歩を垂らして攻めの拠点を作る

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4七角成とした局面。ソフトの評価値+704で先手有利。

6九の角が△4七角成とした形ですが、先手が少し指せていたようです。

対局中は香車の駒得で少しいいかと思っていましたが、玉の守りが少しばらばらなのが気になっていました。

ここで先手は手厚い手があったのですが、△2九馬と桂馬を取られて駒得がなくなるのがよくないと思っていました。

実戦は▲1七桂△7三金左で、ソフトの評価値+463で先手有利。

この手順は▲1七桂と桂馬を逃げる手でこれで駒得が活きる展開になりそうと思っていましたが、△7三金左とされるのを軽視していました。

▲1七桂に後手の指し手の予想もできなかったのですが、△7三金左にもうまく対応できませんでした。

△7三金左以下▲3三と△8五歩で、ソフトの評価値-131で互角。

この手順は▲3三ととして遊んでいると金を活用させようと思っていましたが、△8五歩をうっかりしていました。

▲同銀なら△8四歩で銀が取られますので銀は逃げることになりそうですが、このやりとりはだいぶ先手が損をしたようです。

さすがに戦っている場所が3筋と8筋では8筋の玉の厚みの方が大事だったです。

△7三金左には色々な手があったようです。

△7三金左に▲8四歩なら△8五歩▲同銀△9三桂▲9四銀△8四金▲8二歩△同玉▲8三歩で、ソフトの評価値+420で先手有利。

この手順は▲8四歩として相手から△8五歩~△8四歩の筋を消す手筋です。

△7三金左に▲4五銀なら△同銀▲8五桂△8三金▲8四歩△同金▲6五歩△同銀▲7三香△同金▲同桂成△同飛▲8五歩△8三金▲6四金で、ソフトの評価値+521で先手有利。

この手順は▲4五銀として桂馬を入手してから▲8五桂と安い駒で相手の金駒を攻める手です。

△7三金左に▲8七香なら△8四歩▲8五歩△同歩▲同銀△8四歩▲同銀△同金▲同香△8三歩▲4五銀△同銀▲6三桂△1一飛▲7一金で、ソフトの評価値+1073で先手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが▲8七香~▲8五歩と合わせる手で、先手の攻めが細いようでも▲4五銀~▲6三桂打が入ると後手陣は急に危険になります。

△7三金左の局面も先手は悪くなかったですが、最初の局面図の▲1七桂では▲8四歩がありました。ソフトの評価値+704で先手有利。

この手は▲8四歩と歩を垂らすのですが、ぱっと見の狙いが分かりにくいです。

玉頭戦なので▲8四歩として陣形を手厚くするのは分かるのですが、具体的な狙いが分かりませんでした。

▲8四歩に△2九馬なら▲4五銀△同銀▲8三桂△6一飛▲9一桂成△同玉▲6五香△同銀▲同歩△8二香▲8三銀△同香▲同歩成△同金▲8四歩△同金▲8五歩△8三金▲8四香で、ソフトの評価値+1630で先手優勢。

