攻めの拠点を作る歩の垂らし

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で、後手が△6五桂と打った局面。ソフトの評価値+404で先手有利。

駒割りは、角と銀桂の交換で2枚替えで先手が少し駒損ですが、後手が歩切れで飛車があまり働いていないので先手有利です。

実戦は、△6五桂に▲6六角△5五銀だったのですが、△5五銀で△5七銀だったらどう指したらいいか気になっていました。

普通に指すと△5七銀▲同角△同桂成▲同飛△4四飛で、ソフトの評価値+182で互角。

この手順は、先手も駒損が回復できて互角ですが、後手の飛車が活用できる展開が先手が少し不満です。

△5七銀には▲同飛△同桂成▲4三銀があったようです。ソフトの評価値+379で先手有利。

△5七銀に▲同飛△同桂成に▲4三銀がうっかりしやすい手です。

▲4三銀で▲5七同角だと△4四飛で飛車が捌かれます。

▲4三銀以下△1二飛▲5七角△4五桂▲6六角△6五歩▲7七角△6四銀▲5三歩で、ソフトの評価値+546で先手有利。

この局面は、駒の飛車と角の交換で先手が1歩得ですが、先手有利は意外でした。

最後の▲5三歩がなかなか指せない1手です。

後手は歩切れで△1二飛と捌けない形になりましたが、△4五桂~△6五歩~△6四銀と遊んでいる駒を働かせて味がいいです。

それに対して先手は4三の銀が少し重たい形なので、この駒をどのように活用するかが大事になりそうです。

後手は歩切れなので△5三同銀なら、▲3四銀不成△4九飛▲4三歩成△6四銀▲2三銀成△6二飛▲5三歩で、ソフトの評価値+868で先手優勢。

後手は普通に指すと先手からのと金攻めで悪そうです。

▲5三歩に△5七桂成なら、▲5二銀不成△7三金寄▲6一銀不成△4七飛▲5二歩成で、ソフトの評価値+604で先手有利。

この手順は、△5七桂成に先手は▲5二歩成としても4三の銀が使いづらいので、▲5二銀不成とします。

後手は△7三金寄と受けたときにさらに▲6一銀不成と銀を活用します。

後手は受けてもきりがないので△4七飛としますが、そこで▲5二歩成が味がいいです。

実戦的にはまだまだ大変ですが、先手は銀と歩が活用できる展開になりました。

攻めの拠点を作る歩の垂らしの▲5三歩が参考になった1局でした。

飛車を近くから王手する

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で先手が▲6三銀不成とした局面。ソフトの評価値+99970で先手勝勢。

先手玉に詰めろが掛かっているので、後手玉を詰ませるかどうかという局面です。

▲6三銀不成以下△8二玉▲7一馬△同玉▲7二金△同飛▲同銀成△同玉で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。

