上図は、横歩取り青野流からの進展で3四の飛車が▲8四飛に△8二歩と受けた局面。ソフトの評価値+47で互角。
この局面で2七にと金があるのが不思議に見えますが、△2七歩成に▲8四飛△8二歩と進んだ展開です。
と金が残ったままではいつでも後手から△3八歩のような手があるので早めに▲2七歩としたいところですが、実戦は先に▲3三角成をいれてから▲2七歩としました。
▲3三角成△同桂▲2七歩△5五角▲7七歩△7四飛で、ソフトの評価値-209で互角。

この手順は、角交換をしてから▲2七歩とする形で▲2七歩とすれば後手から△5五角の両取の狙いがあるのですが、▲7七歩と打てば飛車取りで受かるので問題ないと思っていました。
しかし、△7四飛と引かれると飛車が逃げると△1九角成があるので▲7四同飛しかありません。
この展開になると先手の7七の歩が壁になっていて8九の桂馬が使いづらく、後手の1九角成をどのように受けても少し形が崩れそうです。
形勢は互角ですが、少し先手が嫌な形にも見えます。
この展開が嫌なら▲3三角成では▲2七歩がありました。
▲2七歩△7七飛成▲同桂△5五角打▲8三歩で、ソフトの評価値+74で互角。

この手順は、▲2七歩としてと金を取る手ですが、後手は△7七飛成と飛車と角の交換をしてから△5五角打とします。
後手は次に△7七角成と△1九角成の両方の狙いがありますが、先手が受けずに▲8三歩として飛車の活用を目指します。
▲8三歩以下△同歩▲同飛成△8二歩▲8五龍△1九角成▲3八銀で、ソフトの評価値+5で互角。
この手順の▲8三歩に△7二金は▲8二歩成△同銀▲8三歩で、△同銀なら▲同飛成△同金▲7一飛があります。
また手順の△8三同銀で△8三同金は▲7二飛が厳しいです。
また△8三同銀で△7一銀も▲8二飛の打ち込みが厳しいです。
よって、先手は龍を作った手に後手は△1九角成として香得にする展開で、以下▲3八銀として桂馬を守る形です。
駒割りは飛車と角香で先手が少し駒損ですが先手は龍を作ったのと桂馬2枚が残っているので、将来両方の桂馬の活用を目指す形です。
後手も△6四馬と引く形になればかなり手厚いのでいい勝負のようです。
▲8三歩と合わせて龍を作る筋が参考になった1局でした。