この手順は△2九馬には▲4五銀~▲8三桂がありました。

持ち駒に桂馬がないのにどうやって手を作るのかと思っていましたが、▲4五銀と桂馬を拾う手があったのでやはり盤面全体を見てなかったようです。

攻めのチャンスのときには、このような手を確実に指せるようにしたいです。

▲8四歩に△8二歩なら▲4八香△3六馬▲4五銀△同銀▲同香△同馬▲4八飛△4四歩▲8五桂△7三桂▲6八馬で、ソフトの評価値+791で先手有利。

この手順は△8二歩の辛抱には▲4八香~▲4五銀が気がつきませんでした。

以下▲4八飛と遊んでいる飛車を活用して、△4四歩には▲8五桂~▲6八馬と馬を自陣に引いて手厚くするのがいいようです。

これらの手順は対局後にも全く浮かばなかったので、やはり目のつけどころが悪かったようです。

少しでもいいところに手がいくように大局観を養いたいです。

歩を垂らして攻めの拠点を作るのが参考になった1局でした。

角を渡さない形にして寄せる

上図は、先後逆で先手角換わりの早繰銀からの進展で▲6九玉と逃げた局面。ソフトの評価値-1295で後手優勢。

△5七角右成と王手をした手に▲6九玉とした形です。

実戦は△7六桂だったのですが、お粗末ながら対局中は今日は手が見えているなあなどと全く見当外れのことを考えていました。

△7六桂は△6八銀以下の詰めろですが、これは悪手で△7六桂には▲2四飛がありました。

▲2四飛に△同歩なら▲8一角△5二玉▲7六銀で、ソフトの評価値+2234で先手勝勢。

この▲7六銀は詰めろになっていて、次に▲6四桂△6一玉▲3一飛△5一銀▲同飛成△同玉▲5二歩△同金▲同桂成△同玉▲6三銀△4一玉▲4二金までの詰めろです。

▲2四飛に△同馬なら▲8一角△7二銀▲6四飛△5二玉▲7二角成△同金▲6一銀△5一玉▲4三成香で、ソフトの評価値+2922で先手勝勢。

▲2四飛とされるとおそらく後手が負け筋だったようです。

この将棋はどこで▲2四飛と飛車を切るかが大事だったようですが、両対局者とも気がつきませんでした。

△7六桂では△4七馬がありました。

△4七馬に▲5八歩なら△3三角で、ソフトの評価値-1178で後手優勢。

この手順の△4七馬は一見ぬるいようですが、▲6九玉の局面では先手玉に即詰みはありません。

詰まない玉を詰ましにいくのは局面がもつれてきますので、後手は力をためる手になりそうです。

△4七馬に▲5八歩と受けた手には△3三角が大事な手のようです。

△3三角としても先手玉に詰めろがかかるわけではありませんので、これも一見ぬるいように見えます。

△3三角で△5七桂▲7九玉△4九桂成とすると▲2四飛△同歩▲8一角で、ソフトの評価値+1599で先手優勢。

先手は角を持つと▲8一角が狙いになるので、△3三角として角を取らせない形にするのが大事で△5五角とするとさらに後手玉が安全になります。

△4七馬に▲5八金なら△5七角成で、ソフトの評価値-1565で後手優勢。

この手順の▲5八金にまだ先手玉は即詰みはないようですが、△5七角成と迫り詰めろをかけます。

△5七角成に▲4七金なら△5八銀まで詰みです。

△5七角成に▲6八金左なら△5八馬左▲同金△7九金▲5九玉△4七桂▲同金△5八銀まで詰みです。

△5七角成に▲5九歩なら△4九銀▲6八金左△5八銀成▲同歩△同馬左▲7九玉△6八馬寄▲同銀△8八金▲同玉△7六桂▲9八玉△8八金▲9七玉△7五馬▲8六銀△8七金▲同玉△8六馬▲7八玉△6八桂成▲8八玉△8七銀まで詰みです。

この手順の△5八同馬左に▲同金なら△7九金▲5九玉△4七桂▲同金△5八銀まで詰みです。

▲7九玉に△6八馬寄も少し見えづらい手で、▲同銀に△8八金と捨ててから△7六桂と打つのは形ですが、5七に馬がいることで将来△7五馬と王手で馬を引けるのが大きいです。

△5七角成に▲6八飛なら△5六桂▲4七金△同馬▲7九玉△6八桂成▲同金△8六歩▲3六角△同馬▲同歩△5九飛▲6九桂△5五飛成で、ソフトの評価値-2786で後手勝勢。