△8二玉で△8三玉は、▲7四銀成△同玉▲7五香△8三玉▲7四金△9二玉▲8三金打△8一玉▲7一馬△同玉▲7二金打まで。

よって△8二玉で以下▲7一馬~▲7二金が少し重たいのですが、飛車を取るのが大きいです。

後手玉の周りに金気の駒が無くなりましたが、これで後手玉が詰むかどうかが気になります。

▲5二飛△6二金▲6三銀で、ソフトの評価値+99988で先手勝勢。

▲5二飛と近いところから王手をするのが急所です。

▲5二飛△6二金なら▲6三銀がいい手です。

▲6三銀△同玉▲5三金△同金▲6二金まで。

▲6三銀に△8三玉なら▲8二金△同玉▲6二飛成△9三玉▲8三金△同玉▲7二龍△9三玉▲8三金まで。

この手順は、▲8二金が送りの手筋です。

▲5二飛に△6二銀なら、▲8二金△同玉▲6二飛成△7二金▲7一銀△8三玉▲7二龍△同玉▲6二金△8三玉▲7二銀△9二玉▲8三金まで。

手順の▲8二金に△6一玉なら▲5一金△同銀▲7二飛成まで。

この手順は、▲5一金~▲7二飛成が少し難しいです。

なお▲5二飛のところで▲4二飛と遠くから打つのは、△6二金で詰みません。

△6二金以下▲8二金△同玉▲6二飛成△7二金▲8一金△同玉▲9二銀△同香▲8三香△8二銀で詰みません。

飛車を近くから王手するのは比較的少ないのですが、近くから王手しないと詰まないようです。

飛車を近くから王手するのが参考になった1局でした。

知らない手筋を続けて指された

上図は、先後逆で横歩取り△8四飛からの進展で△1五歩と突いた局面。ソフトの評価値+120で互角。

このような局面はこの戦法ではよくありそうですが、次に指された一手は意味が分かりませんでした。

▲4六飛で、ソフトの評価値-110で互角。

先手の飛車だけの働きでいえば2筋にいた方が4筋より働いていると思えるのですが、ここで歩越し飛車にする▲4六飛です。

相手の玉頭を狙う▲5六飛はたまにみますが、▲4六飛はあまり見たことがありません。

▲4六飛の手で▲3六飛や▲5六飛のような手だと、将来後手が角を持ったら1筋の歩を突き捨てて△1八歩と叩いてから△4五角のような手がありそうです。

この手順は、ちょっとした形で成功したり無理だったりしますが、後手の1つの狙いを消しているのかもしれません。

また▲4六飛と回れば△2四飛には形よく▲2七歩と受けの手を用意したのかもしれません。

実戦もその通りになりました。

本譜は▲4六飛以下△2四飛▲2七歩△7四歩▲7五歩で、ソフトの評価値-65で互角。

この手順は△2四飛と回って▲2七歩と受けさせて少し後手も気持ちがいいようですが、△7四歩に▲7五歩がありました。

この手も全く見えていませんでした。

▲7五歩に△同歩なら、▲3三角成△同桂▲8六飛で、ソフトの評価値+98で互角。

この手順は、角交換してから▲8六飛と回るのですが、普通に△8三歩なら先手から▲4六角の筋があるので受けづらいです。

先手を取って受けるなら▲8六飛には△8五歩▲同飛△8四歩ですが、▲7五飛△7三銀で、ソフトの評価値+116で互角。

この手順は、先手の飛車が7筋の歩も取って2歩得なのでだいぶ得をしたようですが、評価値は互角のようです。

このあたりの局面は、まだ知らないような手筋がたくさんあるようです。

知らない手筋を続けて指されたのが参考になった1局でした。

▲7九玉と深く囲う

上図は、角換りからの進展で後手が△7三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+38で互角。

この局面は、駒の損得はなくいい勝負ですが、後手の持ち駒に角があるので先手は角の打ち込みに注意しながら指す感じです。

対局中は、9筋が薄いので後手から9筋を伸ばされて△8五桂という展開になったらまずいと思って▲7六銀と打ちました。

本譜は▲7六銀で、ソフトの評価値-245で互角。

▲7六銀は良くなかったようです。

▲7六銀には△7五歩▲6七銀左で、ソフトの評価値-170で互角。

後手の△7五歩が見えてなくて、▲6七銀左と引いた形はいつでも後手から9筋の伸ばしての手があるので、あまり意味がなかったようです。

▲7六銀では▲7九玉があったようです。

▲7九玉△9四歩▲6七金寄で、ソフトの評価値+19で互角。

▲7九玉~▲6七金寄は全く見えませんでした。

一時期の将棋が、▲7九玉と深く囲わずに▲6八玉のまま戦いをするのがあったので、その影響か▲7九玉は考えてなかったです。

また▲6七金寄も後手から△6五歩▲同歩△6六歩▲同金△3九角の筋もあるので、指しづらいかと思っていました。

ただし、後手は角と歩が3枚あって色々な攻めはありますが、先手は持ち駒に銀がありますので、簡単に後手が攻め切れるという将棋ではないようです。

▲6七金寄に△9五歩▲同歩△9七歩なら▲8六銀で、ソフトの評価値+15で互角。

後手は先手の手薄な9筋に手をつけますが、▲8六銀と打ってまだ大変です。

