じり貧の手は避ける

上図は、相掛かりからの終盤戦で▲9一飛の王手に△5一香と受けた局面。ソフトの評価値-19で互角。

対局中は、最初に▲9九飛成としてとりあえず香車を取るつもりだったのですが、なぜか気が変わって▲8四角と打って後手に受けさせてから▲9九飛成としようと思いました。

ただしこれは次に一手を全くうっかりしていました。

△5一香以下▲8四角△8九飛で、ソフトの評価値-717で後手有利。

この手順は▲8四角は次に▲6二角成が狙いで△5二金と思っていたのですが、△8九飛をうっかりしていました。

△8九飛は詰めろではないのですが、次に△6九角が激痛に見えます。

本譜は△6九角を受けるために▲6九桂と打ったのですが、そこで△5二金と逃げられて先手の持ち駒が歩しかなくなったので、だいぶ悪くなりました。

▲6九桂と打つと勝負所がなくなるのでじり貧の状態で、後手は△8六飛成や△6六歩が狙いで先手陣はもちません。

▲6九桂では▲6二角成がありました。

▲6二角成△6九角▲4九玉△7八角成▲5九桂△5二金で、ソフトの評価値-550で後手有利。

この手順は、▲8四角と打ったからには▲6二角成として△6九角の対応を考えるべきでした。

△6九角に▲6八玉は△7六桂▲7七玉△7八角成▲7六玉△8七馬▲8五玉△8六馬▲8四玉△7五馬▲同玉△7四銀打▲7六玉△8六金まで。

この手順は、先手は上部脱出を目指しますが△8六馬と自然に駒を補充してから△7五馬と捨てれば以下ぴったりです。

よって△6九角に▲4九玉と逃げて△7八角成に▲5九桂と受けます。

以下△5二金と進みこの局面は後手有利みたいですが、そんなに簡単ではないようです。

△5二金以下▲6一金△4二玉▲5二馬△同香▲6二金△6九馬▲5八金打で、ソフトの評価値-687で後手有利。

この手順は、▲6一金と張り付いた手で後手は△4二玉として広い方に逃げる手を見せて以下▲5二馬から▲6二金として食らいつきます。

以下△6九馬に▲5八金打として後手に下駄を預けるような展開ですが、実戦的にはまだ大変みたいです。

先手が少し悪いにしろ実戦よりはるかによかったです。

じり貧の手は避けるのが参考になった1局でした。

▲8三歩と合わせて龍を作る

上図は、横歩取り青野流からの進展で3四の飛車が▲8四飛に△8二歩と受けた局面。ソフトの評価値+47で互角。

この局面で2七にと金があるのが不思議に見えますが、△2七歩成に▲8四飛△8二歩と進んだ展開です。

と金が残ったままではいつでも後手から△3八歩のような手があるので早めに▲2七歩としたいところですが、実戦は先に▲3三角成をいれてから▲2七歩としました。

▲3三角成△同桂▲2七歩△5五角▲7七歩△7四飛で、ソフトの評価値-209で互角。

この手順は、角交換をしてから▲2七歩とする形で▲2七歩とすれば後手から△5五角の両取の狙いがあるのですが、▲7七歩と打てば飛車取りで受かるので問題ないと思っていました。