この手順の▲6八飛は非常手段の受けには飛車を取る形にして△5九飛~△5五飛成で、まだ先手玉に即詰みはありませんが受けつぶしで駒得が大きく後手勝勢です。

角を渡さない形にして寄せるのが参考になった1局でした。

角換わりの▲3七桂型の急戦

上図は、角換わり▲3七桂からの急戦で△2二銀と引いた局面。ソフトの評価値+24で互角。

先手が▲3五歩△同歩▲4五桂に△2二銀と引いた形です。

居玉で仕掛けるのはやや無理っぽいのですが、▲4八銀として玉のコビンを閉めており王手の流れ玉が当たらない形にしています。

玉の守りは▲4八銀とするだけで後は攻めに専念する形ですが、飛車と角と桂馬と歩の攻めです。

うまくいけば香車も攻めに参加できそうですが、やや攻めが細いのでうまく攻めないと攻めが途切れてしまうのがあります。

そのような意味で、攻める方はそれなりにプレッシャーがあります。

実戦は▲1五歩△4四歩▲1四歩△4五歩▲1三歩成△同香▲1四歩△同香▲同香に変化手順で△3六桂で、ソフトの評価値-220で互角。

後から調べて驚いたのですが、▲1五歩は自然な手だと思っていましたがどうも疑問手だったようです。

たまたま角換わりの将棋の本でみたときに、このような局面で▲1五歩と攻めると書いてあったのが印象に残っていました。

それを参考に1筋から動いたのですが、▲1五歩に△4四歩が何気にうまかったようです。

先手が先に桂損してその後に香車を取り返したのですが、△3六桂と打った形は先手の飛車と銀の位置が少し悪く両取りをかけられた形です。

形勢はこれでも互角のようですが、△1三歩で香車が取られる筋も残っているので先手の攻めが少しうまくいってないのかもしれません。

後で本との違いを調べたのですが、本は△6二銀型だったのに対して実戦は△7二銀型でした。

一見△6二銀型の方が中央が手厚くなっているイメージですが、その場合は6一の金が浮いた形です。

6一の金が浮いた形で△4四歩と桂取りに歩を突くと、それが1筋の攻めと重なったときに、2筋の歩を突き捨てて後手の香車を1二の形にすると▲3四角が両取りになります。

しかし△7二銀型の場合は6一の金にひもがついているので、1筋を攻めても▲3四角が両取りにならないため狙いが少なくなります。

▲1五歩では▲2四歩がありました。

▲2四歩△同歩▲同飛で、ソフトの評価値+4で互角。

この手順は1筋の歩を突き捨てずに2筋の歩の交換をする手で、ぱっと見の効果は分かりにくいです。

▲2四同飛に△2三歩なら▲6四飛△8六歩▲同歩△8八歩▲6二角△8九歩成▲5三角成△4一玉▲6二馬で、ソフトの評価値+1218で先手優勢。

この手順は△2三歩には▲6四飛がありました。

後手は△8六歩~△8八歩と打って▲同銀なら△5五角のような狙いですが、▲6二角がありました。

この手順は後手の△7二銀型の欠点をついた形のようです。

▲2四同飛に△6三銀なら▲6六角△2三歩▲3四飛△3三桂▲3五飛△4四角▲同角△同歩▲3三桂成△同銀▲5八金右で、ソフトの評価値-176で互角。

この手順は△6三銀と中央を手厚くすれば▲6六角が少し気がつきにくいです。

△2三歩の受けには▲3四飛として次に▲2二角成△同金▲3一銀△4一玉▲2二銀成△同飛▲5三桂不成を狙います。

▲3四飛には大駒は近づけて受けよの△3三桂が受けの手筋のようで、▲3五飛としてあたりを避けた手には△4四角として角交換と桂の交換をするのがなかなかの受けのようです。

このような形になると後手の金駒が盛り上がってきた形で、互角の範囲ですが先手の急戦は少し落ち着いた感じです。

以下は2次の駒組みで▲5八金右ですが、ここから先手が構想を練り直すのは少し準備をしてないとその場では指せないかもしれません。

このあたりはもう少し実戦で色々と試してみる価値がありそうです。

角換わりの▲3七桂型の急戦が参考になった1局でした。

難しい終盤戦で変化が複雑だった

上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で△7四玉とした局面。ソフトの評価値+319で先手有利。

▲7五桂と王手を打った手に6三の玉が△7四玉とした形です。

対局中は結構難しいと思っていましたが、やはり後から検討すると先手有利でもまだ先は長かったようです。

駒割りは金香と銀の交換で後手が駒得ですが、後手は玉の位置がやや狭く不安定なので先手が少し面白いようです。

後手としては△3九桂成からの攻めとか持ち駒に銀が入れば△6九銀などの攻めがありますが、ここで先手の手番なのでなかなかその手が回ってこないです。

後手としては先手の手に対応するしかなさそうです。

対局中は本来は相手の手を予想してその後の展開を考えるべきだったのですが、手が広く予想しづらかったので、つい相手が甘い手を指したとしてからの後手の理想的な展開を考えていました。

そのため相手の手がきて初めてその局面を考えるということで、あまり効率がよくなかったかもしれません。

△7四玉に有力な手がありそうです。

△7四玉に▲7七桂で、ソフトの評価値+760で先手有利。

▲7七桂は将来△8八角成の筋を消すと同時に、先手に金駒が入れば8五から打って後手玉が詰みという狙いがあります。

先手は▲5二龍とか▲5二馬として、以下金駒を入手する筋がありそうです。

▲7七桂には△8六金と打って受ける手で8五の地点を補強する感じどうなるかです。

△8六金以下▲5二馬△同金▲同龍△6九角▲同玉△4九龍▲5九香で、ソフトの評価値+532で先手有利。

この展開は△8六金以下▲5二馬と踏み込む手で、△同金▲同龍に△6九角が狙いの反撃ですが▲同玉△4九龍▲5九香で先手も際どいところで耐えているようです。

また△7四玉には▲5六歩も有力な手だったようです。

△7四玉に▲5六歩で、ソフトの評価値+230で互角。

この手もあったようで、後手は△8八角成とするか△3九桂成かのどちらかになります。

▲5六歩以下△8八角成なら▲同金△6九銀▲5七玉△4九龍▲5二龍△4五銀▲9六角△8四玉▲6九角△5二金で、ソフトの評価値-1795で後手優勢。

この手順は△8八角成~△6九銀と打つ手で、実戦的にはこのように先手玉に迫るがの筋のようです。

難易度が高すぎてよく分からない終盤ですが、角とか銀の使い方が参考になります。

▲5六歩以下△3九桂成なら▲同銀△同龍▲5五歩△6九銀▲5七玉△4九龍▲4六玉△5八龍▲3五玉△7八銀成▲7七桂で、ソフトの評価値+193で互角。

この手順も後手は銀を入手したら△6九銀と打つ手で、以下先手玉は中段に逃げる形で泥仕合みたいな感じになりそうです。

なお実戦は△7四玉以下▲5二龍△8八角成▲同金で、ソフトの評価値+1985で先手有利。

この手順は△8八角成とするのが少し早いようで、それだけで後手が失敗のようです。

△8八角成で△同金▲同馬△8四玉で、ソフトの評価値+335で先手有利。

この手順は▲5二龍に△同金ですが、▲同馬とするのが王手になり8筋に香車を打たれる筋もあるので全く考えていませんでした。

この形の盲点は8二に歩があることで、普通はここに歩がない形が多いです。

そのため▲8六香△9三玉▲8三金と打っても、後手の方が8三の地点に駒が多く利いているので詰みません。

また何気に△8四玉とした局面は先手玉が詰めろになっていました。

△8四玉に▲5六歩なら△4九龍▲同玉△2九飛▲3九香△同桂成▲同銀△3八銀▲5八玉△5九金▲同玉△3九飛成▲6八玉△6九金▲5七玉△5九龍▲5八桂△4八銀まで詰みです。

