上図は、後手雁木からの進展で▲5二銀成と4一の銀が銀を取った手に△同金とした局面。ソフトの評価値+383で先手有利。
駒割りは。角金銀と飛桂桂の交換で先手がやや駒得ですが、後手からいつでも8八に駒を打って王手にする狙いがあるのでまだ大変です。
先手は▲4三馬が狙いですが△同金▲同角成△4九龍と浮いている金を取られますので、本譜は▲3八銀と打ちました。
▲3八銀△1九龍で、ソフトの評価値-108で互角。

この手順は、先手で4三の桂馬を取りにいくなら▲3八銀と打って4九の金に紐をつけるしかないのですが、△1九龍とされると互角になっています。
以下▲4三馬△同金▲同角成△3七歩▲8二歩成で、ソフトの評価値-46で互角と進みましたが、次に△3八歩成とすれば△8八銀▲6八玉△7九銀打▲5七玉△1七龍▲4七金△6五桂打からの詰めろだったので、先手がまずかったようです。
この手順の▲8二歩成も次に▲7二金から迫れる形ですが、少し駒が足らず後手玉は詰めろになっていません。
▲3八銀と打った形は手厚いようでも、後手から△8八銀が入って△3八歩成とされると危ない形になっていたみたいです。
最初の局面の▲3八銀では▲8二歩成がありました。ソフトの評価値+281で互角。

▲8二歩成は攻めの拠点を作る手で、後手も△同龍だと▲4三馬とした手が▲7四桂を狙っているので取りづらいです。
▲8二歩成以下△8八銀▲6八玉△7六歩▲4三馬△7七歩成▲5九玉で、ソフトの評価値+686で先手有利。
この手順は、△8八銀から△7六歩も先手にとっては嫌な手ですが、放置して△7七歩成に▲5九玉とした形が意外としっかりしているようです。
△7七歩成に▲同銀なら△同銀成▲同玉△4三金▲同角成△6五桂打以下先手玉が詰まされてしまいます。
このあたりは先手も丁寧に対応しないと危ないようです。
手厚く指しても思ったほどよくなかったのが参考になった1局でした。