相穴熊で相手の飛車を抑え込む

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△5六銀成と4七の銀が歩を取って成った局面。ソフトの評価値-156で互角。

駒割りは銀と桂馬の交換で先手が少し駒損ですが、2筋にと金を作って飛車が成れそうなのでいい勝負のようです。

現局面は角取りなので、角を逃げるかまた別の手を指すかという場面です。

実戦は△5六銀成以下▲3二と△4五飛▲4一と△3三角で、ソフトの評価値-618で後手有利。

この手順は▲3二とと飛車取りに入って△4五飛と逃げますが、次の▲4一とに△3三角がうまかったです。

先手の飛車と角より後手の飛車と角が働いてきた感じで、△3三角に▲2三飛成は△8八角成▲同金上△5七成銀で先手の駒損になります。

△3三角には▲2四角としましたが、△同角▲同飛△6六歩で後手がうまく手を繋いだ感じです。

このような展開になるとなかなか先手は後手の攻めを振りほどけません。

やはり後手の飛車と角を捌かせる展開になったのはまずかったようです。

▲3二とでは▲4四桂がありました。

△5六銀成以下▲4四桂で、ソフトの評価値-42で互角。

この手順の▲4四桂は抑え込みの手です。

先手は角取りになっているので本来は▲4四桂は打ちたくないのですが、後手の飛車だけは捌かせないという手です。

とりあえず後手の飛車だけは抑えれば、先手も2筋からの攻めが間に合ってくるという感覚です。

▲4四桂以下△同飛▲同歩△5七成銀▲4三歩成△同金▲4一飛△8四角▲4三飛成△6六歩で、ソフトの評価値-474で後手有利。

この手順は▲4四桂に△同飛とするのが鋭く以下▲同歩に△5七成銀としてこの瞬間は飛車と角桂の交換の2枚替えで後手が駒得になります。

△5七成銀以下▲4三歩成△同金に▲4一飛も狙いの1手ですが、△8四角が軽く▲4三飛成として金を取っても龍の位置が甘くなるので、そこで△6六歩と突いて後手がペースを掴んだ感じです。

また▲4四桂には△6二金寄もありそうで、以下▲3二と△4四飛▲同歩△5七成銀▲2一飛成△6六歩▲同歩△6七桂で、ソフトの評価値-224で互角。

この手順は後手は△6二金寄として玉を固めた手で、▲3二とに△4四飛▲同歩として△5七成銀と進む展開です。

以下▲2一飛成の角取りに対して無視して△6六歩▲同歩に△6七桂と食らいつく形で、これも穴熊らしい展開です。

このような展開を見ると、相穴熊はどちらが先に相手の穴熊に近づけて攻める形になるかというのが大事なようです。

相穴熊はいったん形勢がかたむくと逆転するのは難しくなるのが特徴で、攻める方の玉が固いと受ける方はしんどいです。

ですので相穴熊はできるだけ不利にならないように指して、差を広げられないようにしたいです。

相穴熊で相手の飛車を抑え込むのが参考になった1局でした。