この手順は後手にたくさん駒を渡すと△4九龍~△2九飛の筋で先手玉は詰みになります。

終盤でこのような筋が直ぐに分かればいいのですが、自玉ばかりでなく相手玉や持ち駒などもよく見る必要があるようです。

難しい終盤戦で変化が複雑だったのが参考になった1局でした。

香車の下段打ちが攻防になる

上図は後手角交換振り飛車からの進展で△7四香と打った局面。ソフトの評価値-602で後手有利。

駒割りは先手の角得ですが、後手は1九に龍がいて、6五の桂馬と7六の歩と7四の香車で先手の玉を攻める形になっており後手有利のようです。

普通は角得の場合は先手有利になりますが、後手は攻めの圧力が大きいです。

また先手は4七の銀と4八の金が守りにあまり役にたっておらず、しかも歩切れです。

対局中は7七の地点のケアをしないといけないと思っていましたが、ここからの指し手はよくなかったです。

実戦は▲7四同角成△同金▲7五香△同金▲同角だったのですが、そこから変化手順で△7三香で、ソフトの評価値-985で後手優勢。

この手順は▲7四同角成△同金▲7五香として、相手の香車を取って逆に攻め駒として使う展開でぎりぎり先手玉は持ちこたえているのかと思っていましたが、△同金▲同角に△7三香と打つ手がありました。

後手玉のコビンを防ぎつつ角取りで角が逃げれば7七の地点に殺到する手で、ここで先手は歩切れなのが痛いです。

歩があれば▲7四歩△同香▲6四角で、これでも先手が苦しいなりにあやがあるかと思っていましたが歩切れでした。

▲7四同角成はやや単調だったようで、ここは苦しいながらも受けの手を考えるべきだったようです。

▲7四同角成では▲7九香がありました。ソフトの評価値-580で後手有利。

この手順は▲7九香と下段に香車を打って受ける手ですが、これが後手の龍の利きを止めつつ7七の地点をケアしている手のようです。

▲7九香では▲4九香も後手の龍の利きを止めますが、こちらはあまりよくないようです。

▲7九香で▲4九香なら△7七銀▲同桂△同歩成▲同銀△同桂成▲同金△同香成▲同玉△7六歩▲6七玉△7七金▲同角△同歩成▲同玉△5九角で、ソフトの評価値-2869で後手勝勢。

この手順は△7七銀から7七の地点に殺到する手で、7七の地点は数の上では先手の守り駒の方が多いのですが、金駒がなくなると先手玉がすかすかになり後手の攻めに耐えられないようです。

▲7九香のこのような手はただ受けただけと言われそうですが、それなりに狙いはあったようです。

▲7九香に△7七銀なら▲同桂△同歩成▲同金△同桂成▲同銀△同香成▲同香で、ソフトの評価値+58で互角。

この手順は△7七銀と打ち込む手で、普通はこのような手で後手ががりがり攻めて攻め倒せそうです。

しかし▲7九香と打った形は7七の地点で清算して▲7七同香と取った形が次に、▲7三香成△同玉▲7四歩△8二玉▲7三銀△8一玉▲8二金までの詰めろになっています。

ただ受けただけの香車だったのですが、香車の利きの駒がなくなると後手陣に直通して詰めろになるという理屈です。

後手が決めにいくと逆に後手玉が危なくなるというあまり見ない形ですが、香車の受けには独特の受け方があるようです。

詰将棋などでも合駒で香車を打つことがたまにありますが、数手先に香車の利きで不詰みになったりとか手数が伸びたりとかで、他の駒にない動きをすることで局面が複雑になることがあります。