先手は玉側で辛抱して駒が入れば、▲1四歩△同歩▲1三歩のような感じで1筋から手を作る指し方になりそうです。

▲7九玉と深く囲うのが参考になった1局でした。

対振り飛車の歩の交換の受け方

上図は、後手△3三角戦法から進展で△2四銀と上がった局面。ソフトの評価値+183で互角。

△2四銀は▲2五桂を防いだ手ですが、この後△4六歩と突いてきたときの対応が気になっていました。

本譜は▲2九飛△4六歩▲同歩△同飛▲6五角△5四角▲同角△同歩▲2一角△2三角で、ソフトの評価値-169で互角。

▲2九飛は、将来的に後手から△6四角のような手で角のラインから攻められるのを事前に受けた手ですが、あまり意味がなかったかもしれません。

▲2九飛とすると4九の金が▲5八金と上がると、いつでも△3八角の筋があります。

後手から△4六歩と動いてきた手に▲6五角から▲2一角としましたが、△2三角と打たれると少し先手が無理っぽいです。

後手の4筋の歩の交換に簡単に歩を打って受けてはいけないという先入観があったのでこのような指し手になったのですが、角だけの攻めでは単調です。

▲2九飛では▲5八金右がありました。

▲5八金右△4六歩▲同歩△同飛▲4七銀△4一飛▲4六歩で、ソフトの評価値+172で互角。

この手順は、▲5八金右として後手が4筋の歩の交換をすれば▲4七銀から▲4六歩と受ける形です。

このような受け方は、あまりいい受け方ではなく少し先手が損をしていると思っていたのですが、評価値をみるとそうでもないようです。

後手に1歩持たれて先手は4七の銀が固定されて動けないという理由で先手が損をしているという感覚だったのですが、後手の2四の銀が少し浮いています。

2四の銀が中央にいれば△4六銀を目標に指しますが、後手の銀が2筋にいればその心配はなさそうです。

▲4七銀の形は3七の地点が弱いので、後手から△6四角から△4五歩として△3七角成の筋の受け方が気になります。

▲4六歩以下△6四角▲2九飛△4五歩▲同桂△同桂▲同歩△3七角成▲4六角△1五馬▲1六歩△1四馬▲5六銀△6四桂▲4七金で、ソフトの評価値+54で互角。

この手順は△6四角から△3七角成とやや後手の指し手も単調な感じもしますが、実戦的には結構大変なようで▲4七金まででいい勝負のようです。

対振り飛車の歩の交換の受け方が参考になった1局でした。

横歩取り青野流の手の流れ

上図は、先後逆で後横歩取り青野流からの進展で、△7六飛に▲7七桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-25で互角。

横歩取りの後手番は最近指すことが多いのですが、先手が青野流から2九の桂馬と8九の桂馬が中央に目指してくる指し方に対応を苦慮しています。

こういう時は、このような戦型の専門書を読めば解決のヒントは早いのでしょうが、将棋は少し形が違うと全く指し手が違うというのがよくありますので、ほとんどソフトで検索しています。

また定跡も覚えたらいいのでしょうが、どこまでが定跡かと言われたらよく分からない程細分化していると思いますので、実戦で試行錯誤しながら調べるのが性に合っているようです。

▲7七桂と跳ねたのは角交換の筋を避けて、将来▲7七桂~▲6五桂と▲3七桂~▲4五桂と桂馬2枚が中央に殺到する狙いです。

先手の狙いは分かりやすいのですが、後手の受け方が横歩取りの戦型なので普通の手になりにくいです。

本譜は▲7七桂△2二銀▲3七桂で、ソフトの評価値+279で互角。

△2二銀は普通の手ですが良くなかったようで、▲3七桂とされると次に▲4五桂に角が逃げると金が浮いているので▲3二飛成とされます。

▲3七桂が跳ねる形では、3一の銀はそのままにした方が無難なようです。

△2二銀では△5五角がありました。ソフトの評価値+42で互角。

△5五角と出る筋はたまに見ますが、▲3七銀も▲3七桂も△2七歩成があります。

△5五角に▲2四飛で、ソフトの評価値-134で互角。

手順の▲2四飛に△2二銀なら▲3七銀で今度は△2七歩成は▲同飛があります。

よって後手は普通に指しては面白くないので▲2四飛に△3三桂で、ソフトの評価値-97で互角。

このあたりの指し手は、角換りや居飛車対振り飛車の対抗形ではあまり見ないような手なので、感覚がだいぶ違うようです。

特に飛成を受けないというのは、なかなかできないものです。

△3三桂▲2一飛成△4五桂で、ソフトの評価値+52で互角。

現時点では指し手の意味も大事ですが、手の流れや感覚を少しずつつかんでいきたいです。

横歩取り青野流の手の流れが少し分かった1局でした。

少し難しい実戦詰将棋

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形の終盤戦で、後手が6二の銀を△7一銀と引いた局面。ソフトの評価値+99985で先手勝勢。

