受け流すような受け方


上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲1六歩と突いた局面。ソフトの評価値+79で互角。

飛車交換から進んだ展開で、お互いの持ち駒に飛車があるので自陣の打ち込みに気をつけないといけないです。

後手としては2一の桂を△3三桂から△4五桂と跳べる形になると、角取りでしかも5七の地点を狙うことができるのでこれが狙い筋です。

ただし2一の地点があくと▲2一飛と飛車の打ち込みがあるので、後手としてはどのように対応するかが難しいところです。

また先手は▲1六歩と伸ばしてきたので場合によっては、▲1五歩から▲1四歩の端攻めがあります。

そのような意味で展開によっては、1筋と2筋は先手からの飛車の打ち込みが気になります。

実戦は▲1六歩以下△3一金▲1五歩△3三桂▲6八銀△2二金で、ソフトの評価値+217で互角。

この手順は△3一金として△3三桂と跳ねたときに2一の地点を事前に受ける形にしました。

先手が▲1五歩と伸ばして将来1筋からの端攻めを狙った手に対して△2二金と事前に受けました。

後手の3二の金がご3一金から△2二金とてあまり冴えない動きだなと思っていましたが、なぜか評価値はそれほど悪くはなっていませんでした。

しかし2二の金が浮いた形なので、手の流れとしてはいまひとつという感じです。

△3一金では△6二玉がありました。

△6二玉▲6八銀△3七角成▲同銀△3三桂で、ソフトの評価値+115で互角。

この手順は△6二玉として5二の地点から右側に移動する手です。

横歩取りの戦型は▲5八玉型と△5二玉型の中住まいが多いのですが、△5二玉型は1筋と2筋の攻めに近い意味があります。

先手からの攻めを受けるために△2二金として頑張るより、△6二玉と戦場から少し玉を遠ざけて攻めを緩和する方が軽い受けという感じです。

最後の△3三桂は先手が▲3七銀型なので、いつでも△4五桂と跳ねれば銀取りという狙いです。

△3三桂以下▲2一飛△2二角▲5五角△7三銀▲3五歩△3一金▲2二飛成△同金▲3四歩△2五桂▲2六銀△3七歩で、ソフトの評価値-270で互角。

この手順は△3三桂に▲2一飛は狙い筋ですが、△2二角と打って際どく受けます。

次の△3一金で飛車を取る狙いですが、▲5五角と打って▲8二角成を狙ってそれを受ける△7三銀に▲3五歩と桂頭を狙ってきます。

次に▲3四歩が厳しいので△3一金と引いて以下▲2二飛成△同金と飛車と角の交換から▲3四歩と突きます、

これで先手の攻めが厳しいようですが、△2五桂が際どいタイミングでの跳ねだしで、▲2二角成には△3七桂成を狙います。

このあたりの後手の指し手をみると、ただ単純に受けるのでなく反撃を狙った受けということで、盤上の駒と持ち駒をうまく組み合わせて手を作るという感じです。

本来このような局面はじっくりと考えて手を決めていくというのが理想ですが、実際の対局は早指しが多いので深く考えて指せていないです。

自分の場合はこのあたりもどのようにして力をつけていくかも課題です。

受け流すようなあ受け方が参考になった1局でした。