玉頭戦は手厚く指す


上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲1四同歩と香車を取った局面。ソフトの評価値+254で互角。

対局中は次に▲1三銀と打ったら後手玉が詰めろになるので、△4九とで金を取って▲1三銀に△1一金でどうかなどと考えていましたが、全くお粗末でした。

実戦は▲1四同歩以下△4九と▲1二角成△同玉▲1三銀で、ソフトの評価値+99989で先手勝勢。

この手順の▲1二角成と王手をされる手をうっかりしていました。

どのような将棋でも、最後に悪手を指す方が負けるようです。

頓死ということですが、△4九とでは△2三桂がありました。

△2三桂に▲1五香なら△3三金右▲1三銀△3四金で、ソフトの評価値-1281で後手優勢。

この手順の▲1五香ですが、将来後手から1五の地点に駒を打たれるのを避ける意味での先着と、1三の地点に駒を打って1筋からがりがり攻める狙いです。

狙いは分かりやすいので後手がどう指すかですが、△3三金右と活用する手がありました。

玉頭戦なので少しでも1筋~3筋に駒を集めて、手厚くする指し方のようです。

先手の角が行き場所がないようで、▲5二角成は△同飛▲同龍△2五角があります。

よって▲1三銀と打ちましたが、△3四金と角を取ります。

先手の持ち駒に金駒が2枚あれば後手玉は詰みですが、角と金なので後手玉は詰みません。

△3四金以下▲1二銀成△同玉▲1三金△1一玉▲3四歩なら△2五銀▲1七玉△2八角▲1八玉△1七歩▲2七玉△3七とまで詰みです。

この手順は先手は駒を渡しすぎると自玉が詰まされるという典型的なパターンで、自分の場合でもよくあります。

攻めばかりに意識が向いていると自玉がお留守になるケースです。

最後の詰み筋もうっかりしやすく、特に△1七歩という手が見えにくく持ち駒を使い切っての詰まし方です。

△2三桂に▲6四角なら△3三歩▲2五歩△4九と▲2四歩△1五金で、ソフトの評価値-1204で後手優勢。

この手順の▲6四角ですが、直接後手玉に迫る筋ではないので少し浮かびにくいです。

また飛車を取っても後手玉に詰めろがかかりませんので、どの程度の効果がある手か判断しにくいです。

後手の△3三歩は角取りですが、次に▲2五歩も浮かびにくい手です。

どこかで後手の持ち駒に斜めの駒が入れば、2五の地点から打ち込む手を消しています。

△4九とも浮かびにくく、飛車が逃げるとか角を取る手が最初に浮かびそうです。

▲2四歩の取り込みに△1五金と打つのが、△4九との狙いだったようです。

玉頭戦なので上部を手厚くするのがポイントのようです。

玉頭戦は手厚く指すのが参考になった1局でした。