しかし、△7四飛と引かれると飛車が逃げると△1九角成があるので▲7四同飛しかありません。

この展開になると先手の7七の歩が壁になっていて8九の桂馬が使いづらく、後手の1九角成をどのように受けても少し形が崩れそうです。

形勢は互角ですが、少し先手が嫌な形にも見えます。

この展開が嫌なら▲3三角成では▲2七歩がありました。

▲2七歩△7七飛成▲同桂△5五角打▲8三歩で、ソフトの評価値+74で互角。

この手順は、▲2七歩としてと金を取る手ですが、後手は△7七飛成と飛車と角の交換をしてから△5五角打とします。

後手は次に△7七角成と△1九角成の両方の狙いがありますが、先手が受けずに▲8三歩として飛車の活用を目指します。

▲8三歩以下△同歩▲同飛成△8二歩▲8五龍△1九角成▲3八銀で、ソフトの評価値+5で互角。

この手順の▲8三歩に△7二金は▲8二歩成△同銀▲8三歩で、△同銀なら▲同飛成△同金▲7一飛があります。

また手順の△8三同銀で△8三同金は▲7二飛が厳しいです。

また△8三同銀で△7一銀も▲8二飛の打ち込みが厳しいです。

よって、先手は龍を作った手に後手は△1九角成として香得にする展開で、以下▲3八銀として桂馬を守る形です。

駒割りは飛車と角香で先手が少し駒損ですが先手は龍を作ったのと桂馬2枚が残っているので、将来両方の桂馬の活用を目指す形です。

後手も△6四馬と引く形になればかなり手厚いのでいい勝負のようです。

▲8三歩と合わせて龍を作る筋が参考になった1局でした。

▲2六角とすればどこかで▲4五歩と突く

上図は、相居飛車の雁木からの進展で△7五歩と突いた局面。ソフトの評価値-47で互角。

△7五歩に▲同歩は△同銀で次に△8六歩が厳しいので取りにくいです。

よって△7五歩には取らずに受けに回るか攻めに転ずるかのどちらかですが、実戦の受け方はあまりよくなかったようです。

実戦は△7五歩以下▲7七金△7六歩▲同銀△7五銀▲同銀△同角で、ソフトの評価値-222で互角。

この手順は、▲7七金と上がって8筋を補強しました。

▲7七金と上がって受ける形は少ないですが、この場合は△7六歩から△7五銀とぶつけて銀交換になれば次に△8六歩のような手が気になリます。

実戦はここから▲6七金上△5三角と1手ためてきましたが、△5三角で厳しく△8六歩とこられても受け方が分かっていませんでした。

やはり攻めの銀と守りの銀を交換するとやや攻めている方が得をするみたいです。

▲7七金では▲4五歩がありました。ソフトの評価値-69で互角。

▲4五歩は受けに回らず攻めに出る手で、数手前に▲2六角としたからにはどこかで▲4五歩と突く形のようです。

ただし、対局時は全く▲4五歩は見えていませんでした。

3七に桂馬が跳ねていたら▲4五歩は指していたかもしれませんが、2九の桂馬のまま▲4五歩は浮かびませんでした。

▲4五歩に△同歩なら▲5三角成△同金▲3七桂△3三桂▲7五歩△同歩▲7六歩△8六歩▲同歩△同銀▲7一角△5二飛▲8七歩で、ソフトの評価値+340で先手有利。

この手順は、△4五同歩に▲5三角成と角交換をして▲3七桂と跳ねる手です。

次に▲4五桂があるので△3三桂としますが▲7五歩と受けに回ります。

以下後手は△7五同銀から△8六歩と突いてきますが、▲7一角の傷があるので先手が少し指せるようです。

角交換になれば銀の交換にはなりづらいので、結果的に攻める手は守る手にもなっているようです。

▲2六角とすればどこかで▲4五歩と突くのが参考になった1局でした。

手厚く指しても思ったほどよくなかった

上図は、後手雁木からの進展で▲5二銀成と4一の銀が銀を取った手に△同金とした局面。ソフトの評価値+383で先手有利。

駒割りは。角金銀と飛桂桂の交換で先手がやや駒得ですが、後手からいつでも8八に駒を打って王手にする狙いがあるのでまだ大変です。

先手は▲4三馬が狙いですが△同金▲同角成△4九龍と浮いている金を取られますので、本譜は▲3八銀と打ちました。

▲3八銀△1九龍で、ソフトの評価値-108で互角。

この手順は、先手で4三の桂馬を取りにいくなら▲3八銀と打って4九の金に紐をつけるしかないのですが、△1九龍とされると互角になっています。

以下▲4三馬△同金▲同角成△3七歩▲8二歩成で、ソフトの評価値-46で互角と進みましたが、次に△3八歩成とすれば△8八銀▲6八玉△7九銀打▲5七玉△1七龍▲4七金△6五桂打からの詰めろだったので、先手がまずかったようです。