本局は▲7九香は全く見えませんでしたが、今度似たようなケースがあったときは頭に浮かぶようにしたいです。

香車の下段打ちが攻防になるのが参考になった1局でした。

圧力のある攻めの受け方

上図は、先後逆で先手中飛車からの進展で▲4五歩と突いた局面。ソフトの評価値-431で後手有利。

▲4五歩と突くところで▲8八歩と受けるのが普通の受けですが、この場合は△5四歩と打たれて先手の銀が取られる形です。

よって▲4五歩と活路を見出してきたのですが、この局面は後手有利だったようです。

対局中は少し指しやすいと思っていましたが、玉の近いところを攻められる形なので嫌なところでもあります。

▲4五歩には△8九飛成が桂得でそれが金取りになるので踏み込むしかないと思って△8九飛成としました。

実戦は△8九飛成▲5九飛だったのですが、▲5九飛で変化手順で▲4四歩△6九龍▲4三歩成△同金直で、ソフトの評価値-458で後手有利。

この手順は後手は△8九飛成から踏み込んだ形で、駒割りは金桂と銀の交換で後手が駒得です。

△6九龍は飛車取りなので先手はそれに対応しますが、5五に銀がいるので将来▲4四歩からがじがじと攻めてくる可能性が高いです。

▲4四歩からのおかわりの攻めは後手にとっても受けづらいので、そのあたりの方針も気になります。

△4三同金直に▲5九歩なら△5四歩▲4四歩△5五歩▲4三歩成△同金▲4四歩△同金▲4五金△4二金▲4四金△同角▲4五金△4三歩▲5五金△5二金打で、ソフトの評価値-567で後手有利。

この手順は先手は4四の地点で争点を求めて戦う展開で、後手玉が3二にいるので後手も油断できません。

▲4五金と打った手に△4二金が少し気がつきにくく、その後の△4三歩と下から歩を打って受けるのと△5二金打として4筋と5筋を手厚くする指し方で、後手が少し指せているようです。

△4三同金直に▲8八飛なら△5五角▲同角△4四歩▲8一飛成△5一歩で、ソフトの評価値-691で後手有利。

この手順の▲8八飛に対して飛成を受けることはできませんので、ここの指し手は重要になります。

▲8八飛は次に飛成と▲4四歩の狙いがあるのですが、△5五角と角と銀の交換で▲同角に△4四歩が少し見えづらいです。

その後の▲8一飛成に△5一歩と底歩で受ける形で、これで後手が少し指せているようです。

この数手の後手の指し方は全く気がつきませんでした。

△4三同金直に▲4八飛なら△5五角▲同角△4七歩▲同飛△4四歩で、ソフトの評価値-989で後手優勢。

この手順の▲4八飛は次に▲4四歩がありますのでここでも△5五角と角と銀の交換をするのが急所のようです。

▲5五同角に△4七歩▲同飛をいれてから△4四歩が細かいところです。

▲4七同飛とさせることで、▲8八飛がなくなったのと、次に△5六金とか△2九金のような手がありますので後手が指せているようです。

そのような意味で△8九飛成もあったかと思いますが、ソフトは△8九飛成では△5四歩を推奨していました。

△5四歩▲4四歩△5五歩▲4三歩成△同金右で、ソフトの評価値-515で後手有利。

この手順は後手は△8九飛成をあせって指さずに△5四歩から自陣に手を入れる形です。

4筋と5筋でお互いに銀を取り合う形で、△4三同金右とした局面が後手が少し指せているという感覚ですが、この指し方は自分には結構難しいです。

△4三同金右に▲8八歩なら△4六歩▲4四歩△同金▲4五銀△5四銀打▲4四銀△同角で、ソフトの評価値-625で後手有利。

この手順は▲8八歩には△4六歩とするのが興味深いです。

△4六歩では△4九銀が最初に目につきますが、以下▲4八飛△3八銀成▲同銀△5四銀で、ソフトの評価値-554で後手有利。

この展開もありそうで、6三の銀を△5四銀と受けに使う形です。

△4三同金右に▲8八飛なら△同飛成▲同角△5七桂成▲4四歩△同角▲4五歩△3三角▲2五桂△4九飛▲3三桂成△同桂で、ソフトの評価値-489で後手有利。

この手順は▲8八飛には強く△同飛成~△5七桂成が浮かびにくいです。

先手は4四の地点を攻める形で、▲2五桂と跳ねた形が角取りで気持ちがいいのですが、強く△4九飛と攻め合いの形にして後手が少し指せているようです。

どの変化を見ても自分には浮かばないような手が多く、目のつけどころが違うようでした。

圧力のある攻めの受け方が参考になった1局でした。

相手からの飛車切りに注意する

上図は、先後逆で先手角換わりの早繰銀からの進展で▲5五桂と打った局面。ソフトの評価値-1158で後手優勢。

先手は5七の地点を防ぎながら▲5五桂と王手をかけてきました。

駒割りは角と桂香の交換で後手がやや駒得をしています。

対局中は後手が少し指しやすいと思っていましたが、どうしても実戦では早く勝ちたいという気持ちが強くなってきます。

このあたりの心理状態は昔から変わらず、勝ち急いだらよくないというのは分かっているのですが、踏み込みが悪いとチャンスを逃すみたいなところもあり、やはりそのときの気持ちが指し手に大きく影響します。

