攻め味を作る▲5三歩

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9六香と歩を取った局面。ソフトの評価値-4で互角。

先手は居飛車穴熊にしたのですが、後手は9筋を攻めて△9六香と出てうるさい攻めになっています。

また先手の飛車と角の働きがいまひとつなのに対して、後手の方が飛車と馬が活用できています。

ただし、形勢は互角のようで後手は9筋が手薄で6二の銀がいるため壁になっています。

そのため対局中は、先手から逆に9筋から手をつけることができないかと考えました。

ただし後手の3九の馬が9三の地点に利いているので▲5七歩として後手の馬の利きを止めました。

しかしこの手はあまりよくなかったようです。

▲5七歩△5五歩▲4五銀△8四香▲9五角△2九馬で、ソフトの評価値-335で後手有利。

この手順の△5五歩は後手が自ら飛車の利きを止めてしかも歩切れになるので少し指しにくいのですが、▲4五銀となると先手の銀の位置が少し崩れます。

以下△8四香▲9五角をいれてから△2九馬が地味ながら味がいい手です。

△1九馬と△4七馬の狙いがあり、それに対して先手は▲2三歩成はありますがまだあまり響きません。

また△2九馬に▲9四歩と垂れ歩をする手はありますが、△1九馬▲9三歩成△3七馬はまだ先手に金駒がないので将来後手は△7三銀左とすると広いです。

▲5七歩では▲5三歩がありました。

▲5三歩△同飛▲4五桂で、ソフトの評価値+27で互角。

この手順は、▲5三歩と叩いて△同飛に遊んでいる桂馬を使う▲4五桂です。

先手の2九の桂馬が▲4五桂とできれば一応活用できた感じです。

△5三同飛では△同銀もありますが、飛車の利きが狭くなるので△5三同飛とします。

後手に歩を渡すと9筋の攻めが気になりますが、それ以上に先手は桂馬を活用して攻め味を作る方が大事みたいです。

▲4五桂以下△5四飛▲5五桂△7三金▲6三歩で、ソフトの評価値+138で互角。

この手順は、▲5五桂から▲6三歩と攻めの拠点を作る手で、△5一銀には▲4三桂成として次に▲5三桂成が狙いになります。

このような展開になれば後手も少し嫌な形になりそうです。

攻め味を作る▲5三歩が参考になった1局でした。