形を決めずに自陣の整備

上図は、角換りの進展から▲3七桂に後手が△2四銀とした局面。ソフトの評価値+104で互角。

対局中は、後手からは△5五歩や△5五銀などの狙いがあるのに対して、先手がどのように動くかが難しいと思っていました。

実戦は△2四銀に▲2五桂△8二角と後手はさらに力をためたのですが、▲2五桂には△5五銀とぶつける手もあったようです。

△5五銀▲同銀左△同歩▲同角△同飛▲同銀△3七角▲2九飛△2二玉で、ソフトの評価値+110で互角。

この手順は飛車と角の交換から△3七角と打つのは後手の狙い筋ですが、▲2九飛に△5五角成は▲5一飛の切り返しがあるので、ここで△2二玉とするのが少し見えにくいです。

△2二玉の形は先手に飛車があり1筋から攻める手もありますが、意外と後手玉はしっかりしています。

▲2五桂では▲7九玉があったようです。

▲7九玉△2二玉▲9五歩△9二香▲4八飛で、ソフトの評価値+68で互角。

先手は玉の整備をして▲4八飛と回ります。

▲4八飛の狙いがいまひとつ分かりにくいのですが、3七の桂馬が▲2五桂とすると4六の角はいますが3七の地点が手薄になるので、▲4八飛として5八の金と連携しているという意味だと思います。

また3七の桂馬がいなくなると4六の角は、▲3七角や▲2八角と引きやすくなり、その後▲4四歩と飛車を活用しやすいというのも考えられます。

その後の先手の方針は、▲7七銀~▲8八玉~▲6六歩~▲2五桂などです。

早く▲2五桂と跳ねて形を決めずに、玉の整備などの駒組みを進めた方が9筋の位を活かせる展開になったようです。

形を決めずに自陣の整備をするのが参考になった1局でした