上図は、後手三間飛車に先手居飛車穴熊の進展で△9四飛と持ち駒の飛車を打った局面。ソフトの評価値+52で互角。
△9四飛は詰めろのがれの詰めろで、先手玉は△9七歩成▲同銀△同桂成▲8九玉△9八成桂の詰めろです。
△9四飛で△2八飛のような手では、▲9二金△同香▲同歩成△同玉▲9四香△9三香▲8四桂△同歩▲9三香成△同銀▲8三角△8一玉▲9二金まで。
この手順は、▲9二金から清算して▲9四香から▲8四桂と先手の6三の龍の利きを活かして詰みです。
なお▲9二金では▲7二金からでも詰みですが、少し長手数で難しい手もあるので▲9二金が分かりやすいです。
よって△9四飛と指されたのですが、ここで対局中は後手玉が詰んでもおかしくないと思って▲7二金から詰ましにいったのですが不詰みでした。
時間がない将棋とはいえどうもこのあたりの最終盤の読みがいまひとつで、詰んでもおかしくないのときっちり詰ますとはかなり差のある話で、詰みを読み切って詰ましにいくのならいいのですがうまくいけばば詰むなど考えて詰ましにいくのは良くないです。
これが先手玉が受けなしで詰ましにいくのなら仕方ないですが、先手玉に受けがあれば受けるべきでした。
頭の中では分かっているつもりでも、実際の対局では悪い癖はなかなか治らないみたいです。
▲7二金では▲8九玉がありました。
▲8九玉△9七歩成▲同銀△同桂成▲7二金で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。

この手順は、一旦▲8九玉として△9七歩成からの詰めろを受ける手です。
後手は△9七歩成から銀を取って再度詰めろをかけるのは自然な進行ですが、ここで▲7二金と打てば後手玉は詰んでいました。
▲7二金△同金▲同龍△同玉▲6一角△7三玉▲8五桂△8四玉▲7四角成で、ソフトの評価値+99992で先手勝勢。

この手順は、▲7二金から清算するのですが▲6一角に△同玉なら▲5二金△7二玉▲6二金△7三玉▲8五桂△8四玉▲7四角成△同玉▲7五金まで。
よって▲6一角には△7三玉としますが、▲8五桂から▲7四角成がありました。
▲7四角成以下△同玉▲5二角成△6五玉▲6六金△同玉▲6七金打△6五玉▲7七桂まで。
この手順は、▲7四角成と角を捨ててから▲5二角成とするのが少し見えにくく△6五玉として一見上部が広く不詰みのようですが、▲6六金と捨てて▲6七金と抑えてから▲7七桂と打てばぴったりです。
これらの手順は、後手の8五の桂馬がいなくなれば▲8五桂と打つ筋で詰み筋に入るという展開ですが、ちょっとした形の違いで全く結論が変わるようで将棋は難しいです。
詰めろのがれの詰めろへの指し方が参考になった1局でした。