上図は、後手ゴキゲン中飛車から相穴熊の終盤戦で△8六歩と突いた局面。ソフトの評価値+576で先手有利。
穴熊に△8六歩と突かれるのはいやな筋で、▲8六同歩なら△8七歩の叩きがあって先手としてはうるさいです。
▲8六同歩△8七歩▲同銀△9五桂▲7八金打△6六角で、ソフトの評価値+138で互角。
この手順は△8七歩から△9五桂が厳しく▲7八金打としても△6六角が継続手で先手も大変です。
実戦は▲8六歩でなく▲4五角と▲8三桂△同金▲8一金の詰めろの攻防風な手を指しました。
▲4五角△7二銀打▲7七金打で、ソフトの評価値+325で先手有利。

この手順は、▲4五角に△7二銀と打たせてから▲7七金と埋める手で、お互いに8筋の歩は取りたくないような展開です。
このような指し方が実戦的には手堅いのかと思っていましたが、ソフトは別のことを考えていたようです。
▲4五角で▲5三角がありました。ソフトの評価値+755で先手有利。

▲5三角は▲7一角成が狙いですが、詰めろではありません。
よって後手から△8七歩成と形を崩されるのが気になります。
△8七歩成▲8三歩で、ソフトの評価値+637で先手有利。
この手順は、△8七歩成に▲8三歩と叩く手で、これは▲8二歩成としても△同銀で後手玉は詰みません。
また△9八と▲同玉の形は、いつでも△8六桂の王手の筋が気になります。
まず実戦では▲8三歩は指せないです。
▲8三歩に△同金なら、▲7一角成△9八と▲同玉△8六桂▲8七玉△9八角▲7七玉△7六角成▲同玉△6五銀▲6七玉△6六飛▲5七玉△5六飛▲4七玉△5八飛成▲同玉で、ソフトの評価値+2089で先手勝勢。
この手順は、▲7一角成とさせることで△8六桂と打つ筋ですが、際どく詰まないようです。
▲8三歩に△6六角なら、▲8二歩成△同銀▲7七桂打△6二銀▲7二金で、ソフトの評価値+1204で先手有利。
この手順は、△6六角として△8八と▲同金△8七桂からの詰めろですが、▲8二歩成から金を取ってから▲7七桂打と詰めろを受けて難しいところはありますが先手指せそうです。
穴熊の△8六歩の受け方が参考になった1局でした。