歩を少し損してでも1筋から動く


上図は、横歩取り△3三桂からの進展で▲1五歩と突き捨てた手に△同歩とした局面。ソフトの評価値+548で先手有利。

横歩取り△3三桂からの進展は、先手は8筋に歩を打たずに中住まいにして後手は玉を7筋に移動させて相振り飛車のような形になることがあります。

日ごろから居飛車をもって指すのが多いと飛車を左側にもっていく展開になりにくいので、たまに指すと新鮮な気分です

ただし指しなれていないので、飛車とか角の使い方がいまひとつしっくりきていない感覚があります。

本局もそのような感じで、感覚で▲1五歩と突き捨てて△同歩とされた展開ですが、この局面が先手有利だったのは気がつきませんでした。

実戦は▲2六金△3五歩▲1四歩△3六歩▲同金△1四飛で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は、▲2六金と上がって次に▲1四歩と狙ったのですが、後手が先に△3五歩と合わせてきて▲1四歩に△3六歩がありました。

△3六歩に▲1三歩成と角を取りたいのですが△3七歩成の方が厳しいです。

よって▲3六同金に△1四飛として先手が失敗しています。

以下▲2六金△3四飛▲1四歩△3六歩▲同金△1四飛のような手順で千日手になりそうです。

最初の局面では▲2六金では先に▲1四歩がありました。

▲1四歩△同飛▲2六金△3四飛▲1四歩で、ソフトの評価値+741で先手有利。

この手順は、▲2六金と出る前に▲1四歩と打ち捨てる手で△同飛に▲2六金とします。

この瞬間は先手の歩損ですが、後手の飛車と角の位置が重く次の狙いは▲1五香です。

よって△3四飛とかわしたときに再度▲1四歩と打ちます。

後手は△同飛では▲1五香があるので△2二角とします。

△2二角▲1五金△2三歩▲2四歩で、ソフトの評価値+668で先手有利。

この手順は▲1五金が一時的にやや重たい形ですが次に▲2四金と出て飛車を取る狙いです。

よって後手は△2三歩と受けて局面が落ち着いたかに見えたのですが、そこで▲2四歩がありました。

▲2四歩に△同歩なら▲2三歩で、8六に先手の角がいますので後手の角が死んでいます。

▲2四歩以下△3五歩▲2三歩成△3六歩▲2五桂△3七歩成▲同銀△4六銀▲3五歩△同飛▲3六歩で、ソフトの評価値+688で先手有利。

この手順は、3筋での攻防になるので先手玉に近く油断できませんが、最後の▲3五歩から▲3六歩と抑えて先手が指せるようです。

後手も壁銀なのであまり強い戦いになると反動がきついです。

歩を少し損してでも1筋から動くのが参考になった1局でした。