△8六歩の垂れ歩の受け方

上図は、先後逆で▲3八金と上がった局面。ソフトの評価値-45で互角。

▲3八金は、一瞬先手玉が4筋から3筋に移動するときに壁になるのと、後手の飛車が8筋に直通しているので少し怖い手です。

実戦は普通に△5二玉▲5八玉と進みましたが、後から振り返ってみると△8六歩はどうだったのかが気になりました。

△8六歩で、ソフトの評価値+50で互角。

このタイミングで△8六歩は後手からするとやや形を決めすぎですが、先手は8八に角がいるので少し捻った受け方になりそうです。

普通に受けるなら▲3三角成△同桂▲8八歩で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は、角交換してから▲8八歩と2段目に歩を打つ形ですが、お互いに8筋に歩を打って少し手が詰まった感じです。

将来的には後手は9筋の歩を伸ばしてから、△9五歩▲同歩△9八歩▲同香△8七角の筋はありますが、これはこれで難しそうです。

△8六歩に▲8五歩なら、△同飛▲7七桂△8四飛▲8五歩△2四飛▲2八銀で、ソフトの評価値-111で互角。

この手順は、先手は▲8五歩と捨ててから▲7七桂と受ける形でたまにでる筋ですが、以下△2四飛と回って▲2八銀でどうかという展開です。

この後先手は▲9七角から▲8六角とか、▲7五歩から▲8六飛で歩を取り返す展開になりそうです。

そうなればまた先手の1歩得ですが、これも難しそうです。

ちなみにソフトの推奨手は△8六歩に▲6六角でした。

▲6六角△2四飛▲2七歩で、ソフトの評価値+111で互角。

この手順は、後手の飛車が8四にいる場合は▲6六角とすれば飛車にあたるのでたまにでる受け方です。

普通は▲6六角には△同角▲同歩△8七歩成のような筋があるのですが、この場合は△6六同角に▲3二飛成が△4一金の詰めろになりまずいです。

よって▲6六角には△2四飛と回り▲2七歩と打たせます。

▲2七歩では▲2八銀もありますが、△2四飛と回った時点で先手は持ち駒に歩が3枚あるので▲2七歩と手堅く受けます。

歩の数が少ない場合は▲2八銀のような形になりそうです。

このような展開になると、後手の8六の歩が宙に浮いたような形であまり働いていないようです。

△8六歩の垂れ歩の受け方が参考になった1局でした。