この手順の▲8二歩成も次に▲7二金から迫れる形ですが、少し駒が足らず後手玉は詰めろになっていません。

▲3八銀と打った形は手厚いようでも、後手から△8八銀が入って△3八歩成とされると危ない形になっていたみたいです。

最初の局面の▲3八銀では▲8二歩成がありました。ソフトの評価値+281で互角。

▲8二歩成は攻めの拠点を作る手で、後手も△同龍だと▲4三馬とした手が▲7四桂を狙っているので取りづらいです。

▲8二歩成以下△8八銀▲6八玉△7六歩▲4三馬△7七歩成▲5九玉で、ソフトの評価値+686で先手有利。

この手順は、△8八銀から△7六歩も先手にとっては嫌な手ですが、放置して△7七歩成に▲5九玉とした形が意外としっかりしているようです。

△7七歩成に▲同銀なら△同銀成▲同玉△4三金▲同角成△6五桂打以下先手玉が詰まされてしまいます。

このあたりは先手も丁寧に対応しないと危ないようです。

手厚く指しても思ったほどよくなかったのが参考になった1局でした。

桂馬が取られる前に活用する

上図は、相掛かりからの進展で後手が△9九歩成と香車を取った局面。ソフトの評価値+552で先手有利。

駒割りは桂馬と香車の交換でいい勝負ですが、先手有利だったようで6五の桂馬を活用したいです。

単純に▲5三桂成△同金▲4五桂は△5二金でぱっとしません。

しかし他の手でうまく活用する手が見えずに▲9九飛としました。

▲9九飛△6五歩で、ソフトの評価値-148で互角。

この手順は、じっと▲9九飛と辛抱して△6五歩と桂馬を取られた形です。

対局中は桂馬を取られても後手は歩切れなのでそれほど痛くはないかと思っていたのですが、後手に桂馬が入ると△6六歩▲同歩△5四桂のような手が気になります。

▲9九飛と△6五歩の手の交換はだいぶ先手が損をした感じです。

▲9九飛では▲7七銀がありました。ソフトの評価値+684で先手有利。

▲7七銀は飛車取りですが、先手の銀が玉から離れるので全く考えていませんでした。

▲7七銀に△9六飛なら▲8四角△5一角▲6二角成△同角▲7三金△7六香▲同銀△同飛▲7七香で、ソフトの評価値+1177で先手優勢。

この手順は、後手が8筋から飛車がなくなったら▲8四角が厳しいです。

▲7七銀に△8一飛なら▲8二歩△6一飛▲5三桂不成△同金▲4五桂で、ソフトの評価値+1040で先手優勢。

この手順は、△8一飛と引いて▲8四角の筋を受けたのですが▲8二歩があり△同飛なら▲7一角△7二飛▲6二角成△同飛▲5三桂成があります。

よって▲8二歩に△6一飛と逃げたのですが▲5三桂不成△同金▲4五桂が厳しく△5二金には▲5三桂打の王手飛車があります。

▲7七銀に△8三飛なら▲8四歩△8一飛▲7四桂△同銀▲同歩△6五歩▲6三銀で、ソフトの評価値+1180で先手優勢。

この手順は△8三飛として受けたのですが、▲8四歩が厳しく△同飛なら▲5三桂成△同金▲6二角があります。

よって▲8四歩に△8一飛と逃げたのですが、▲7四桂が厳しく△5二金なら▲7三桂成があります。

また最後の▲6三銀に△同金なら▲7二角があります。

やはり6五に桂馬が残っていたら先手から色々な手があったようです。

桂馬が取られる前に活用するのが参考になった1局でした。

右玉の△3九角の打ち込み

上図は、角換わりから後手右玉の進展で、後手が6筋の歩の交換をしてから△6四歩と歩を打った局面。ソフトの評価値-17で互角。

数手前に先手が▲9八香と上がって穴熊をみせたので、後手が△6五歩と動いてきたという感じです。

ここで先手の手番ですが、ここから▲9九玉としても本来8八にいる銀が6六におり穴熊があまり固くないので指しにくいです。

また4七の銀が少し浮いているのでこの銀を活用したいです。

ただしこの局面で▲5六歩としても△3九角があるので、▲6七金上としました。

実戦は▲6七金上△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8一飛で、ソフトの評価値-94で互角。

