後手の急所の金を働かせない

上図は、先手居飛車に後手三間飛車からの進展で△6九銀と銀を打った局面。ソフトの評価値+129で互角。

駒割りは銀と桂香の交換で少し先手が駒得していますが、後手も5九の馬と6九の銀と8四の香が先手玉を睨んでいるのでいい勝負のようです。

先手は9筋を抑えて後手玉が少し狭いので指せているかと思っていましたが、まだ後手玉を寄せる形のだいぶ前の段階です。

実戦は▲6六馬として遠くにいる馬を自陣に引きつけたのですが、これがあまりよくなかったようです。

▲6六馬△7八銀成▲同玉△5八金▲同金△同馬▲6八金打でソフトの評価値-145で互角でしたが、△5八金で△6四金なら、ソフトの評価値-286で互角。

この手順は、▲6六馬と自陣に引いて守りを固める手で、感覚的に馬で遊んでいたら自陣に戻って活用するのが筋かと思って指しました。

実戦は△5八金として飛車を取りにいく手も普通ですが、△6四金とされると後手は歩切れが解消して、玉の逃げ道が広くなって6四の金も攻めに使えそうです。

この展開になると逆に先手の馬が後手から攻められそうな感じもします。

そのような意味で▲6六馬では▲6五香がありました。ソフトの評価値+203で互角。

この手順は、▲6五香として6四の歩を守る手でやや先手の陣形が薄いのですが、遠くから馬で守る感覚です。

後手の7三の金を攻めに活用させない意味です。

5九の馬と6九の銀と8四の香は3枚の攻めなので、攻め切れるのは結構大変です。

▲6五香以下△7八銀成▲同玉△5八金▲同金△同馬▲9一銀△8一銀▲6八金打で、ソフトの評価値+347で先手有利。

この手順は、△7八銀成から△5八金として飛車を取りにいく手ですが、▲同金△同馬に▲9一銀と詰めろをかけるのがうっかりしやすいです。

△8一銀として▲8二金を受けたのですが、ここで▲6八金打と埋めて自陣を固めて次の狙いは▲6三香です。。

これらの手順は実戦と部分的に似ていますが、後手の7三の金を働かせないのと同時に先手は6筋から手を作れるのも大きいです。

実戦はまだ難しいですが、こちらの方がよかったみたいです。

後手の急所の金を働かせないのが参考になった1局でした。