上図は、角換わりのから後手が△8四銀と棒銀にした局面。ソフトの評価値±0で互角。
実戦は▲9六歩△7四歩の進展だったのですが、△7四歩で△9四歩が少し気になっていました。
△9四歩▲1五歩△9五歩▲同歩△同銀で、ソフトの評価値+289で互角。

手順の▲1五歩は9筋の攻めを誘っているような指し方で、後手が9筋から攻めてこなかったら1筋の位が大きいということみたいです。
棒銀で9筋から攻める展開はやや狙いが単調な面もあり最近はあまり見ないのですが、先手からすると少しいやな筋ではあります。
9筋を突破できても先手の玉が5九とやや遠いところにいるのと、その間に先手に駒をたくさん渡すので、後手も反動がきついということだと思います。
ただし、後手の棒銀から攻めるのがどの程度の評価値なのかよく分かっていませんでした。
△9五同銀以下、▲同香△同香▲9七歩△9八歩▲8八銀△9一香▲1七桂で、ソフトの評価値+148で互角。

銀と香車の交換の後に▲9七歩と受けに回ります。
後手は△9八歩と垂れ歩をした手に▲8八銀と受けます。
▲8八銀に△9一香は次に△9九歩成▲同銀△9七香成の狙いですが、▲1七桂があまり見ない手です。
3七の歩の形なので、後手から△3七角の王手飛車がないのと、2六歩の形なので、後手から△9九歩成▲同銀△2六香▲同飛△4四角のような筋がないのが大きいです。
先手は将来的に▲2五桂や▲4八玉と右玉にする感じです。
ただし評価値は互角なので、後手の棒銀は作戦的にそこまで悪くないイメージです。
後手の指し方は、後手を持つとやりにくいのですが、先手からするといやな筋の不思議な指し方だと思っています。
後手の棒銀の受け方が参考になった1局でした。