この手順は、6六の銀が浮いているので▲6七金上として銀に紐をつけました。

後手は8筋の歩の交換をして△8一飛としますが、この局面の指し手が難しいです。

実戦は△8一飛以下▲5六歩△同歩▲同銀△3九角▲3八飛△6六角成▲同金△5七桂成で、ソフトの評価値-16で互角と進みましたが、△5六同歩で先に△3九角▲3八飛△6六角成▲同金△5七桂成で、ソフトの評価値-548で後手有利。

この2つの手順は、後手は△3九角から△6六角成として△5七桂成とするのがどの形ですればいいかという手順で、先手の4七の銀を活用する前に△3九角とすれば先手が悪かったようです。

銀2枚と角桂の交換になりそうですが、後手は銀が2枚増えると手厚くなります。

少し先手の陣形が弱くなるので、別の指し方もあったようです。

▲5六歩では▲3五歩がありました。ソフトの評価値-44で互角。

この手は、桂馬の頭を狙う手で△同歩なら▲3四歩があるので△3五同銀とされますがそこで▲5五銀とする狙いです。

▲3五歩以下△同銀▲5五銀△5四歩▲6六銀で、ソフトの評価値-115で互角。

この手順は、後手は3筋の歩を取った手に先手は5筋の歩を取り返す展開で、本譜よりじっくりした戦いです。

先手は4七の銀を後手は3五の銀を活用したい形で、5五の歩がいなければ▲5六銀と中央に活用することができます。

ただし、先手の4七の銀が▲5六銀と出れば後手も△4六銀と活用できるのでいい勝負のようです。

角の打ち込みは先手の陣形が広いので先手が神経を使う展開でまだまだ難しいです。

右玉の△3九角の打ち込みが参考になった1局でした。

穴熊が完成してどのように指すか

上図は、後手三間飛車に先手居飛車穴熊からの進展で△4五歩と突いた局面。ソフトの評価値+108で互角。

自分が対戦する三間飛車は早めに△3五歩と位を取ってくることが多く、その場合は居飛車穴熊に組むことが多いです。

先手は数手前に▲5五銀と上がったので、4四の歩を守る意味で後手は△4三金としています。

ここから先手がどう指すかという局面ですが、先手は穴熊が完成しているので手待ちをしてももったいないと思ってるので動いていきました。

実戦は▲2四歩△同歩▲3六歩△同歩▲2四飛△同飛▲同角で、ソフトの評価値-82で互角。

この手順は、先手は2筋と3筋を突き捨ててから飛車交換をする展開で、この仕掛けはよくある手です。

先手は穴熊が完成しているのに手待ちをしても得になるか損になるかよく分からないのに対して、後手は△7四歩とか△5四歩とか指したい手がたくさんあるので仕掛けたという感じです。

