金まで。

△8一玉なら▲7二金以下詰み。

よって△8三玉ですが、▲9三角成△同玉▲9四金△9二玉▲9三金打△8一玉▲8二金まで。

▲9三角成も詰将棋で出されたら平凡な一手ですが、実戦だと見えづらいです。

終盤でこれくらいの切れ味があればいいですが、いろんな勝ち方がある中で、即詰みにするというのは、決断の一手が続きます。

日頃から詰将棋に親しんでいると、詰む数手前は、感覚的に見れば分かるレベルになるかと思います。

▲4二飛から▲8二金まで17手詰めですが、厳しい寄せ方が参考になった1局でした。

居飛車穴熊からの仕掛け

上図は、居飛車対振り飛車で、先手が居飛車穴熊に対して後手は高美濃囲いの将棋で、後手が△6四銀と上がった局面。ソフトの評価値+264で互角。

よくありそうな形で、仕掛けは単に▲2四歩か▲2四歩から▲3五歩を入れるか迷いそうです。

本譜は以下、▲2四歩△同歩▲同角△2二飛▲2五歩△5五歩▲同歩△5二飛で、ソフトの評価値+110で互角。

後手が3間飛車なので、先手から▲2四歩から▲3五歩はやりくにいので、2筋を交換する筋にしました。

ここまで見ると、おかしな評価にはなっていないようです。

本譜は以下、▲5八飛△5六歩▲同飛△5五銀▲5九飛△5六歩で、ソフトの評価値+122で互角。

評価値を見る限りでは、ここまでおかしな手は指していないようで、いい勝負のようです。

先手の▲5九飛が、本来は2筋から攻め込む形が理想ですが、後手が軽く5筋に飛車を捌いてきたので、対抗する意味ではやむを得ない感じです。

その代わり先手は 、1歩得になっています。

実戦は、ここで▲6八角と引き△4二角なら以下△7五歩の筋で、少し先手の模様が悪かったようですが、▲6八角では▲6八銀と引いて辛抱する手はあったようです。

角交換の筋は、先手が残しておいた方が手が広いということです。

△2四角▲同歩△4八角なら、▲4九飛△5七歩成▲4八飛△同と▲4一角で△5一飛なら、▲6三角成△同銀▲4二角で暴れます。角と金と交換しても穴熊なのでいいという感覚です。

後手にと金は作られますが、後手歩切れで、と金が穴熊と反対方向に行っているので、先手指せるようです。

それと本譜には出なかったですが、後手から△5六歩と垂れ歩を打たれて次に△5七歩成を見せる前に、▲5八歩と受ける形は、あまりいい手ではないと思っていたのですが、ソフトの評価はそんなに悪い手ではなさそうなので、これは参考になりました。

最終盤で時間が切れる

上図は、終盤戦で後手が△4七香と打った局面。ソフトの評価値+2093で先手勝勢。

評価値で先手勝勢と出ていますが、実戦では勝勢など全く思ってもなく、際どい勝負だと思っていました。

後手の△3六角や△5五桂や△7六香や△7九とが、先手玉に迫っています。

△4七香は△4八香成からの詰めろで、▲4八同玉には△1八飛から詰みです。

また△4七香に▲2八飛では、△6七桂不成▲同金△4九金以下詰みです。

△4七香に対しては、▲7四角がありました。

王手なので△6三桂と安い駒を合い駒にしますが、▲4七金△同桂成▲同角△同角成▲同飛△6九と▲同飛△3六角。

手の流れからすると1本道ですが、そこで▲5三香がありました。

△同玉に▲4四銀以下詰み。

▲5三香に△4二玉は、▲5二金△3一玉▲7一飛成まで。

攻防の▲7四角を打って後手の攻めをしのいで、駒が増えたら後手玉を詰ますというのが良かったのですが、実戦は△4七香に次の手が指せずに秒読みの時間切れでした。

何が原因かというと、まず△4七香が見えてなく慌てたというのもありますが、考えているときに先手玉でなく、主に後手玉の詰み筋を見ていたのが大きかったです。

具体的には、△4七香に▲6二成香を考えており、△同玉に▲7三角打って△同玉なら▲7一飛成以下詰みなどと考えて、実際は△同玉でなく△5三玉で手が続かないのですが、それで半分以上時間を使って、残り時間で角持ってどこかに王手かけようとするも時間切れでした。