実戦は△5五同飛▲同銀△5七角右成で、ソフトの評価値-1245で後手優勢。

この手順は読み筋で理想的な展開だと思っていたのですが、これは読み抜けでした。

この△5五同飛では△7二玉と引くべきだったようです。

実戦の▲5五同銀で▲2四飛なら、ソフトの評価値+104で互角。

この手順は△5五飛の瞬間に▲2四飛とする手で、これは全く見えていませんでした。

この将棋はこの局面以外にも▲2四飛とするチャンスが何度かあったようですが、両対局者とも気がつかなかったようです。

▲2四飛に△同歩なら▲5五銀で、ソフトの評価値-10で互角。

この形は後で調べて驚いたのですが、後手が香損しており駒損になっているのは全く気がつきませんでした。

この将棋は途中から後手が駒得になっていたのでその印象が強く残っているのも影響しているようです。

▲2四飛に△5七飛成なら▲同銀△2四歩▲3二飛で、ソフトの評価値+282で互角。

飛車を取り合う手順は後手玉が薄いのでできれば避けたいです。

▲2四飛以下△5七角成▲同銀△2四歩で、ソフトの評価値+65で互角。

この手順は△5七角成と角を捨てて、▲5七同銀とさせてから△2四歩と飛車を取る形です。

駒割りは飛車と角香の交換でこれも後手が少し駒損しています。

後手からは次に△2八飛からの攻めがありますが、現状は先手の手番で後手の飛車の位置と6三の玉の位置が悪いため、王手飛車の筋がちらつきます。

△2四歩以下▲4六銀なら△2五飛▲3六角△5四桂▲2五角△2八飛▲7九玉△2五歩で、ソフトの評価値-95で互角。

この手順は▲4六銀~▲3六角で王手飛車がかかりますが、△5四桂と受ける形で意外とこの形で後手も耐えているようです。

△2四歩以下▲5四歩△2五飛▲3六角△4五桂で、ソフトの評価値-301で後手有利。

この手順も王手飛車にかかる手ですが、今度は△4五桂と相手玉に迫る形なので後手が少し面白いようです。

本局は△7二玉と変化手順の▲2四飛が全く見えなかった将棋で、このようなところで精度のいい指し手を選択したいのですが、毎度のことながらそれが難しいです。

将棋は見慣れない局面になったときにどこに目がいくかという感じで、敵陣なのか自陣なのか、また攻めるのか受けるのかなど短い時間で判断するのがほとんどです。

このあたりを強くしたいなと思っていますが、これが難しくそれが才能とか棋力に関連するのだと思っています。

結局は実戦で指すとか、棋譜を見るか、詰将棋を解くかなどをこつこつやっていくしかなさそうです。

相手からの飛車切りに注意するのが参考になった1局でした。

寄せの前の段階では力をためて指す

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△1三同歩と歩を取った局面。ソフトの評価値+1696で先手優勢。

