知らない手筋を続けて指された

上図は、先後逆で横歩取り△8四飛からの進展で△1五歩と突いた局面。ソフトの評価値+120で互角。

このような局面はこの戦法ではよくありそうですが、次に指された一手は意味が分かりませんでした。

▲4六飛で、ソフトの評価値-110で互角。

先手の飛車だけの働きでいえば2筋にいた方が4筋より働いていると思えるのですが、ここで歩越し飛車にする▲4六飛です。

相手の玉頭を狙う▲5六飛はたまにみますが、▲4六飛はあまり見たことがありません。

▲4六飛の手で▲3六飛や▲5六飛のような手だと、将来後手が角を持ったら1筋の歩を突き捨てて△1八歩と叩いてから△4五角のような手がありそうです。

この手順は、ちょっとした形で成功したり無理だったりしますが、後手の1つの狙いを消しているのかもしれません。

また▲4六飛と回れば△2四飛には形よく▲2七歩と受けの手を用意したのかもしれません。

実戦もその通りになりました。

本譜は▲4六飛以下△2四飛▲2七歩△7四歩▲7五歩で、ソフトの評価値-65で互角。

この手順は△2四飛と回って▲2七歩と受けさせて少し後手も気持ちがいいようですが、△7四歩に▲7五歩がありました。

この手も全く見えていませんでした。

▲7五歩に△同歩なら、▲3三角成△同桂▲8六飛で、ソフトの評価値+98で互角。

この手順は、角交換してから▲8六飛と回るのですが、普通に△8三歩なら先手から▲4六角の筋があるので受けづらいです。

先手を取って受けるなら▲8六飛には△8五歩▲同飛△8四歩ですが、▲7五飛△7三銀で、ソフトの評価値+116で互角。

この手順は、先手の飛車が7筋の歩も取って2歩得なのでだいぶ得をしたようですが、評価値は互角のようです。

このあたりの局面は、まだ知らないような手筋がたくさんあるようです。

知らない手筋を続けて指されたのが参考になった1局でした。