上図は、横歩取り青野流からの進展で▲2一歩成に3一の銀が△4二銀とした局面。ソフトの評価値+136で互角。
先手はと金ができましたが、後手は一番の狙いが△7七角成でその他に△1九角成などがあり、先手はそれに対抗する手があるかという局面です。
実戦は△4二銀に▲8四飛としました。
△4二銀以下▲8四飛△8二歩▲2三歩△4五桂▲2二歩成△3三金▲3一と寄△7七角成▲同金△同飛成▲7八歩で、ソフトの評価値-470で後手有利。

この手順は、先に▲8四飛としてから▲2三歩と垂れ歩をする手です。
後手は△4五桂とする手に先手は2枚と金を作って▲3一と寄としますが、後手は△7七角成から龍を作る展開です。
ここから後手は△6六桂▲同歩△5七桂成を狙いとする手や、△7五龍として以下▲8八飛に△5五龍とする狙いがあります。
最初の局面の△4二銀に先に▲2三歩がどちらかというと本命になっています。
△4二銀以下▲2三歩△同金▲8四飛△4五桂▲8一飛成△7七角成▲同金△同飛成▲7八歩で、ソフトの評価値-25で互角。

この手順は先に▲2三歩と垂らした手で△同金とさせてから▲8四飛とします。
▲8四飛に△8二歩と受ける手もありますが、▲6八銀△1九角成▲2四歩△8三香▲同飛成△同歩▲2三歩成で、ソフトの評価値-7で互角。
この手順は後手は香車を取ってから△8三香と打つ狙いですが、▲同飛成から▲2三歩成で互角のようです。
よって後手は△4五桂と活用して▲8一飛成とさせますが、△7七角成から殺到して▲7八歩と進みます。
▲7八歩では▲6八角や▲8八角もありますが、真ん中の局面図と似たような形で比較しています。
先手はと金を2枚作った方がいいか、龍を作って桂馬を取った方がいいかの比較ですが、やはり龍を作った方が変化が複雑な感じがします。
将来△6七龍とすれば▲6四桂△同歩▲8五角を含みにした変化があるので、▲6四桂には後手は逃げる形になります。
そのような意味で最初の△4二銀には▲2三歩の方がよさそうな感じです。
ただしどちらの変化も一直線なので、▲7八歩に△6六桂が有効であれば評価値よりはるかに先手がつらい形です。
横歩取り青野流の▲2三歩のタイミングが参考になった1局でした。