上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4一飛と4二の飛車が引いた局面。ソフトの評価値+134で互角。
先手が左美濃の組んだのに対して後手は木村美濃でやや古風な指し方です。
最近の将棋はバランス重視のようなところがあるので、後手の駒組みも違和感は全くありません。
先手が▲2六角から▲4八飛と4筋から動く構えにしたのに対して、後手は△4一飛と引いて将来先手から5三の地点に駒を打っても飛車取りにならない形です。
△4二飛より△4一飛の一段飛車の方が、後手の△6三銀と△5二金の配置に適しているような感じです。
ここで先手がどのように指すかという局面ですが、とりあえず4筋の歩を交換しました。
実戦は△4一飛以下▲4六歩△同歩▲同銀△4五歩▲5七銀△2二角で、ソフトの評価値+137で互角。

この手順は先手は4筋の歩を交換して持ち駒に歩を加えたのに対して、後手は△2二角と引いてきました。
△4一飛や△2二角などは振り飛車を指し慣れている感じで、居飛車側からするとあまりこのような曲線的な手は浮かびません。
自分の居飛車の感覚だと玉を固めたらとりあえず前進する手を考えて、いい手が浮かばなければ仕方なく手待ちをする感じです。
△2二角は手待ちという意味もありますが、将来△3一飛や△3三桂や△1三角のような含みがあるので、先手としても的を絞りづらいです。
また△3三角の形は将来▲4五桂とする展開になれば角取りになりますので、それを事前に受けている面もあります。
後手は△6二金左とすれば玉の守りが固くなりますが、先手の2六の角のラインに入るのであまり得策ではないようです。
実戦の進行はそれで1局の将棋だったようですが、▲4六歩はソフトの候補手にありませんでした。
▲4六歩では▲8七銀がありました。
▲8七銀△5五歩▲同歩△同銀▲5六歩△4四銀▲7八金で、ソフトの評価値+80で互角。

この手順は先手は左美濃から銀冠に組む形です。
先手は左美濃より銀冠が上部は手厚くなりますが、後手は玉の囲いが完成しておりあまり進展性がありません。
よって後手は5筋の歩を交換して持ち駒に1歩を加えたのですが、先手は▲7八金として銀冠を完成します。
自分の使っているソフトは、銀冠に組むのをあまり評価していないようなイメージだったので少し意外でした。
具体的には居飛車対振り飛車の対抗形で、先手が居飛車でトーチカから銀冠に組みかえると評価値が下るという感じです。
相手の駒組みにもよりますので一概に言えませんが、このあたりはよく分かりません。
▲7八金以下は▲4六歩と動くような展開でまだこれからの将棋ですが、どこかで▲3七桂と活用して後手の駒にアタックする感じです。
左美濃から銀冠に組み替えるのが参考になった1局でした。