石田流に▲2四歩から▲3六歩


上図は、後手三間飛車に先手居飛車穴熊からの進展で、▲5五歩と突いた手に△4五歩とした局面。ソフトの評価値+96で互角。

先手は穴熊で理想的な形ですが、後手もダイヤモンド美濃でしっかり囲っているのでいい勝負のようです。

本譜は▲8六角としたのですが、それから一本道の進行になりました。

▲8六角△3六歩▲同飛△同飛▲同歩△3九飛で、ソフトの評価値-26で互角。

▲8六角は手待ちで、将来▲7五銀~▲6四銀を狙ったのですが、そこで△3六歩から飛車交換する筋を少し軽視していました。

穴熊に対して振り飛車から飛車交換するのは勇気がいりますが、評価値は互角とはいえ少し後手に傾ているのが興味深いです。

先手の2九の桂馬より後手の3三の桂馬が活用できているので、その差が大きいと思われます。

△4五歩に対しての次の1手のソフトの推奨手は▲7七角で、次善手は▲8六角だったので、そんなに悪い手ではなかったようです。

ただし、△4五歩に▲2四歩からの仕掛けも考えていたので、その手も少し気になっていました。

△4五歩▲2四歩△同歩▲3六歩で、ソフトの評価値+55で互角。

▲2四歩~▲3六歩は後手が石田流の形での狙い筋で、△2五歩なら▲3五歩△同角▲3六飛で、ソフトの評価値+672で先手有利。

よって▲3六歩には△3六同歩▲2四飛△同飛▲同角△2五桂で、ソフトの評価値+132で互角。

同じ飛車交換でも先手の角が8六と2四とでは働きが違うのか、互角とはいえこの場合は先手に少し評価値が傾いています。

後手の桂馬は2五に逃げられましたが、1一の香車をとって以下▲5四歩から攻める展開になれば先手も面白そうです。

なお▲2四歩はソフトの候補手に上がってなかったのですが、候補手にない手でもその後の展開で評価値が先手に傾くのは、この局面に限らずたまにある現象みたいです。

石田流に対して▲2四歩から▲3六歩の仕掛けが参考になった1局でした。