穴熊が完成してどのように指すか

上図は、後手三間飛車に先手居飛車穴熊からの進展で△4五歩と突いた局面。ソフトの評価値+108で互角。

自分が対戦する三間飛車は早めに△3五歩と位を取ってくることが多く、その場合は居飛車穴熊に組むことが多いです。

先手は数手前に▲5五銀と上がったので、4四の歩を守る意味で後手は△4三金としています。

ここから先手がどう指すかという局面ですが、先手は穴熊が完成しているので手待ちをしてももったいないと思ってるので動いていきました。

実戦は▲2四歩△同歩▲3六歩△同歩▲2四飛△同飛▲同角で、ソフトの評価値-82で互角。

この手順は、先手は2筋と3筋を突き捨ててから飛車交換をする展開で、この仕掛けはよくある手です。

先手は穴熊が完成しているのに手待ちをしても得になるか損になるかよく分からないのに対して、後手は△7四歩とか△5四歩とか指したい手がたくさんあるので仕掛けたという感じです。

また後手の4三の金が浮いているのも先手にとっては得かと思っていました。

この手順はソフトの候補手になかったのですが、思ったほど評価値が下がっておらず互角であれば一応満足です。

穴熊で大駒が交換することになれば、先手の玉の固さが活きるという感覚です。

実戦は▲2四同角に△5四歩だったのですが、△2七飛▲2二飛△3七歩成でソフトの評価値-59で互角のような展開もありました。

▲2二飛は次に▲3三角成のような狙いですが、飛車と飛車の間に角があるとお互いに神経を使いますがいい勝負のようです。

なお最初の局面でソフトは▲2四歩では▲6六銀を推奨していました。

▲6六銀△5四歩▲1五歩△6二角▲5五歩△5三角▲5四歩△同飛▲2八飛で、ソフトの評価値+41で互角。

この手順は、数手前に▲5五銀と上がった銀を▲6六銀と引くのでかなり指しづらいです。

▲6六銀と引いたのは後手が△5四歩とか△7四歩なら、▲5五歩や▲7五歩といったように歩をぶつけていく狙いです。

△5四歩に▲5五歩として以下▲5四歩△同飛に▲2八飛と引いて後手の飛車成りを受けるのもあまり見ない筋です。

先手が仕掛けないとじっくりした戦いになり、大駒を交換するような将棋とは全く別の展開になります。

ただし大駒の交換の仕掛けが成立しない場合は、このような指し方も頭の片隅に置いていた方がいいみたいです。

穴熊が完成してどのように指すかが参考になった1局でした。