このあたりは、直感が悪すぎるというか、全く意味のない展開を考えていたというのが大きいです。

秒読みでも、いいところに手がいくような指し手ができるようになりたいものです。

駒組みの数手で失敗

上図は、角換りで先手が腰掛銀に対して、後手が右玉で△3三銀が△4四銀と出た局面。ソフトの評価値+25で互角。

まだ駒組みの段階かと思っていたのですが、次の数手を軽視していました。

本譜は以下、▲7九玉△3五歩で、ソフトの評価値-104で互角。

このタイミングでの△3五歩は、あまり見たことない手だったので、最初は少しありがたいかと思っていたのですが、考えているうちに、こちらの模様が悪いことに気づきました。

△3五歩に対して▲4五歩は、△5五銀▲3五歩△5六銀▲同歩△4七銀▲同金△3八角で、先手悪そうです。

本譜は以下、▲3五同歩△同銀▲1七角△4六銀▲4五桂△4四角で、ソフトの評価値-199で互角。

ソフトの評価値は-199で互角とはいえ、この局面はすでに先手悪そうです。

先手が▲4五桂と跳ねているので、将来的に△4四歩から桂が取られる展開になりそうで忙しい局面ですが、いい手が見えません。

▲7九玉では、▲4七銀と辛抱した方が良かったです。

▲4七銀は、直前に▲5六銀と上がった銀を下がると1手損になるので、指しづらいですが、△3五歩に備えるなら仕方なさそうです。

そうなると、▲5六銀と上がったのは、少し早すぎたということになり、▲7九玉くらいで、後手の指し手を見た方が良かったです。

▲5六銀は、将来的に後手からの△6五歩▲同歩△同桂の筋に備えた手ですが、後手が右玉ならこの手は簡単には指さないと思います。

後手から△6五歩が指しづらいのなら、先手は▲7九玉から▲8八玉と堂々と指した方が、方針としては分かりやすかったです。

どこかのタイミングで、▲5六銀から▲6七銀のような感じです。

駒組みの段階で手が広いところではありますが、▲3七桂が跳ねているときは、桂馬の頭を狙われやすいので、▲5六銀と上がるタイミングは注意と分かった1局でした。

駒の損得より働き

上図は、相掛かりから先手が▲1三香成と後手の香車を取った手に、△同角と応じた局面。ソフトの評価値+459で先手優勢。

ここでは指しやすいかと思っていましたが、この後の指し手は、思ったほど良くなかったです。

本譜は以下、▲1九香△2二角▲1二香成で、ソフトの評価値-95で互角。

角と香の交換が確定して駒得なので、先手優勢かと思っていたのですが、評価値はむしろ互角に戻っています。

▲2二成香としても△同銀で、大したことないということだと思います。

本譜は以下、△9八歩成▲2二成香△同銀▲5六角と進みましたが、ソフトは△9八歩成では、△7七歩▲同銀△9八歩成を推奨しており、このあたりの感覚は正直よく分かりません。

いずれ△6五桂とか△8五桂と跳ねたときに、▲7七銀に当たるということでしょうか。

▲1九香では、▲7五香の方が良かったようです。ソフトの評価値+458で先手有利。

△9四飛なら、▲7四歩△8五桂▲7三歩成△8一銀▲1八飛△1二歩▲6三と△同玉▲1三飛成△同歩▲8三角で、ソフトの評価値+1911で先手優勢。

△7五同飛なら、▲7五同角△7四香▲8四角△7八香成▲同玉△9八歩成▲7四歩で、ソフトの評価値+597で先手有利。

本譜と違って、△2二角を取るより、7筋から攻めた方が、後手玉に厳しいということみたいです。

また▲7八金を取らせても、右側が結構広いので、先手玉はそこまで危険でないということみたいです。

駒の損得でなく、働きも結構大事であると分かった1局でした。

飛車角交換で損をする

上図は、相居飛車の力戦形で、先手が▲6五歩と突いた手に対して、△6四銀が△7三銀と引いた局面。ソフトの評価値+196で互角。

このあたりは、先手が1歩得で、後手の銀を△7三銀と引かせた形なので、少し指しやすいかと思っていましたが、次の一手に悩みました。

本譜は以下、▲4四飛△同歩▲7五歩で、ソフトの評価値+71で互角。

序盤は飛車より角という格言はありますが、この場合は良くなかったみたいで、後の駒組みに苦労する展開になりました。

現実的には、相手に飛車を持たれると、先手はその打ち込みに注意することになり、駒組みに制約がかかりそうです。

▲4四飛では、▲4四角△同歩▲2六飛の方が良かったです。ソフトの評価値+181で互角。

角交換をするのは普通ですが、その後の▲2六飛がちょっと見えにくい手でした。▲2四飛のままでは、△3五角があるので事前に受けた手ですが、同時に7筋のケアもしている手です。

