上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲8二龍に△7二香と打った局面。ソフトの評価値+1903で先手優勢。
この局面はお互いの玉に迫っていますが、まだ先手玉に少し余裕があるようでここで先手の手番なので先手優勢です。
後手が迫るなら△4九金▲同銀△同龍の筋ですが、手数がかかるのとこの瞬間に金を渡す形なのでよほどのことでないとこの展開にはなりません。
先手は確実な手で後手玉に迫っていけばいいようです。
ただし、時間のない終盤ではお互いに目の前の指し手を追うだけで、気持ちの余裕はあまりありません。
実戦は△7二香以下▲3三金△同桂▲同桂成△同金▲同金△同玉で、ソフトの評価値+27で互角。

この手順は▲3三金から先手が決めにいった展開です。
以下清算して△3三同玉となりますが、この局面は後手玉に即詰みはありません。
先手の持ち駒に金駒がもう少しあれば▲4五桂から詰み筋ですが、1枚しかないので即詰みはありません。
しかも先手玉は、△3八金▲同金△3九銀▲1八玉△2八金▲同金△同銀成▲同玉△3九馬▲1八玉△1七銀▲同桂△2八金までの詰めろです。
この手順は、後手の持ち駒に金銀の2枚と桂馬が増えたので詰めろになりました。
終盤で決めにいく場合は、自玉と相手玉の両方に読みをいれないといけないので大変です。
厳しく攻めて決まればそれでいいのですが、少し足らないとその反動が自玉にかえってくるので、リスクの高い手は要注意です。
▲3三金では▲3三香で、ソフトの評価値+3301で先手勝勢。

この手順の▲3三香は安い駒の香車を使って後手玉に迫る手です。
安い駒で迫るということは、相手にその駒を渡しても安い駒なので影響が少ないです。
▲3三香に△同桂なら▲同桂成△同金▲同銀成△同玉▲4五桂△4二玉▲3三金△5一玉▲4二金打△6一玉▲4三馬まで詰みです。
この手順は、▲4五桂と打った時に持ち駒に金が2枚あると即詰みです。
▲3三香に△2三玉なら▲4三銀不成が次に▲3二銀不成からの詰めろになりますので、後手は▲3三香に逃げるなら△2二玉となります。
▲3三香△2二玉▲4三銀成△4九金▲同銀△同龍▲3二香成△1三玉▲2三金△同玉▲3三桂成△同桂▲同成銀△同金▲同成香△同玉▲4五桂以下詰みです。
この手順は△2二玉と逃げた時に▲4三銀成は詰めろでないのですが、後手も先手玉に迫るなら△4九金しかなく、▲同銀△同龍に▲2三金と捨てれば以下即詰みです。
ここら辺のやりとりは、しっかりと指せばやはり先手が勝ちだったようで、自分もこのような競り合いをきちっと読んで指せるようになりたいです。
最終盤はリスクの少ない安い駒で迫るのが参考になった1局でした。