先手玉は穴熊で王手が掛からない状態で、後手から△7八ととすれば詰めろですが、それまでに先手が後手玉をどのように寄せるかという局面です。

よって先手は後手玉を即詰みにする必要はなく、詰めろ詰めろをかけていけばいい状態です。

△7一銀以下▲同角成△同飛▲6三銀打で、ソフトの評価値+99988で先手勝勢。

色々な寄せ方がありますが、▲7一角成と銀を取るのが一番分かりやすそうです。

後手の守りの金気の駒を取って、後手玉の守りを弱くするということです。

△同飛に▲6三銀打とします。

▲6三銀打以下△8二玉▲7二金で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

後手は△8二玉しましたが、△8一玉でも▲7二金で同じになります。

なお△8一玉に▲8三金でも後手玉は受けなしです。

▲7二金以下詰むと思って寄せるならいいですが、詰むか詰まないか分からないなら駒を渡すのは危ないです。

先手玉が受けなしの状態なら後手玉を詰ましに行きますが、先手玉が詰めろでないので、無理に詰ます必要はありません。

▲7二金以下△9三玉▲8三金△同玉▲7四銀成△7二玉▲8三金△8一玉▲8二香まで。

手順の▲8三金や▲7四銀成は決断の1手になります。

なお▲7二金に△同飛なら▲同銀成△同玉▲6二飛△同玉▲6三金△7一玉▲7二金打まで。

実戦は△7一銀に▲同角成が見えず▲5三角成としたため、△7八と▲6三銀不成△8二玉と進みました。

▲5三角成△7八と以下の分かりやすい手順は、▲6三馬△8二玉▲7三馬△同玉▲6三金△8三玉▲7三金打△9二玉▲8三金打△8一玉▲7二金右△同銀▲同金直まで。

寄せ方が参考になった1局でした。

△8六歩の垂れ歩の受け方

上図は、先後逆で▲3八金と上がった局面。ソフトの評価値-45で互角。

▲3八金は、一瞬先手玉が4筋から3筋に移動するときに壁になるのと、後手の飛車が8筋に直通しているので少し怖い手です。

実戦は普通に△5二玉▲5八玉と進みましたが、後から振り返ってみると△8六歩はどうだったのかが気になりました。

△8六歩で、ソフトの評価値+50で互角。

このタイミングで△8六歩は後手からするとやや形を決めすぎですが、先手は8八に角がいるので少し捻った受け方になりそうです。

普通に受けるなら▲3三角成△同桂▲8八歩で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は、角交換してから▲8八歩と2段目に歩を打つ形ですが、お互いに8筋に歩を打って少し手が詰まった感じです。

将来的には後手は9筋の歩を伸ばしてから、△9五歩▲同歩△9八歩▲同香△8七角の筋はありますが、これはこれで難しそうです。

△8六歩に▲8五歩なら、△同飛▲7七桂△8四飛▲8五歩△2四飛▲2八銀で、ソフトの評価値-111で互角。

この手順は、先手は▲8五歩と捨ててから▲7七桂と受ける形でたまにでる筋ですが、以下△2四飛と回って▲2八銀でどうかという展開です。

この後先手は▲9七角から▲8六角とか、▲7五歩から▲8六飛で歩を取り返す展開になりそうです。

そうなればまた先手の1歩得ですが、これも難しそうです。

ちなみにソフトの推奨手は△8六歩に▲6六角でした。

▲6六角△2四飛▲2七歩で、ソフトの評価値+111で互角。

この手順は、後手の飛車が8四にいる場合は▲6六角とすれば飛車にあたるのでたまにでる受け方です。

普通は▲6六角には△同角▲同歩△8七歩成のような筋があるのですが、この場合は△6六同角に▲3二飛成が△4一金の詰めろになりまずいです。

よって▲6六角には△2四飛と回り▲2七歩と打たせます。

▲2七歩では▲2八銀もありますが、△2四飛と回った時点で先手は持ち駒に歩が3枚あるので▲2七歩と手堅く受けます。

歩の数が少ない場合は▲2八銀のような形になりそうです。

このような展開になると、後手の8六の歩が宙に浮いたような形であまり働いていないようです。

△8六歩の垂れ歩の受け方が参考になった1局でした。

香車を下段から打つ

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で、後手が△5五歩とした局面。ソフトの評価値+21で互角。

