雁木には△4一玉の形で仕掛ける


上図は、後手雁木に先手左美濃から右四間飛車からの進展で△1四歩と突いた局面。ソフトの評価値+273で互角。

先手は左美濃から右四間飛車にすると、玉を囲ったらガンガン攻めるというイメージがあります。

本局もここから▲4五歩と攻めたいなと思って考えたのですが、▲4五歩△同歩▲3三角成△同桂▲4五銀△4四歩で▲5六銀では面白くないと思って手待ちをしました。

実戦は△1四歩以下▲4九飛△3一玉で、ソフトの評価値+24で互角。

この手順は、▲4九飛として手待ちをしたのですが、飛車が4八と4九の違いは後手が角をもったときの打ち込みの場所が変わってくるということです。

後手は4一の玉が3一に移動したのですが、評価値を見ると互角とはいえかなり後手が盛り返した感じです。

▲4九飛と△3一玉の手の交換は、後手がポイントを上げているのが興味深いですが、後手の4一玉と3一玉の違いが気になりました。

▲4九飛では▲4五歩がありました。ソフトの評価値+245で互角。

この手順は、先手は囲いが完成したら仕掛けるというシンプルな指し方です。

先手には無駄な手がないので、これでよくなれば一番分かりやすいです。

▲4五歩に△同歩なら▲同桂△7七角成▲5三桂不成△同金▲7七銀で、ソフトの評価値+1017で先手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが、▲4五同桂が△7七角成に▲5三桂不成の王手があるのが大きいです。

以下銀と桂馬の交換になりますが、先手が駒得で▲7一角の含みもあるので先手十分です。

これが後手の玉が3一なら▲5三桂不成が王手にならないので、△8八角と打たれて先手玉が詰まされてしまいます。

▲4五歩に△3一玉なら▲3五歩△同歩▲4四歩△同銀右▲4五銀△同銀▲同桂△7七角成▲同銀で、ソフトの評価値+238で互角。

この手順は、△3一玉としたときに▲3五歩と自らの桂馬の頭の歩を突くのが急所で△同歩とさせることで、将来桂馬が4五に跳ねたら3三に歩を打てる意味です。

ただし後手からも△3六歩と歩を伸ばして△3七歩成とと金を作る狙いもあり、このあたりは難しいところでいい勝負のようです。

雁木には△4一玉の形で仕掛けるのが参考になった1局でした。