右玉の△3九角の打ち込み

上図は、角換わりから後手右玉の進展で、後手が6筋の歩の交換をしてから△6四歩と歩を打った局面。ソフトの評価値-17で互角。

数手前に先手が▲9八香と上がって穴熊をみせたので、後手が△6五歩と動いてきたという感じです。

ここで先手の手番ですが、ここから▲9九玉としても本来8八にいる銀が6六におり穴熊があまり固くないので指しにくいです。

また4七の銀が少し浮いているのでこの銀を活用したいです。

ただしこの局面で▲5六歩としても△3九角があるので、▲6七金上としました。

実戦は▲6七金上△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8一飛で、ソフトの評価値-94で互角。

この手順は、6六の銀が浮いているので▲6七金上として銀に紐をつけました。

後手は8筋の歩の交換をして△8一飛としますが、この局面の指し手が難しいです。

実戦は△8一飛以下▲5六歩△同歩▲同銀△3九角▲3八飛△6六角成▲同金△5七桂成で、ソフトの評価値-16で互角と進みましたが、△5六同歩で先に△3九角▲3八飛△6六角成▲同金△5七桂成で、ソフトの評価値-548で後手有利。

この2つの手順は、後手は△3九角から△6六角成として△5七桂成とするのがどの形ですればいいかという手順で、先手の4七の銀を活用する前に△3九角とすれば先手が悪かったようです。

銀2枚と角桂の交換になりそうですが、後手は銀が2枚増えると手厚くなります。

少し先手の陣形が弱くなるので、別の指し方もあったようです。

▲5六歩では▲3五歩がありました。ソフトの評価値-44で互角。

この手は、桂馬の頭を狙う手で△同歩なら▲3四歩があるので△3五同銀とされますがそこで▲5五銀とする狙いです。

▲3五歩以下△同銀▲5五銀△5四歩▲6六銀で、ソフトの評価値-115で互角。

この手順は、後手は3筋の歩を取った手に先手は5筋の歩を取り返す展開で、本譜よりじっくりした戦いです。

先手は4七の銀を後手は3五の銀を活用したい形で、5五の歩がいなければ▲5六銀と中央に活用することができます。

ただし、先手の4七の銀が▲5六銀と出れば後手も△4六銀と活用できるのでいい勝負のようです。

角の打ち込みは先手の陣形が広いので先手が神経を使う展開でまだまだ難しいです。

右玉の△3九角の打ち込みが参考になった1局でした。