対局時は、先手は穴熊で固いものの後手の陣形が手厚いのでだいぶ先手が悪いと思っていましたが、評価値は互角だったのが驚きました。

本譜は▲1一飛成△5六歩▲5八歩で、ソフトの評価値-687で後手優勢。

この手順は自然に見えたのですが、▲1一飛成と▲5八歩は共に良くなかったようです。

▲5八歩は△5七歩成を受けただけで、▲3五角として△5七歩成なら▲5三歩のような感じで勝負すべきだったようです。

△5五歩に対しては▲5五同銀△同銀▲1一飛成で、ソフトの評価値-80で互角。

5五同銀と歩を取ってから▲1一飛成とします。

この手順なら、後手から5筋に歩を伸ばされることはありませんし、先手から5筋に歩を使える筋がありそうです。

▲1一飛成以下△2五桂▲5九香△6四銀▲5三歩△5一歩▲4一龍で、ソフトの評価値-38で互角。

▲1一飛成に対して後手は△2五桂として歩切れを解消します。

先手は5五銀を目標に▲5九香とします。

▲5九香に△5六歩もありますが、5五の銀が浮いた状態なので△6四銀とします。

以下▲5三歩の垂らしに△5一歩と受けたら▲4一龍です。

この手順は、後手が普通に受けた場合の展開ですが、次に▲5二歩成△同歩▲同香成のような感じです。

以下どこかで▲3五角のような手が回れば、後手陣に迫ることができます。

その他で理想をいえば、▲2六歩と打って桂馬を取りに行って攻めに活用する展開になれば手が広がっていきそうです。

香車を下段から打って攻めを繋げるのが参考になった1局でした。

石田流に▲2四歩から▲3六歩

上図は、後手三間飛車に先手居飛車穴熊からの進展で、▲5五歩と突いた手に△4五歩とした局面。ソフトの評価値+96で互角。

先手は穴熊で理想的な形ですが、後手もダイヤモンド美濃でしっかり囲っているのでいい勝負のようです。

本譜は▲8六角としたのですが、それから一本道の進行になりました。

▲8六角△3六歩▲同飛△同飛▲同歩△3九飛で、ソフトの評価値-26で互角。

▲8六角は手待ちで、将来▲7五銀~▲6四銀を狙ったのですが、そこで△3六歩から飛車交換する筋を少し軽視していました。

穴熊に対して振り飛車から飛車交換するのは勇気がいりますが、評価値は互角とはいえ少し後手に傾ているのが興味深いです。

先手の2九の桂馬より後手の3三の桂馬が活用できているので、その差が大きいと思われます。

△4五歩に対しての次の1手のソフトの推奨手は▲7七角で、次善手は▲8六角だったので、そんなに悪い手ではなかったようです。

ただし、△4五歩に▲2四歩からの仕掛けも考えていたので、その手も少し気になっていました。

△4五歩▲2四歩△同歩▲3六歩で、ソフトの評価値+55で互角。

▲2四歩~▲3六歩は後手が石田流の形での狙い筋で、△2五歩なら▲3五歩△同角▲3六飛で、ソフトの評価値+672で先手有利。

よって▲3六歩には△3六同歩▲2四飛△同飛▲同角△2五桂で、ソフトの評価値+132で互角。

同じ飛車交換でも先手の角が8六と2四とでは働きが違うのか、互角とはいえこの場合は先手に少し評価値が傾いています。

後手の桂馬は2五に逃げられましたが、1一の香車をとって以下▲5四歩から攻める展開になれば先手も面白そうです。

なお▲2四歩はソフトの候補手に上がってなかったのですが、候補手にない手でもその後の展開で評価値が先手に傾くのは、この局面に限らずたまにある現象みたいです。

石田流に対して▲2四歩から▲3六歩の仕掛けが参考になった1局でした。