また後手の4三の金が浮いているのも先手にとっては得かと思っていました。

この手順はソフトの候補手になかったのですが、思ったほど評価値が下がっておらず互角であれば一応満足です。

穴熊で大駒が交換することになれば、先手の玉の固さが活きるという感覚です。

実戦は▲2四同角に△5四歩だったのですが、△2七飛▲2二飛△3七歩成でソフトの評価値-59で互角のような展開もありました。

▲2二飛は次に▲3三角成のような狙いですが、飛車と飛車の間に角があるとお互いに神経を使いますがいい勝負のようです。

なお最初の局面でソフトは▲2四歩では▲6六銀を推奨していました。

▲6六銀△5四歩▲1五歩△6二角▲5五歩△5三角▲5四歩△同飛▲2八飛で、ソフトの評価値+41で互角。

この手順は、数手前に▲5五銀と上がった銀を▲6六銀と引くのでかなり指しづらいです。

▲6六銀と引いたのは後手が△5四歩とか△7四歩なら、▲5五歩や▲7五歩といったように歩をぶつけていく狙いです。

△5四歩に▲5五歩として以下▲5四歩△同飛に▲2八飛と引いて後手の飛車成りを受けるのもあまり見ない筋です。

先手が仕掛けないとじっくりした戦いになり、大駒を交換するような将棋とは全く別の展開になります。

ただし大駒の交換の仕掛けが成立しない場合は、このような指し方も頭の片隅に置いていた方がいいみたいです。

穴熊が完成してどのように指すかが参考になった1局でした。

後手の龍を取りにいく

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6二香成と金を取った手に△同金とした局面。ソフトの評価値+879で先手優勢。

駒割りは角金と飛桂の交換でやや先手が駒得で、守りも先手が少し固そうです。

そのような意味で対局中は、先手が少し指しやすいとは思っていましたが、後手から△5七桂成がくると先手も忙しくなります。

実戦は1一の馬を活用したいと思い後手玉に使ったのですが、これが思ったほどよくなかったようです。

▲6三歩成△同金▲5二歩成△同銀▲4四馬で、ソフトの評価値+478で互角。

この手順はやや遊んでいる1一の馬を使って味がいいかと思っていたのですが、評価値はだいぶ落ちているようです。

▲4四馬に△6二歩とされるとまだ後手玉は粘りが効くようです。

△6二歩とされると次の△5七桂成が△6八成桂と△4四龍の2つの狙いができて、少し複雑になったようです。

▲6三歩成では▲4八金がありました。ソフトの評価値+920で先手優勢。

この手は▲4八金として後手の龍を取る狙いです。

▲4八金以下△同龍上▲同銀△同龍▲6三歩成△同金▲5二歩成で、ソフトの評価値+2066で先手勝勢。

この手順は4八の地点で2枚替えになりますが、▲6三歩成から▲5二歩成として△同銀なら▲2六角が王手龍になるので先手勝勢です。

▲4八金に△5七桂成なら▲4九金△6八成桂▲同金△6七歩▲6三桂△同金▲同歩成△6八歩成▲6二金△同銀▲同と△同玉▲4二飛△6三玉▲5二飛成▲7四玉▲7五銀△8五玉▲8六歩△7六玉▲6六馬まで。

