横歩取りで角を打ち合う変化

上図は、先後逆で実戦からの変化手順で△4四角と打った局面。ソフトの評価値-149で互角。

△4四角は△2六角と△8八角成の2つの狙いがあり、これで後手のはまり形のようにも見えますが先手にも切り返しがあります。

△4四角以下▲6六角△8八飛成▲4四角△7八龍▲同玉△4四歩▲3四角で、ソフトの評価値+187で互角。

この手順は△4四角に▲6六角が切り返しの手ですが、そこで△8八飛成が後手の狙い筋です。

普通は△8八飛成として▲同金なら△2六角で後手が銀得なので大成功ですが、△8八飛成に▲4四角があります。

▲4四角に△同歩ならそこで▲8八金がありますので、後手は王手が先手で▲4四角に△7八龍と金を取ります。

以下▲7八同玉に△4四歩と進みそこで▲3四角と打った展開です。

▲3四角の王手の瞬間の駒割りは、飛車と金銀の交換の2枚替えで後手が駒得ですが、この▲3四角は結構厳しい角です。

▲3四角は後手の歩の裏側から角を打つ手で、4四に歩がいるため△4三歩と打つことができません。

合駒を打つなら△4三銀ですが、先手は3四の角と2六の飛車が後手陣に直通しており、さらに持ち駒に飛車があるのでこの筋はかなり危険です。

厳密にはこのような局面を、事前に最終盤の詰み筋まで研究していれば指すことも可能ですが、自分の場合だと受け損なって1手ばったりのような展開になりやすいです。

また、相手が格上であればこのような展開でどちらが転んでも仕方ないという指し方を選択することがあっても、やや同じような棋力が相手であればまずこの指し方はしないと思います。

相手の棋力によって指し方を変えるというのは、少し無理があるように思います。

よって▲6六角には△2六角とします。

△4四角以下▲6六角△2六角▲8四角△4四角で、ソフトの評価値-216で互角。

この手順は、お互いに飛車を取って後手が△4四角と引く展開です。

△4四角と引いたのは▲3六飛と打たれる手を事前に受けた手です。

△4四角と引いたのはいい位置ですが、後手の次の狙いは△2八歩です。

△4四角以下▲2八歩△2四飛▲6六角△同角▲同歩△2八飛成で、ソフトの評価値-628で後手有利。

この手順の▲2八歩は、敵の打ちたいところに打ての手ですが、△2四飛がうまい手です。

△2四飛に▲3九金として△2八飛成を防いでも、△8八角成▲同金△8四飛で先手が銀損になります。

よって△2四飛に▲6六角としたのですが、角交換をしてから△2八飛成と進めば後手は大成功です。

△4四角に▲3六歩なら△2八歩▲3七桂△2九歩成▲同銀△8八角成▲同金△2四飛で、ソフトの評価値-514で後手有利。

この手順は▲3六歩には△2八歩から歩を使った小技を使い、△2四飛とすれば後手が駒得になるので後手が少し指せているようです。

△4四角に▲2八飛△8七歩▲7七銀△同角成▲同桂△8九飛で、ソフトの評価値-928で後手優勢。

この手順の▲2八飛は自陣飛車で、これで後手の手がなさそうですがそこで△8七歩▲7七銀△同角成▲同桂△8九飛が厳しくこれで後手が指せているようです。

△4四角と打った局面は思ったより後手の方が手が広いようです。

横歩取りで角を打ち合う変化が参考になった1局でした。