上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6二飛と打った局面。ソフトの評価値-914で後手優勢。
駒割りは後手の桂得ですが、飛車交換から先手が▲6二飛と打った形です。
歩の裏側から飛車を打って次の▲6三歩成が受けづらい形で、6五に歩があるため△6一歩とは打てません。
また2四の地点に空間があいており、先手の角が5七にいるためいつでも▲2四歩と叩く筋があります。
2四の地点は2三の銀と3三の角が利いていますが、3三の角がいなくなると銀頭に歩を叩く手が結構うるさいです。
そのような意味で対局中はまだまだ難しいと思っていました。
とりあえすは▲6三歩成をどのように受けるか、または受けなくて別の手を選択するかという場面です。
実戦は▲6二飛以下△6六歩▲6三歩成△4三銀▲6八歩で、ソフトの評価値-913で後手優勢。
この手順は▲6二飛に△6六歩として攻め合いにする手で、以下▲6三歩成△4三銀に▲6八歩は手の流れとしては自然な感じです。
先手は歩切れになりますが、▲6八歩と受けた局面は先手も粘りが利き、後手としても嫌な形で、評価値ほど後手優勢という実感はありません。
なおソフトは△6六歩では△5一桂を推奨していました。ソフトの評価値-956で後手優勢。

この△5一桂はなかなか指せない手です。
桂得しているので桂馬を受けに使うというのは分からないでもないのですが、できれば桂馬は攻めに使いたいです。
また△5一桂と打つことによって先手の攻めが止まるというのであれば打ちますが、△5一桂と打っても先手の攻めは続きますので、その手順が気になります。
△5一桂以下▲6三歩成△同桂▲6四歩△5五桂▲6三歩成△4三銀で、ソフトの評価値-1066で後手優勢。

この手順は△5一桂に▲6三歩成がうるさい手です。
▲6三歩成に△同銀は▲6一飛成で次の▲5一龍と▲8一龍が受けづらいのです。
よって▲6三歩成には△同桂としますが、そこで▲6四歩が攻めの継続手です。
以下△5五桂▲6三歩成△4三銀と進むのですが、この局面は後手優勢になっています。
今この局面を見てもそこまで後手が優勢なのかという感じはしますが、先手の持ち駒に何もないのが大きいようです。
先手の持ち駒に歩がたくさんあれば▲5四歩△同歩▲5三歩のような手があります。
▲5四歩に△同銀なら▲6四とのような感じです。
ただし持ち駒に何もないので、この筋が成立しないのは大きいです。
△4三銀以下▲5三と△同金▲6五飛成△6六歩▲6八歩△5四金▲6二龍△5六歩▲4八角△7三桂で、ソフトの評価値-2112で後手勝勢。
この手順はうまくいきすぎですが、先手はと金を捨ててから歩切れを解消する▲6五飛成ですが、△6六歩がうまい手です。
△6六歩に▲同龍は△同龍▲同角△4七桂不成▲同金左△6六角があります。
また△6六歩に▲同角も△同龍▲同龍△4七桂不成▲同金左△6六角があります。
よって△6六歩に▲6八歩と辛抱しますが、△5四金から△5六歩として△7三桂とすれば次に△6五桂から△5七歩成が厳しいです。
△5一桂は結構難しい手ですがこのような受け方もあり、今後似たような局面になった場合は参考にしたいです。
桂馬を打ってと金作りを受けるのが参考になった1局でした。