上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△8五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+17で互角。
この局面は先手が2歩得ですが、後手は9筋の端攻めができる形で飛車と角がうまくいけば捌けそうなのでいい勝負のようです。
先手は飛車と角以外は自陣にいる形で、あまり細かい攻めができないので相手の手にのって指すような感じになりそうです。
実戦は▲7四歩だったのですが△7七歩で、ソフトの評価値+35で互角。

この▲7四歩は△同金なら▲5三角成がありますし、駒が入れば7三から打ち込む筋があるのでまずまずかと思っていました。
自分の実力からすれば▲7四歩はソフトの候補手の1つだったのでまずまずですが、駒があちこちにぶつかっているようなこのような局面でソフトはどのように考えているかが気になります。
▲7四歩には△7七歩と叩いてくる焦点の歩で、先手としては対応に悩みます。
△7七歩に▲同桂なら△6六歩で、▲同角△同角▲8五桂がソフトの読み筋ですが、お取れる角を取らずに桂馬を取って角と桂馬を交換するのは少し浮かびづらいです。
7四に攻めの拠点の歩があるので一方的になることはなさそうですが、やや攻められいるという感覚です。
最初の局面の推奨手は▲3四歩だったのですが、それ以外に▲7三歩も候補手の1つだったのでこれを調べてみたいと思います。
▲7四歩では▲7三歩がありました。
▲7三歩△同金直▲3四歩△4四角▲2四飛△2二飛▲8六角で、ソフトの評価値-71で互角。

この手順の▲7三歩は△同金直と取らせて▲3四歩と角取りにする手なので、▲3四歩を先にしてもほとんど同じように合流します。
▲7三歩に△同金直と取らせて少し後手の金2枚の形が浮いたようで、やや不安定になった印象があります。
さらに先手は3筋の歩を取り込んで▲2四飛と飛車を活用する手で、これは先手としては理想的な手の1つだと思います。
▲2四飛に△2二歩に▲8六角と相手に手を渡すのが少し指しづらいです。
大駒は接近戦より遠くから睨むのが活用しやすいという性質があるので、あたりを避ける意味で▲8六角と引いて手を渡します。
後手も攻めに出たいのですが、7三に金がいてやや不安定なのがどのように影響するかが気になります。
▲8六角以下△7七歩▲同桂△同桂成▲同金寄△8五桂▲8九桂△7七桂成▲同角△7六金▲6五歩で、ソフトの評価値-134で互角。
この手順は先手を持つと勘違いしやすいのですが、後手は△7七歩から桂馬を使った攻めで居飛車穴熊としても桂馬を使ってきた攻めは結構受け方に苦慮します。
特に桂馬のおかわりはどのように対応しても自玉が弱くなるので、守りが弱くなってもバランスがとれているような指し方で対抗することになります。
変化手順みたいに後手は金と桂馬の交換で駒得で、ぱっと見で後手が相当形勢がいいようなイメージになりやすいのです。
最後の▲6五歩も自分だったら多分指せないような気もしますが、△7七金なら▲同桂として6五の歩を守りつつどこかで▲8五桂と攻めに使うような形になりそうです。
また▲7九歩と将来的に底歩を打てる形でもあるので、角と桂馬の交換で駒損でも後手歩切れで意外にも実戦的にはいい勝負のようです。
このような将棋を見ると、やはり自分の感覚よりはるかに上をいっているという感じです。
駒がぶつかっている難所でどのように指すかが参考になった1局でした。