こういう柔らかい手がなかなか浮かばない感じで、そのため将棋が一直線になって、形勢を損ねていることが多いです。

▲2六飛以下は、△7六歩▲同飛△7四歩▲1五歩△2三銀▲2六飛△4二玉▲3八銀で、ソフトの評価値+226で互角。

この局面をどう見るかですが、先手は1歩得で飛車が横に効いて活用しやすいです。▲7七桂から▲7六飛で、後手の△7三銀を釘付けにすることができます。

飛車が7筋に行くと、△2八歩の筋があるので、先手玉は▲4八玉から▲3九玉と移動する展開がありそうです。

後手は銀冠に組むことや、2筋に歩を使える筋もあるので、これは結構難しい展開ですが、飛車角交換をする展開に比べたら、はるかに良かったようです。

最初にこの戦型を選んだら、急戦志向と思っていましたが、相手の指し手によって、こちらも指し手を変えて、柔軟性を持たないといけないと分かった1局でした。

相居飛車の▲4五歩の仕掛け

上図は、相居飛車の将棋で、後手が早い段階で△4四歩と突いて、角交換を避ける展開で、後手が△6二玉と右玉に構えた局面。ソフトの評価値+62で互角。

本譜は以下、▲4五歩△同歩▲2二角成△同金▲6六角△3三角▲同角成△同桂▲3七桂△4六歩で、ソフトの評価値-130で互角。

ソフトの評価値-130で互角とはいえ、▲4六同飛では、△2八角があるので、この仕掛けは失敗していると思われます。

一時的に△2二金になるので、仕掛けていいかと思っていましたが、大したことありませんでした。

▲4五歩では、▲3七桂が自然でした。将来、4筋の攻めに桂の活用は必要なので、これが疑問手とは考えにくいです。

以下△7三桂なら、▲6六歩と待ちます。

角道を止める▲6六歩は、4筋からの攻めに角が使いづらいというのはありますが、単純に▲4五歩と仕掛けてもうまく行かないので、自陣に整備を入れた手です。

この展開だと、▲5九金は▲5八金の方がいいと思います。

玉の周りは、▲6七銀上▲5八金のイメージです。

攻めの形は、▲2五歩を突いて、▲4九飛と引いて、一番いいタイミングで▲4五歩と仕掛けるイメージです。

右四間飛車の形は、部分的に飛車落ち定跡にあるような形に似ており、下手側が、▲4五歩からがんがん攻めて圧倒するイメージがありますが、これが平手だと意外とうまくいかないという感じです

後手の飛車が、8筋にいるのが違いなのですが、意外と飛車が受けに役立っている感じで、簡単には攻め倒せません。

後手が受け損なえば、一気に先手有利になりやすいのですが、後手にもたれるような指し方をされると、意外と攻めを繋げるのは大変です。

先手は待ちの手が続きますが、歩で接点を作る形をたくさんあった方がよく、1筋、2筋、3筋、4筋、6筋、7筋、9筋で歩のぶつけられる形にしておけば、手が広がります。

この戦型は、見た目以上に先手大変な将棋だと思います。

中盤でチャンスを逃す

上図は、後手の3三角と8四飛の組み合わせの横歩取りで、後手が△7六飛と銀を取った局面。ソフトの評価値+645で先手有利。

実戦では、先手はあまりいいと思ってなかったですが、本譜はチャンスを逃しました。

本譜は以下、▲7七桂△3四金で、ソフトの評価値-65で互角。

△7八飛成を防ぐ▲7七桂は普通の手ですが、△3四金が味のいい手で、このやり取りは、だいぶ先手が損をしました。

△3四金で、後手の駒組みがスムーズになったのが大きいと思います。

▲7七桂では、▲6七角がありました。ソフトの評価値+728で先手有利。

これは、▲7八金に紐をつけて、間接的に後手の△2三金を狙っています。

以下、△7五飛▲7六歩△5五飛▲6四桂で、ソフトの評価値+1108で先手優勢。

以下、△6四同歩▲2三角成のような感じです。

これなら、後手の△2三金を持ち駒にして次は▲3三馬なので、先手良かったです。

以下△4四銀とか△2二銀打などありますが、後手の陣形も少し崩れているので勝負形でした。

▲6七角が実戦で見えるかどうかは、後手の△2三金が浮いているので、何か手がないかと考えないと浮かばないですが、盤面全体をよく見ないといけないと分かった1局でした。

