横歩取りのよくある狙い筋


上図は、先後逆で横歩取り△3三角型からの進展で▲3八銀と上がった局面。ソフトの評価値-106で互角。

▲3八銀はやや強い手で、ここでは▲8七歩が自然でここに歩を打てば後手の飛車の利きが止まるので安全です。

ただし、最近の将棋は横歩取りや相掛かりでも、先手から見て▲8七歩と簡単に打たないことがあります。

▲8七歩と打たずにその1歩を別のところで使ったり、▲8五歩や▲8四歩とすることで相手の飛車の利きを止めたり、また将来▲8二歩など攻めに使ったりすることができるので、どちらかといえば高度な指し方です。

対局中は△8六歩と打つとどうなるのかなと思って打ちましたが、これは少し重たかったようです。

実戦は▲3八銀以下△8六歩▲3三角成△同桂▲8八歩△9四歩▲3六歩△2五歩▲2七飛△2四飛▲3七桂△5四角▲2九飛△7六角▲8三角で、ソフトの評価値+306で先手有利。

この手順は△8六歩に角交換をして▲8八歩と2段目に歩を打つ展開です。

先手も後手も8筋に歩を使う形で、どちらが得をしたのかよく分かりません。

後手は3三の桂の形を活かして△2五歩としましたが、先手の▲2七飛とするのが少し面白いです。

普通は▲2八飛と下段まで下がるのが自然ですが、この手も立派な候補手の1つだったようで、▲2八飛と評価値がほとんど変わりませんでした。

▲2八飛とすると△6四角と飛車のコビンを狙うのがいやだったのかは不明ですが、将棋は手が広いです。

後手は▲2七飛の形を見て今度は△5四角と飛車のコビンを狙いますが、そこで▲2九飛としたので△7六角と歩を取り返して、以下▲8三角と打つこむ展開です。

△5四角はあまり働きがよくなかったので、△7二金として▲8三角を防ぐのが自然だったようです。

実戦の進行は、先手は馬ができそうなので先手が少し指しやすいようです。

△8六歩では△8八角成がありました。

△8八角成▲同銀△4四角で、ソフトの評価値-149で互角。

この手順は▲8七歩と打たなかったのを咎めにいった手で、角交換をして△4四角と打つのは横歩取りや相掛かりでもよくある筋です。

うまくいけばはまり形になる展開で、後手はそれを承知で指すのですが、受けてたつ先手も対策がないといっぺんに土俵際にもっていかれる可能性があるので怖い形です。

自分の感覚として対局中は△8六歩は考えていたのですが、角交換をして△4四角と打つ筋は全く見えてなかったので、このあたりは少し手の見え方が悪かったようです。

△4四角は飛車取りと次に△8八角成があるので、はまり形で後手優勢かと思われがちですが、そんなことはなくまだ互角のようで、この後どのような展開になるかまた調べて投稿します。

横歩取りのよくある狙い筋が参考になった1局でした。