指し手に困ったら大駒を活用する


上図は、相居飛車から後手雁木の進展で△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+69で互角。

この局面は、駒の損得はなく銀交換をしてお互いの持ち駒に銀がある形です。

先手は7七の金と6七の金が横に並ぶ形でどの程度固いかが少し判断しづらい局面です。

対局中は、先手が少し指しづらいかと思っていましたが互角だったのが意外でした。

実戦は、ここで指す手があまり浮かばず後手から△7五歩と位を取られるのが気になったので▲7六歩としましたが、あまりよくなかったようです。

▲7六歩△7三桂▲7四銀△7二歩で、ソフトの評価値-119で互角。

この手順は▲7六歩と受けて△7五歩と位を取られるのを受けたのですが、後手は△7三桂と跳ねると桂馬の頭を攻められる展開にならないので、後手は気持ちよく跳ねることができます。

▲7四銀はもたれる手で、△7二歩と打たせれば7筋に歩が使えないので△7二歩は指しづらいかと思っていましたが堂々と指されました。

▲7四銀と打ってもこの銀が使いづらく、その数手後に▲7三銀成△同歩と進んだのですがやや単調で、後手の攻めの桂馬と先手の持ち駒の銀を交換するのは後手が得をした感じです。

このあたりは先手はもう少し工夫すべきでした。

▲7六歩では▲3七角がありました。

▲3七角△7五歩▲4五歩で、ソフトの評価値+153で互角。

この手順は▲3七角と引いて間接的に後手の飛車を狙う手です。

後手は△7五歩と位を取って将来△7六銀の打ち込みを期待しますが、そこで▲4五歩と突いて角を活用します。

角を2六のま使わずにいるより▲3七角として活用する方がはるかにいいです。

3七には桂馬が跳ねる位置なので、角を引いて使うというのが全く浮かびませんでした。

▲4五歩以下△6四歩▲4四歩△同銀▲7六歩で、ソフトの評価値+101で互角。

この手順は、△6四歩と受けた手に▲4四歩△同銀までは自然ですが、次の▲7六歩が味わい深い手です。

▲4五歩と突いても直ぐに攻めを考えるのでなく、▲7六歩として△7六銀の打ち込みを防ぐという感覚です。

このような地味が手がなかなか対局時は見えづらいです。

▲7六歩以下△同歩▲同金直△7四歩▲9六歩で、ソフトの評価値+167で互角。

この手順は7筋が争点になるような展開ですが、これでいい勝負のようです。

指し手に困ったら大駒を活用するのが参考になった1局でした。