最終盤の指し手は大きく形勢に影響する


上図は、角換わりからの進展で△8九銀不成と王手をした局面。ソフトの評価値+3134で先手勝勢。

対局中は後手に攻められて先手がだいぶ悪いと思っていましたが、この局面が先手勝勢だったのは全く気がつきませんでした。

最終盤で形勢判断が正確にできないと、やはり終盤力が劣ると言わざるを得ないです。

最終盤は自玉の危険度もそうですが、相手玉の危険度も把握する必要があり考えることが多いです。

特に駒の交換などが数回あると持ち駒のカウントなど間違えやすいです。

持ち駒の数を正確に理解するというのが意外と難しく、特に金駒が複数あって連続で使ったりすると枚数を間違えやすいです。

このあたりはいろはのいの部分になると思いますが、自分は駒の数のカウントは繰り返し確認しないとできないようです。

△8九銀不成の王手に▲6九玉が正着だったようですが、実戦は▲7九玉としました。

▲6九玉とすると△8八飛成とされて対応が分からなかったというのがあります。

よって▲7九玉としたのですが以下△7八歩で、ソフトの評価値+961で先手優勢。

この手順の△7八歩に実戦は▲6八玉としたのですが、このあたりは直感で読みが全く入っておりません。

自分の棋力をはるかに超えているので、今回は▲7八同金とした場合の変化を調べてみたいと思います。

△7八歩以下▲同金△同銀成▲同玉△7七歩▲同玉△7六金▲7八玉△7七歩▲7九玉で、ソフトの評価値-1274で後手優勢。

この手順の▲7八同金とする手はよくないようで、7八の地点で清算してから△7七歩~△7六金で先手玉を上部から抑える攻め方です。

▲7九玉でぎりぎり耐えている形のようですが、この局面は後手優勢になったようです。

自分が将棋ソフトがすごいなと思うのは、最新版でないソフトとは言えある程度正確に形勢判断ができることで、このあたりの棋力は自分とはけた違いです。

最終盤は特に自分で考えてソフトに確認することで、棋力を向上させるしかなさそうです。

▲7九玉の局面も後手優勢とはいえ、先手が逆転するにはどのような展開なのかが気になりました。

▲7九玉にソフトは△8七金を推奨していましたが、自分の中でこのあたりも少し違和感がありました。

▲7九玉に△8七飛成なら▲9六角で、ソフトの評価値+1741で先手優勢。

この手順はうっかりしやすいのですが、▲9六角が王手龍取りになり形勢が逆転するようです。

▲7九玉に△1八金なら▲7四角で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。

この手順は△1八金と飛車を取ってそれが△7八飛からの詰めろになっています。

しかし△1八金には▲7四角で後手玉に即詰みが生じたようです。

▲7四角と上から角を打って王手をする手が盲点で、自分は下から角を打ってどうかなどと考えていたためいまひとつセンスがないようです。

▲7四角に△5三玉なら▲4二銀△5四玉▲5三金△4五玉▲6三角成△4六玉▲3七銀まで詰みです。

この手順は最後に銀を打って詰ます手ですが、中段玉になるので詰ましにくいです。

▲7四角に△6三桂なら▲4一銀△5三玉▲4二銀△5四玉▲5三金△4五玉▲6三角成△4六玉▲3八桂まで詰みです。

この手順の最後の▲3八桂というのは後手が数手前に△1八金としたため生じた手で、2八の金のままだったら△3八同金で後手玉は不詰みでした。

▲7四角に△6三飛なら▲4一銀△5三玉▲4二銀△5四玉▲5三金△同飛▲同銀成△同玉▲7三飛△5四玉▲6三角成△6五玉▲7四飛成まで詰みです。

この手順は飛車の合駒には飛車を取って▲7三飛から詰ます手で、後手玉は上部に逃げられそうでも大駒の威力でぴったり詰みのようです。

これらの手順を見て分かったのは、終盤の形勢判断の評価値は1手おかしな手を指せばすぐにひっくり返るということです。

このあたりの指し手の精度を少しでも上げたいです。

最終盤の指し手は大きく形勢に影響するのが参考になった1局でした。