上図は、後手三間飛車の石田流に先手が居飛車穴熊からの進展で、先手が▲5五歩と突いた局面。ソフトの評価値±0で互角。
先手は穴熊が完成しているので待つ手はないのかと思い、▲5五歩と歩を交換して1歩持つ作戦ですが、ソフトは▲5五歩はあまり評価していませんでした。
ソフトは、▲5五歩では▲7七銀引~▲8六銀から後手が△7四歩と突けば7筋の歩の交換や▲5七角~▲6八角のような手待ちを推奨していたのですが、私の理解を超えているので実戦の▲5五歩を調べます。
実戦では▲5五歩に△4五歩だったのですが、後手がおとなしく▲5五歩に△同歩▲同銀△5四歩▲6六銀△4五歩の局面の形勢と先手の攻め方が興味がありました。ソフトの評価値+364で先手有利。

△4五歩の局面は後手は石田流の理想的な形ですが、それ以上に先手が1歩を持ち駒にしているのが大きいようです。
△4五歩以下▲3六歩で、ソフトの評価値+318で先手有利。

後手から△3六歩と突くのでなく、先手から▲3六歩と突くのは初めて見るとびっくりするかもしれません。
この手は結構有名な手筋で、先手に1歩があれば狙い筋です。
▲3六歩に△同歩なら、▲3五歩△同角▲3六飛△6八角成▲3四飛で、ソフトの評価値+458で先手有利。
この手順の▲3五歩~▲3六飛が狙い筋で、△6八角成に▲3四飛の局面が先手の穴熊の連携がよくて、先手がいいです。
▲3六歩に△4六歩なら、▲同角△4三金▲2四歩△同歩▲3五歩△4四飛▲2三歩△4八歩▲2二歩成△4九歩成▲2八飛で、ソフトの評価値+557で先手有利。
この手順は△4六歩~△4三金は振り飛車が局面を複雑にする狙いですが、先手は2筋を突き捨ててから▲2三歩が間に合う展開です。
後手も△4八歩~△4九歩成のと金作りに対して、と金の活用を防ぐ▲2八飛が受けの地味な1手です。
石田流への狙い筋が参考になった1局でした。