上図は、先後逆で相掛かりからの進展で△3五歩と打った局面。ソフトの評価値-3314で後手勝勢。
△3五歩は香車の利きを止めて▲3二銀成の詰めろを防いだ手です。
駒割りは飛角と金香の交換で後手がだいぶ駒得でここの先手の攻めを凌げばいい場面です。
後手が気をつけなければいけないのは、7五の飛車の利きがそれると▲3五香が詰めろになって少し後手がいやな形になります。
そのような意味で対局中は△3五歩に▲7六歩を気にしていました。
△3五歩以下▲7六歩△6五飛▲6六歩△同飛▲3五香△4二金で、ソフトの評価値-3544で後手勝勢。

この手順の△3五歩に▲7六歩は変化手順ですが、△7六同飛なら▲3五香が詰めろになる狙いです。
よって▲7六歩には△6五飛と横に逃げるのですが、そこで▲6六歩と突きだして以下△同飛に▲3五香と詰めろをかけます。
ここで一瞬後手が受けづらい形のようですが、△4二金と逃げる手がありました。
先手の持ち駒に金駒が1枚あれば3二から打ちこんで以下詰みですが、持ち駒には歩しかありません。
ぎりぎりのところで後手は凌いでいるようです。
△4二金以下▲2三歩△3八桂成▲2二歩成△4一玉▲3二と△同金▲同銀成△5二玉▲3八金△6九角で、ソフトの評価値-99982で後手勝勢。

この手順は△4二金に▲2三歩の垂れ歩が攻めの継続手ですが、やや攻めが細いので後手勝勢です。
▲2三歩には△3八桂成と銀を取ります。
以下先手は▲2二歩成から▲3二ととして金を取る形ですが、後手玉は広いのでまだつかまりません。
▲3八金と成桂と取ったときに△6九角として寄せに入ります。
△6九角には▲5七玉と飛車取りに逃げる手順が気になります。
△6九角以下▲5七玉△5八飛▲6六玉△5七角▲7七玉△6五桂▲8八玉△7八角成▲同銀△同飛成▲同玉△7七銀▲8九玉△8八金まで詰みです。
この手順は▲5七玉には△5八飛とするのが分かりやすいようです。
後手玉は詰めろでないので詰ましにいかなくてもいいのですが、詰ませるときは詰ました方がすっきりします。
△5八飛に▲6六玉として飛車が取られますが、そこで△5七角が大駒の威力で、▲5五玉と逃げるのは△5四銀で詰みです。
よって▲8八玉と下段に逃げますが、以下△6五桂からは並べ詰みで分かりやすい寄せの形になります。
なお、△6九角に▲4九玉は△5九飛で以下▲同玉△5六飛の筋があります。
△5六飛に▲6九玉なら△5八銀▲6八玉△5九角まで詰みです。
△5六飛に▲4九玉なら△5八飛成▲3九玉△2七桂▲2八玉△3九角▲2七玉△3八龍▲同玉△2八金▲4九玉△5八銀まで詰みです。
終盤は毎回違う形になるので局面の急所をつかむのが大変ですが、寄せの形はある程度パターン化されているようなところがあるので、形勢が大差でも疑問に思った局面はどのように寄せるかを調べて知識を増やしていきたいです。
形勢に差があっても寄せはそれなりに難しいのが参考になった1局でした。