上図は、横歩取り青野流からの進展で△7四歩と突いた局面。ソフトの評価値+123で互角。
この局面は先手は1歩得ですが、2八に歩があって2筋に歩が使えないのと、3五の飛車と中段飛車になっており飛車の動ける範囲が狭いです。
先手はここから動いたのですが、ぱっとしなかったです。
▲4五桂△4四角で、ソフトの評価値-148で互角。

この手順は、▲4五桂と跳ねて△8八角成なら▲同銀で▲5五角や▲7七角に期待をしたのですが、▲4五桂に△4四角と軽く上がられる手が気がつきませんでした。
▲4五桂と跳ねる攻めは、8九の桂も6五に跳ねる手がないと続かないみたいで、単騎の桂では攻めが単調です。
実戦は、△4四角に▲8七歩△7六飛▲4四角△同歩▲5五角で、ソフトの評価値-208で互角。
この手順は、先手は飛車と角と桂馬の3枚の攻めなので、うまく攻めないと攻めが切れてしまいます。
▲4五桂では▲8七歩がありました。
▲8七歩△8二飛▲2五飛で、ソフトの評価値+50で互角。

この手順は、▲8七歩に△8二飛とさせてから▲2五飛と寄る手です。
▲8七歩と打つのは、後手の飛車がどこにいくのかを聞いた手です。
▲8七歩に△7六飛は▲3三角成△同桂▲8五飛△8八歩▲7七歩△3六飛▲8八銀で、ソフトの評価値+42で互角。
この手順は、△7六飛とする手ですが角交換から▲8五飛と飛車成りを狙う手で、後手も△8八歩と手筋の歩を打ちますが▲7七歩とすれば先手の飛車成りを受けるのは難しいです。
よって、▲8七歩には△8二飛と引きますが、そこで▲2五飛でどうかという局面です。
▲2五飛は中段飛車では後手に狙われやすいので、▲2五飛として次に▲2六飛と遠くから後手陣を狙う手です。
実戦的にはまだ大変ですが、▲2六飛からゆっくり指して歩得を活かす感じです。
なかなか明快に先手よしにはなりませんが、これでいい勝負のようです。
戦いを起こさずゆっくり指すのが参考になった1局でした。