両取りに攻めの手で間接的に受ける


上図は、先後逆で横歩取り△3三角型からの進展で▲5五角と打った局面。ソフトの評価値+79で互角。

▲5五角は龍取りと▲2二角成の2つの狙いがあります。

対局中は後手が失敗したかと思って普通の感覚で指したのですが、このような局面で形勢に差がつきやすいです。

実戦は▲5五角以下△3四龍▲2二角成△2五龍▲3二馬で、ソフトの評価値+1089で先手優勢。

この手順は▲5五角に△3四龍としてからは、以下飛車と金銀の交換の2枚替えです。

▲3二馬の局面は後手玉が詰めろになっており、形勢はだいぶ差が開いたようです。

最初の局面から後手はここまでは2つ勘違いしていました。

1つは最初の局面の形勢は互角だったということで、自分は後手がだいぶ悪いと思っていました。

形勢判断ができてなかったということで、▲5五角に対して指し手が淡泊になりました。

もう1つは▲5五角に対しての次の手が全く見えてなかったということです。

▲5五角に対して龍を逃げるのはある意味普通ですが、何か手がないかということを全く考えていなかったです。

手が見えてなかったといえばそれまでですが、気持ちの中で指し手が淡泊になった嫌いがありあす。

将棋を線で見るか点で見るかにもよりますが、その局面の最善手は何かと考えるなら指し手の前後の流れも考える線も大事ですが、新たな気持ちで局面を見る点の見方も大事でした。

△3四龍では△3六角がありました。ソフトの評価値+31で互角。

この手の△3六角は難しい手です。

△3六角は△2五角の飛車取りになっていますが、同時に△4七龍の攻めも見ています。

大駒は受けと同時に攻めにも活用できるので、攻防の1手です。

△3六角に▲2二龍なら△4七龍▲6八玉△2二金▲同角成△5八飛▲同金△同龍まで詰みです。

この手順は△4七龍が厳しい手で、この形になったら先手は受けが難しいです。

△3六角に▲2二角成なら△4七龍▲6八玉△2五角▲3二馬△5八飛▲同金△同龍まで詰みです。

この手順も△4七龍とする形になるので後手がうまく切り返しています。

△3六角以下▲3七角△2五角▲8二歩成△同銀▲2四飛△8五飛▲8六歩△4五飛▲3八銀△3六歩▲2六角△2三歩▲2五飛△同飛で、ソフトの評価値-250で互角。

この手順は飛車交換をしてから▲2四飛と角取りに打つのが少し気になる筋で、△1四角と逃げると▲3三歩成△同銀▲2一飛成があります。

そのような後手の指し方もありますが、▲2四飛には△8五飛と打って▲8六歩に△4五飛と飛車を盤面全体に活用するのが面白いです。

以下▲3八銀と4七の地点を受ければ△3六歩と攻めて、▲2六角に△2三歩と打てば先手の飛車が取れます。

このような指し方も盤面を広く見ていないと浮かばないので難しいですが、空中戦だと大駒を使うときは盤面を広く使うという感じです。

両取りに攻めの手で間接的に受けるのが参考になった1局でした。