この手順は一直線な手で、後手は1枚の龍を捨てて先手玉に迫りますが▲6三桂が入ると後手玉は急に危なくなり、△同金▲同歩成が詰めろになっています。

▲4八金△5七桂成▲4九金△6八成桂▲同金△8二玉▲6三歩成△同金▲7五桂△7二銀打▲4二飛で、ソフトの評価値+1211で先手優勢。

この手順は、後手は▲6三桂を打たせないように早逃げしたのですが、▲6三歩成△同金から▲7五桂が味がよく、△7二銀打に▲4二飛と攻め駒を足して先手が指せそうです。

先手はもう一枚桂馬が入れば▲8三桂成△同玉▲7五桂のような狙いです。

後手の龍を取りにいくのが参考になった1局でした。

攻め味を作る▲5三歩

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9六香と歩を取った局面。ソフトの評価値-4で互角。

先手は居飛車穴熊にしたのですが、後手は9筋を攻めて△9六香と出てうるさい攻めになっています。

また先手の飛車と角の働きがいまひとつなのに対して、後手の方が飛車と馬が活用できています。

ただし、形勢は互角のようで後手は9筋が手薄で6二の銀がいるため壁になっています。

そのため対局中は、先手から逆に9筋から手をつけることができないかと考えました。

ただし後手の3九の馬が9三の地点に利いているので▲5七歩として後手の馬の利きを止めました。

しかしこの手はあまりよくなかったようです。

▲5七歩△5五歩▲4五銀△8四香▲9五角△2九馬で、ソフトの評価値-335で後手有利。

この手順の△5五歩は後手が自ら飛車の利きを止めてしかも歩切れになるので少し指しにくいのですが、▲4五銀となると先手の銀の位置が少し崩れます。

以下△8四香▲9五角をいれてから△2九馬が地味ながら味がいい手です。

△1九馬と△4七馬の狙いがあり、それに対して先手は▲2三歩成はありますがまだあまり響きません。

また△2九馬に▲9四歩と垂れ歩をする手はありますが、△1九馬▲9三歩成△3七馬はまだ先手に金駒がないので将来後手は△7三銀左とすると広いです。

▲5七歩では▲5三歩がありました。

▲5三歩△同飛▲4五桂で、ソフトの評価値+27で互角。

この手順は、▲5三歩と叩いて△同飛に遊んでいる桂馬を使う▲4五桂です。

先手の2九の桂馬が▲4五桂とできれば一応活用できた感じです。

△5三同飛では△同銀もありますが、飛車の利きが狭くなるので△5三同飛とします。

後手に歩を渡すと9筋の攻めが気になりますが、それ以上に先手は桂馬を活用して攻め味を作る方が大事みたいです。

▲4五桂以下△5四飛▲5五桂△7三金▲6三歩で、ソフトの評価値+138で互角。

この手順は、▲5五桂から▲6三歩と攻めの拠点を作る手で、△5一銀には▲4三桂成として次に▲5三桂成が狙いになります。

このような展開になれば後手も少し嫌な形になりそうです。

攻め味を作る▲5三歩が参考になった1局でした。

角と金を交換して攻める

上図は、後手雁木に先手左美濃からの進展で▲5三銀と打った手に△5二銀と打って受けた局面。ソフトの評価値+648で先手有利。

駒割りは角銀と飛桂の交換でいい勝負ですが、先手玉が攻めている展開で先手が指せているようです。

ただし、後手から△8七歩とか△8六桂のような手が間に合うと先手も忙しいので、うまく攻めたいところです。

実戦は▲2一角△5三銀▲3二角成△3九飛で、ソフトの評価値+673で先手有利。

この手順は、▲2一角として後手の3二の金を目標に指した手ですが、▲3二角成に△3九飛とした局面もまだ難しい感じです。

最初の局面は▲5三銀と上部を抑えているのですが、まだ寄せるには駒が少ないので大変です。

▲2一角は候補手の1つでしたが、推奨手は▲7二角でした。

▲2一角で▲7二角△4三桂▲6一角成△同銀▲3四歩で、ソフトの評価値+782で先手有利。

この手順は、▲7二角と打って△同金なら▲5二角成があるので角を取れません。

△4三桂と受けたときに▲5二銀成△同金▲8一角成が浮かぶのですが、それは△8七歩でソフトの評価値+125で互角。

この手順は、銀と桂馬を取って▲8一角成とするのは甘いようで△8七歩がくると互角に戻るようです。

△4三桂に▲6一角成と角と金の交換をする手があったようで、△6一同銀に▲3四歩が意外と厳しいようです。

先手の狙いは▲3三歩成から▲4二金打ですが、後手はあまり受けがありません。

▲3四歩以下△3九飛▲3三歩成△同飛成▲3四金△同龍▲同角△8七歩▲6八玉△8八歩成▲8二飛△7二角▲8四桂△同龍▲7二飛成△同銀▲6二角で、ソフトの評価値+2090で先手勝勢。

この手順は、▲3三歩成から▲3四金と重たく打つ手があったようで、▲3三金に△2二龍と逃げても▲4三金があります。

よって後手は△3四龍から△8七歩と攻め合いにでますが、▲8二飛△7二角に▲8四桂が鋭く△同龍とさせて角を取ってから▲6二角の王手龍が厳しいです。

多分この手は実戦では浮かびませんが、このような手もあるようです。

角と金を交換して攻めるのが参考になった1局でした。