上図は、先後逆で相掛かりから△4二玉と上がった局面。ソフトの評価値+41で五角。
△4二玉としたのは。先手の駒組みが何となくひねり飛車を意識しているような指し方だったので、玉を左側に移動した方がいいと思ったからです。
ただし△4二玉は5三の地点がやや弱いので、そこを狙われやすいです。
実戦は▲7五歩だったのですが、▲5六飛が少し気になっていました。
▲5六飛は次は▲2二角成△同銀▲7五角として、△7四飛なら▲5三角成のような狙いです。
厳密には▲7五角には△6四飛として飛車と角の交換でもいいという指し方もあるようですが、角より飛車の方が価値が高いことが多いので指しづらいです。
また▲5六飛に△5二金とするのは一時的に7二の銀が離れるので少し指しづらく、駒を連結するなら△6四歩から△6三銀と進みますのでやや手数がかかります。
もう少し簡単な受け方を考えたいです。
▲5六飛には△7四歩がありました。ソフトの評価値-28で互角。

この手順の△7四歩は▲7五角と打たせないという意味では一番分かりやすいです。
指されてみればなるほどですが、自分の直感ではなかなか見えづらい手です。
ここの歩を突くと将来▲5五角として▲9一角成を狙うことがありますが、この場合は△7三桂とすれば大丈夫のようです。
また△7四歩と突くと後手の飛車の横利きが止まるので、また▲3六飛のような手にどうするか少し悩みます。
△7四歩に▲3六飛なら△8六歩▲同歩△同飛▲7五歩△8四飛▲3四飛△3三金▲3六飛△7五歩のような展開はあったようで、このあたりは手が広いです。
なお実戦は、△4二玉以下▲7五歩△2四歩▲7七桂で、ソフトの評価値-8で互角。

この手順の△2四歩はやや少ないですが、将来△2三金とか△2三銀とかに組み替えるための手です。
玉を固めるというより懐を広くするといった感じです。
△2三金はあまりいい形ではないようでも意外としっかりしており、盤面全体で駒組みを進める感覚です。
実戦は▲7七桂に△4四角として以下▲3四飛△7七角成▲同角△3四飛▲1一角成△3三桂で、ソフトの評価値+410で先手有利。
この手順の△4四角はやや失敗だったようです。
▲3四飛と縦歩を取るには△7七角成が王手で飛車のす抜きで、▲同角△3四飛▲1一角成△3三桂と進み、駒割りは飛桂と角香の交換でやや後手が駒得ですが、先手が馬ができており後手は歩切れなので先手が少し指せているようです。
なおソフトは▲7七桂には△3三角を推奨しており、以下▲4八玉△2五歩▲6八銀△2二銀▲5六飛△6四歩で、ソフトの評価値+34で互角。
この手順の△2五歩はなかなか面白い手で、2筋の位を取ると先手は▲2八玉型にしづらくなります。
最後の△6四歩は▲6五桂の先受けで、5三の地点が弱いので△6四歩として桂馬を跳ねさせない受け方です。
5三の地点の受け方が参考になった1局でした。