駒割りは飛金と角銀の交換で先手歩切れですが、攻めに専念できている先手が指せているようです。

ここで先手の手番ですが気になるのが4八の金の処置で、対局中は逃げることは全く考えていませんでした。

4七の歩を相手にするとかえって手数が長引いて危ないと思って、攻めることだけを考えていました。

このあたりの指し方にやや余裕がないというか、慌てて攻めると逆に形勢が縮まることがあります。

実戦は▲7一飛△3一桂で、ソフトの評価値+1638で先手優勢。

この手順の▲7一飛はやや危険な手だったようで、後手は△3一桂と受けましたが開き直って△4八歩成が先手にもプレッシャーがかかっていたようです。

△3一桂で△4八歩成▲1一飛成△3三玉で、ソフトの評価値+1057で先手優勢。

▲1一飛成と踏み込む自信はなかったのですが、△同玉なら▲1三香成△1二銀▲1八香△1三銀▲同香成で、ソフトの評価値+2140で先手勝勢。

このような展開になると先手は詰めろを続けていけば後手玉を寄せきれそうです。

ただし、▲1一飛成に△3三玉と上部に逃げる形で、先手優勢もうまく攻めないと後手は入玉するような可能性もあるのでまだ大変です。

4八にできたと金は金をぼろっと取った形で、入玉形になってくると役に立ちそうです。

決めに行くのが少し早いと形勢が接近するというパターンのようで、勝ちを急ぐとかえって危険です。

▲7一飛では▲5八金がありました。ソフトの評価値+1547で先手優勢。

この▲5八金は金を逃げる手で、少しでも玉の近くに金を寄せる手です。

ここで後手の手番になるのですが、先手の玉に嫌味をつける指し方か、もたれるような指し方かのどちらかになりそうです。

▲5八金に△5五角なら▲6一飛△6四桂▲1一飛成△同玉▲1三香成△1二銀▲1八香△1三銀▲同香成△2一玉▲2三桂で、ソフトの評価値+7792で先手勝勢。

この手順は△5五角~△6四桂として、△7六桂から角のラインで玉のコビンを狙う形ですが、▲1一飛成~▲1三香成がありました。

詰めろを続けていけば後手玉を寄せきれそうです。

▲5八金に△8六歩なら▲4一飛△3一桂▲1六桂△8七歩成▲同金△2三銀▲2四桂△同銀▲同飛△2三歩▲2九飛で、ソフトの評価値+1751で先手優勢。

この手順は△8六歩には▲4一飛が鋭いです。

狭いところに飛車を打つと飛車が窮屈で、うまく攻めないと飛車が取られそうな形になるのが気になります。

▲4一飛に△5一桂なら▲1一飛成~▲1三香成の狙いです。

△3一桂の受けには▲1六桂と攻め駒を増やすのがいいようで、以下2四の地点で清算する形ですが、確実に先手が駒得を重ねていく感じです。

△8六歩には必ずしも取るとは限らないという展開です。

▲5八金に△3八角なら▲2四飛△2三歩▲2八飛△4九角成▲4三金△3一桂▲1五桂で、ソフトの評価値+2389で先手勝勢。

この手順は△3八角には平凡に▲2四飛とする手が歩切れを解消しての王手で、△2三歩に▲2八飛が角取りになります。

△4九角成に▲4三金が激痛で△3一桂と数の受けをしますが、▲1五桂と攻め駒を増やして先手優勢です。

▲1五桂の後は▲8二飛と飛車を打ってさらに攻め駒を増やす感じです。

▲5八金に△4六桂なら▲6八金右△4八歩成▲5五桂△5四銀打▲4三金で、ソフトの評価値+2214で先手勝勢。

この手順は△4六桂にはさらに▲6八金右として金を自玉に寄せます。

△4八歩成として次に△5八と~△6八とまでくれば少しは先手玉が薄くなりますが、この瞬間に▲5五桂と攻め駒を増やします。

△5四銀打の受けにさらに▲4三金と打ち込むのが強い手です。

▲4三金以下△5五銀▲8二飛で、ソフトの評価値+4234で先手勝勢。

この手順の△5五銀と桂馬を取られる手には▲8二飛と打って、次に▲3二金~▲4三金の筋と、▲4二金△同金▲同飛成の筋があり後手は収拾がつかないようです。

これらの手順を見ると決めるところは厳しく寄せにいきますが、その前の段階では寄せを急がずに攻め駒を増やして相手の体力を奪うような感じの指し方のようです。

寄せの前の段階では力をためて指すのが参考になった1局でした。

香車の受けで相手の攻めを遅らせる

上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲2五角打とした局面。ソフトの評価値-178で互角。

対局中は相手の方が持ち駒の角を持った時に▲3五角と打たれてまずいなと思っていたのですが、▲2五角打だったので全く考えていませんでした。

4三の地点を受けるのは少し重たいかと思って△6三玉と早逃げをしましたが、これがよくなかったようです。

実戦は▲2五角打以下△6三玉▲4三角成△5二香▲2三飛で、ソフトの評価値+510で先手有利。

この手順は4三の地点は放棄して△6三玉として▲4三角成に△5二香と受ける形です。

先手の2枚の角が働いてきましたが、△5二香と受けて耐えていると思っていました。

△5二香に▲2三飛が見えてなかったのですが、これがいい手だったようです。

次は▲5二馬までの詰めろなので実戦は△3三金と受けましたが▲同馬△同歩▲同飛成△5三銀で、ソフトの評価値+449で先手有利。

実戦的には△5三銀と打った局面もそれなりに大変だったのですが、△5三銀に▲5九金打と先に受ける手があって△3八桂成が少し甘くなったようです。

先手に桂馬を渡すと▲4五桂のような手があるので、△3八桂成はしづらいところがあります。

後手が実戦の手順が少し損だったのは先手の龍と角が働く展開になり、後手玉はプレッシャーが大きくなったようです。

△6三玉では△4二香がありました。ソフトの評価値-240で互角。

この手順は△4二香と安い駒を守りに使って4三の地点を受ける手です。

先手は香車を持っていてもあまり攻めに使うところがなかったので、△4二香と打って自陣を固めるのは有力でした。

後手としては△3八桂成▲同金△同龍の攻めが間に合えば理想的な展開になります。

それまでに後手玉が耐えられるかどうかという形です。

△4二香に▲2三歩成△3八桂成▲3二と△4九成桂▲同玉△3八金▲5八玉△4八金▲6八玉△8六銀で、ソフトの評価値-3786で後手勝勢。

この手順は▲2三歩成はさすがに甘い手で、△3八桂成~△4九成桂が間に合ってきます。

△4二香に▲2二飛なら△6三玉▲3二飛成△3八桂成▲同金△同龍▲4二龍△4九銀▲6八玉△4八龍▲7七玉△8五金▲4三龍△7四玉▲5六角△8四玉で、ソフトの評価値-99975で後手勝勢。