居飛車穴熊の▲5七銀の活用

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で、先手居飛車穴熊に対して後手3間飛車で美濃囲い。ソフトの評価値+264で互角。

本譜は以下、▲1六歩△6三金▲1五歩△8四歩▲7九金寄で、ソフトの評価値+240で互角。

先手が、1筋の端に2手かけたのは、少しもったいないと思いますが、そこまで局面に影響は出てなかったようです。

先手は、いずれ▲5七銀と上がる形ですが、それ以後の方針が難しいと思っていました。

▲1六歩では、平凡に▲7九金寄があったようです。

▲7九金寄△6三金▲5七銀△6五歩で、ソフトの評価値+343で先手有利。

先手有利とありますが、ほぼ互角に近いと思われます。この局面でも▲5七銀の活用が悩みます。

△6四歩の形なら、▲6六銀と上がることが出来ますが、△6五歩の形なのでそれが出来ません。

ただあまり早く▲6六銀の形を目指しても、後手は△7三桂から△6四歩から△6五歩で銀が下がることになるので、何とも言えません。

△6五歩からの指し手は、▲4六銀△4二飛▲3七桂△3二飛▲1六歩△6四銀▲3五歩△同歩▲2六飛△7五歩▲同歩△8五桂▲3五銀で、ソフトの評価値+292で互角。

▲5七銀は、左側でなく▲4六銀から3筋を狙うのが、全く気づかない手でした。

確かに、△6五歩と位を取った形では、▲4六銀はあるのですが、玉と反対側で活用するのは、少し浮かびづらい感覚でした。

この銀は、3筋や2筋を突破するというより、後手の△3三角が穴熊を睨んでいる形は、ちょっと9筋の端攻めなどがあって怖いので、それをけん制する意味がありそうです。

端攻めが緩和されれば、穴熊の固さが活きる展開になりやすいと思われます。

▲3五銀が働く展開になるかが、勝敗の分かれ目のような気がします。

このような指し方もあると分かった1局でした。

終盤で迷って攻める

上図は、角換りの終盤戦で後手が△8二飛が△8六飛と歩を取った局面。ソフトの評価値+1759で先手優勢。

少しいいとは思っていましたが、△8六飛が△7七角引成からの詰めろで、▲8六同金も△7七角引成から詰みです。

後手玉は、まだ詰まないので、次の一手が迷いました。

本譜は以下、▲1四桂△同香▲2三歩成△同銀▲3四桂△同歩▲2三飛成から攻めるも、後手玉は寄らずまずい展開でした。ソフトの評価値+305で互角。

終盤で一旦決めに行くと、即詰みがないかと考えるのですが、詰みがないときにさらに攻めて、一直線に負けになるような指し方をすることが多く、指し手の幅が狭いと思っていましたが、本局もそのようになりました。

▲1四桂では、▲6六桂がよかったようです。ソフトの評価値+1759で先手優勢。

これは詰めろを消した手ですが、先手は次に▲8六金や▲6八銀で、後手の攻めを切らす狙いです。

また、大駒が入ると▲1四桂△同香▲2三歩成以下、後手玉が即詰みの可能性も出てきます。

後手からは、△8七飛成▲同玉△8六歩▲同銀△2四歩と手を戻しますが、▲1四桂△同香▲2四成香で、ソフトの評価値+2520で先手勝勢。

△2八歩なら、▲1三銀△同桂▲同成香△同玉▲2五桂△2三玉▲2四飛△同玉▲3五銀△2三玉▲1三金まで。

△1二金なら、▲1三銀△同桂▲同成香△同玉▲2五桂△2三玉▲2四金△同玉▲3五銀△2三玉▲2四飛まで。

△1二金は受けるだけで、終盤の手ではないですが、切れ負け将棋や秒読みだと思わぬ手を指されて、こちらがまずい手を指すというのがよくあるので、書いています

また、 手順の▲2四に打つ駒は歩などでは、△3四玉と逃げられるので、決める所では、しっかり指せるようになりたいです。 。

即詰みにしなくてもいいという考えもありますが、切れ負け将棋だと決めるとき決めないと、時間が切れる可能性もあります。

将棋の内容は良くても、結果は負けるということです。

本局は、攻めでなく、受けに回った方が良かった1局でした。