大駒をはじかれたときの指し方


上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△2二銀と持ち駒の銀を打った局面。ソフトの評価値+1165で先手優勢。

駒割りは金香と銀桂の交換でいい勝負ですが、先手の飛車と馬と6二のと金が働いて先手が指せているようです。

しかし対局中は、△2二銀の次の一手が全く見えていませんでした。

△2二銀は馬をはじく手で、緩い手を指せば△4八桂成とされてから△5五角の王手の筋が気になります。

またすぐに▲2二同馬とするのも△同金ではっきりしないので、とりあえず王手ということではっきり分からないまま▲5一銀と打ちました。

▲5一銀△3三玉で、ソフトの評価値+1425で先手優勢。

▲5一銀は悪くなかったようで、▲5一銀に△3一玉なら▲4二金△同金▲同銀成△同玉▲2二馬で後手玉の寄せ形が見えてきます。

よって後手は△3三玉と上がりますが、次の一手が見えていませんでした。

自分の悪い癖なのか、短い時間のうち半分くらいをあまり寄らないような玉が何とか寄らないかなど考えて、無駄に時間を使っているのが多く本筋に近い指し手を逃すことが多いです。

頭では分かっていてもなかなか治りません。

本局でいえばこのような局面で▲2二馬を考えて無理だと思って▲2五飛としましたが、△1一銀でソフトの評価値+524で先手有利。

この手順はまだ先手が有利ですが、馬を取られると先手も少し攻めを継続するのは難しくなります。

△3三玉に▲2一馬がありました。

▲2一馬△4八桂成▲2五飛で、ソフトの評価値+1143で先手優勢。

この手順の▲2一馬と馬を逃げながら桂馬を取るのは自然な一手ですが、このような手が対局中に見えていませんでした。

後手は△4八桂成と金を取りますが、そこで▲2五飛と銀と取りますがこれが詰めろになっています。

▲2五飛が詰めろになっているのもぱっと見で分からなかったのです。

▲2五飛に△8六歩なら▲4二銀△同金▲同銀不成△同玉▲3二金△5三玉▲6三金△5四玉▲6六桂△5五玉▲2二馬△4四桂▲5六銀まで。

この手順は、▲4二銀から清算して▲3二金から▲6三金と金2枚を重たく使うのが盲点で△5四玉と上部に上がるのですが、▲6六桂とすると先手の飛車と馬の力で後手玉が詰みです。

手順の▲4二銀に△4四玉なら▲2二馬△同金▲5三銀打△5四玉▲6六桂△6五玉▲5六金まで。

この手順も▲6六桂が入ると後手玉は詰みです。

よって後手は▲2五飛には△5五角のような手でまだ将棋は続きますが、先手は馬を飛車が働いて指せるようです。

大駒をはじかれたときに指し方が参考になった1局でした。