上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6四香と打った局面。ソフトの評価値+431で先手有利。
駒割りは桂馬と香車の交換で互角ですが、△6四香と打たれて6六の銀か6七の金のどちらかが取られる形なので、金駒と香車の交換となり先手が少し駒損になりそうです。
ただし、先手は穴熊で7四に攻めの拠点の歩があるので先手が少し指せているようです。
後手から次に△6六香▲同金△3九角のような狙いがあるので、先手はここでどのように対応するかという場面です。
実戦は▲7三桂△8二玉▲6一桂成△6六香▲同金△3九角▲6八飛で、ソフトの評価値+319で先手有利。
この手順は▲7三桂~▲6一桂成として攻め合いにでる展開で、後手も△6六香~△3九角と狙い筋で対抗しますが▲6八飛で先手が少し指せているようです。
意外にも実戦の手順はそこまで悪くはなかったようで、▲7三桂はソフトの候補手の1つではありましたが、推奨手ではありませんでした。
ソフトの推奨手は▲7三桂では▲6五歩でした。
▲6五歩に△同香なら▲同銀△同銀▲7三香で、ソフトの評価値+514で先手有利。

この手順は▲6五歩と受けに回る手で、△同香から銀と香車の交換になるのですが、直後に▲7三香があって相手の守り駒が1枚取れる形です。
先手は6六の銀が取られても6七の金はそのままなので、守りはそれほど弱くなっていません。
▲7三香に△7四銀なら▲7二香成△同銀▲6四歩△同金▲7三歩△同銀▲5一角で、ソフトの評価値+696で先手有利。
この手順は後手は△7四銀と引いて自陣を固めますが、▲7二香成~▲6四歩~▲7三歩と安い駒で攻めることで先手有利のようです。
先手は穴熊なので当面攻めることに集中できそうなのが大きいです。
▲6五歩に△同銀なら▲同銀△同香▲7三桂で、ソフトの評価値+586で先手有利。

この手順の△6五同銀はスピードアップの手で、銀交換から△6五同香と進みます。
香車での金取りが残りますが、ここでも▲7三桂がありました。
7四に攻めの拠点の歩があって後手玉が8一にいれば▲7三桂で後手は守りが弱くなります。
▲7三桂に△8二玉なら▲6六歩△同香▲同金△3九角▲6八飛で、ソフトの評価値+568で先手有利。
この手順は部分的には実戦と似てますが、△8二玉には▲6六歩と受けに回って以下△同香~△3九角には▲6八飛が味がよく先手有利のようです。
先手のポイントとしては7三から打つのは安い駒の香車か桂馬で手になります。
受けはできたら6七の金のままにしたいですが、最悪6六の金の形になっても2八の飛車を6八の飛車と受けに使うことができるのが大きいです。
実戦的には後手は7筋や9筋の歩が切れているためまだ細かい攻めがありますが、7三に桂馬の楔が入っていると反動がきついです。
受けに回って自陣を緩和してから攻めるのが参考になった1局でした。