上図は、相掛かりからの進展で後手が△5四角と打った局面。ソフトの評価値-226で互角。
△5四角の直前に、5五の銀が▲6六銀と下がった形なので、△5四角を打たれました。
▲6六銀と△7五歩を受けたつもりだったので、△5四角と打たれたときは7筋と8筋の後手の攻めを受け流すことができるかと思っていました。
本譜は△5四角以下▲5六角△7六角▲7四角△8六歩で、ソフトの評価値-877で後手優勢。

角には角で▲5六角と打って△7六角に▲7四角の展開です。
後手は△8六歩と歩を合わせましたが、△8六歩で△8七角成は▲8二歩△同飛▲8三歩があります。
△8六歩は後手の飛車の位置をずらす手筋で、△8六歩▲同歩△同飛となれば▲8三歩が飛車取りになりません。
このあたりの評価値は後手が圧倒的にいいので、先手の大局観はだいぶ間違っていたようです。
実戦は以下、▲8六同歩△同飛▲8八歩△8七歩▲同歩△同角成▲7五銀△8一飛▲8二歩△同飛▲8三歩△7八馬▲8二歩成△7七馬で、ソフトの評価値-1132で後手優勢。
この展開になると先手は勝負所がないです。
▲5六角では▲1五歩がありました。
▲1五歩△同歩▲1三歩で、ソフトの評価値-181で互角。

このタイミングで、1筋から手をつけるのは全く見えてなかったです。
▲1五歩~▲1三歩と攻めに回るのは、後手の△7六角からの攻めを受けるのは大変なので攻め合いという意味だと思います。
▲1三歩に△同香なら、▲2五銀△7六角▲1四歩△8七角成▲1三歩成△同桂▲8五香△同桂▲8八金△9七桂成▲8五角で、ソフトの評価値-548で後手有利。
先手は▲2五銀とためて▲1四歩を狙うも、後手から△7六角からの攻めは結構きついようです。
ほかに対抗策はあるかもしれませんが、結果的には△5四角と打たれた局面は、あまり先手は良くない感じです。
大局観が間違っていたのが参考になった1局でした。