この手順は▲2二飛にそこで△6三玉と早逃げをする手で、4二に香車がいるので▲4三角成からの攻めが緩和されています。

▲3二飛成から攻め合いにいっても△3八桂成~△4九成桂の攻めの方が厳しいです。

△4二香に▲4六飛なら△3八桂成▲4三飛成△同香▲同角成△6二玉▲6一馬△同銀▲同角成△同玉▲6三銀△4八成桂で、ソフトの評価値-99982で後手勝勢。

この手順は▲4六飛として▲2六飛と4三の地点に殺到する狙いですが、△3八桂成に▲4三飛成は少し無理のようです。

△4二香に▲4六飛なら△3八桂成▲4三角成△同香▲同飛成△6二玉▲3八金△同龍▲3二龍△6三玉▲7五桂△7四玉で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は△3八桂成に▲4三角成ですが、これも少し無理のようです。

△4二香に▲3一飛なら△3八桂成▲同金△同龍▲3二飛成△4九銀▲6八玉△4八龍▲7七玉△8五金▲4二龍△6三玉▲4三龍△7四玉で、ソフトの評価値-1228で後手優勢。

この手順も先手が飛車を働かせて何とか後手玉に迫る形ですが、後手の攻めの方が早いようです。

これらの手順より△4二香と打って相手の攻めを遅らせるのがよかったようです。

香車の受けで相手の攻めを遅らせるのが参考になった1局でした。

攻められる前に先に受けに回る

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△1二飛とした局面。ソフトの評価値+55で互角。

▲6六角と打った手に2二の飛車が△1二飛とした形です。

駒割りは角銀と飛香の交換でいい勝負のようですが、実戦的には後手に龍を作られており先手は歩切れなので先手が少し指しにくいかもしれません。

後手は高美濃でしっかりしており、先手に飛車がないので当分攻めに専念できそうです。

対局中は、相手の1二の飛車を攻めて6六の角を働かせたいと思っていました。

実戦は▲2四歩△同歩▲2三銀△7五歩で、ソフトの評価値-287で互角。

この手順の▲2四歩~▲2三銀ですが、▲2三銀は少し重たい手なので後手は△6二飛と逃げる手もあるかと少し気になっていました。

▲2三銀△6二飛▲1一角成△7五歩▲6六馬△7六歩▲同馬で、ソフトの評価値-225で互角。

後手は▲2三銀に△6二飛もあったようですが、実戦は飛車を逃げずに△7五歩と突いてきました。

6五に桂馬がいて1九に龍がいるので先手としても相当嫌な筋です。

先手は持ち駒に安い駒がないので、後手の1九の龍の利きを止めることができません。

△7五歩に▲同歩なら△7六香▲5八金△7八香成▲同玉△7七歩で、ソフトの評価値-1796で後手優勢。

この手順は▲7五同歩とすると△7六香と7六の空間に香車を打たれるのが厳しく、▲6七金と逃げても△6九龍が厳しいです。

△7五歩に▲同角なら△7七歩▲同桂△7四香▲6六角△7六香で、ソフトの評価値-1036で後手優勢。

この手順は▲7五同角には△7七歩▲同桂として、いつでも△7七桂成ができる形にして△7四香~△7六香で攻め駒を増やすことで後手優勢です。

△7五歩に▲6七銀なら△7六歩▲同銀△6九龍で、ソフトの評価値-691で後手有利。

この手順の▲6七銀は△7六歩に▲同銀とする受けですが、△6九龍とされると▲6七歩には△7四香が厳しく▲6七角と受けるようでは全く冴えません。

これらより先手は受けても仕方ないので▲1二銀不成としますが△同香で、ソフトの評価値-83で互角。

先手は飛車を取れるのはそれなりに大きいのですが、後手の持ち駒に銀が入ったことで攻めに厚みがでてきそうなので先手は受けがまた大変です。

先手が▲2四歩と攻め合いにいくのは、逆に反動がきついのであまりいい手順ではなかったようです。

対局中は△7五歩と突かれて少し指しづらいなとは思っていましたが、▲2四歩~▲2三銀以外の指し方が浮かびませんでした。

▲2四歩では▲5八銀がありました。ソフトの評価値+95で互角。

この▲5八銀はやや遊んでいる4七の銀を受けに使う手で、次に▲6七銀右とすると6筋と7筋が手厚くなります。

こちらが攻める前に先に受けに回って相手の手に備えるという感覚です。

▲5八銀に△7五歩なら▲同角△7七歩▲6七金△7三香▲6六角△5五歩▲同歩△3五歩▲同歩△3二飛▲9五歩で、ソフトの評価値+318で先手有利。

この手順は△7五歩には▲同角と取って△7七歩に▲6七金とかわすのが少し気がつきにくいです。

▲6七金で▲7七同桂は△7四香▲6六角△7六香で、ソフトの評価値-592で後手有利。

よって▲6七金としましたが、後手は香車と歩では意外と手がありません。

また先手は▲5八銀と引いたことで将来▲6九歩と打って龍の利きを止めることが可能になりました。

地味ながら▲5八銀と辛抱する手は、自玉の耐久性が高くなって粘り強い手だったようです。

攻められる前に先に受けに回るのが参考になった1局でした。