横歩取りの角と飛車の使い方

上図は、先後逆で横歩取り△8四飛からの進展で▲8二角と打った局面。ソフトの評価値+25で互角。

後手が△3三角△8四飛型から飛車交換して数手進んだ局面です。

先手の▲8二角は後手が△7二銀型の場合によく出る手です。

後手としてはこの局面は忙しく、ここで何か手を作っていかないと先手から▲9一角成とされてしまいます。

対局中はうまい攻め筋が見つからないというより、先手の陣形が低いので攻め筋がないとばかり思っていました。

実戦は▲8二角以下△7三角▲同角成△同銀▲8三角△7一金▲9四歩で、ソフトの評価値+174で互角。


この手順は△7三角と受けて、以下角交換から▲8三角と角の打つ場所を変えた展開です。

先手の▲8三角は次に▲6一角成△同玉▲4一飛△5一飛▲7二金の狙いがあり、△同玉なら▲5一飛成があります。

また▲7二金に△5二玉なら▲5一飛成△同玉▲7一飛で後手がまずいです。

よって▲8三角には△7一金と逃げたのですが、そこで▲9四歩と9筋に手をつける展開です。

この局面は先手は9筋から攻めがあるのと馬ができそうな形なのに対して、後手は7三の銀と7一の金がやや形が崩れており、少し後手の指し方が面白くなかったかもしれません。

後手としてはできるだけ7二の銀と6一の金の形は崩さずに戦いたいです。

△7三角は候補手の1つだったのでそこまで悪い手ではなかったようですが、ソフトは△7三角では△4四角を推奨していました。ソフトの評価値-57で互角。

この手の△4四角は次に△9九角成の狙いですが、ぱっと見でやや単純な角に見えて先手は受けやすそうな感じがします。

しかし後手の持ち駒に飛車があるので、この場合は意外とうるさい攻めのようです。

△4四角に▲8八銀△8六歩▲7七歩△7六歩▲8六歩△7七歩成▲同銀△同角成▲同桂△8九飛▲5九飛△8六飛成▲9一角成△7六歩で、ソフトの評価値+111で互角。

この手順は△4四角に▲8八銀と形よく受けて後手の攻めが続かないようでも、次の△8六歩がうるさいです。

後手は角と歩を使って攻めを継続する手順です。

△8六歩に▲同歩なら△8七歩がうるさく、▲同銀なら△9九角成があります。

また▲8七同金でも△7八飛▲6八飛△8八角成▲同金△4九銀▲6九玉△6八飛成▲同玉△5八飛▲7七玉△3八銀成でソフトの評価値-2154で後手勝勢。

この手順はややうまくいきすぎですが、後手が飛車を持っている形だと△7八飛の1手で、以下形勢が大差になる典型な例です。

よって△8六歩には▲7七歩と角道を止めますが、さらに△7六歩と突いて以下角香と銀交換で少し後手が駒損になりますが、龍を作っていい勝負のようです。

横歩取りの戦型では遠くから角を打って攻める筋があるのですが、持ち駒に飛車があると攻めの威力が倍増するので△4四角は有力だったようです。

横歩取りの角と飛車の使い方が参考になった1局でした。