上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲6六同銀と歩を取った局面。ソフトの評価値-788で後手有利。
先手が雁木に対して後手が右四間飛車からの展開です。
この局面は後手が1歩損ですが、7六に攻めの拠点の歩があるのと8筋の歩が切れているのが大きいようです。
6六の銀には8八の角のひもがついていますが狙われやすい銀なので、うまく手を繋げば後手が指せそうです。
先手からは1筋から攻めることができる形なので、この攻めがどの程度厳しいかが気になります。
実戦は▲6六同銀以下△8七歩▲同金△7七歩成▲同銀△6五桂で以下変化手順で▲7六歩で、ソフトの評価値-333で後手有利。
この手順は△8七歩▲同金とさせて先手の金を8筋にすることで後手の飛車が間接的に玉に直通すると思い指しましたが、思ったほどの成果は上がっていません。
後手は銀と桂馬の交換で駒得になりそうですが、先手陣が意外とすっきりした形でまた後手が攻めの手を探すといった形です。
△8七歩では△8五歩がありました。
△8五歩に▲1三歩成なら△同桂▲同香成△同香▲1四歩△同香▲2四歩△同歩▲同飛△8六歩▲1四飛△8七香で、ソフトの評価値-1073で後手優勢。

この手順の△8五歩は力をためる手で、▲同歩なら△同桂で後手の攻めのスピードが速くなります。
先手は1筋から攻め込みますが後手は受け流すといった感じで、後手は△8六歩から1筋で入手した香車を△8七香と打ち込む展開です。
相手の攻めを利用して攻めの手を作るいう感じで、4四に角いるので▲1一飛成が王手になりません。
なおこの手順は自分が頭の中で考えると最後の△8七香という手が思いつかなかったのですが、なぜか頭の中では持ち駒に香車がなく桂馬になっていました。
このあたりも駒の交換があると正確に持ち駒に何があるか理解できていないので、長い読み筋が荒くなりがちです。
ここら辺も少し精度を上げないとなかなか強くなりません。
△8五歩に▲1三歩成△同桂▲2九飛なら△8六歩▲1四歩△6五歩▲1三歩成△6六歩▲2三と△1五香で、ソフトの評価値-924で後手優勢。

この手順は先手が▲1三歩成~▲2九飛として次に▲1四歩から攻め合いにでる手です。
後手は△8六歩~△6五歩と攻め合いに応ずる展開ですが、最後の▲2三とに△1五香で後手が指せているという感覚を理解するのが少し難しいです。
後手の3二の金が取られる形で先手の飛車が直通しており、4五に攻めの桂馬がいるのでうまくすれば先手の攻めが決まりそうです。
△1五香以下▲3二と△同玉と進みそうですが、先手から▲3三歩の叩きができないのでこれで後手が指せているようです。
ただし、この展開は後手が受け損なったらすっぽ抜けそうなのでなかなか選びづらいです。
後手が1筋の攻めに対応できるかが大事なようですが、△8五歩で力をためて指すという感覚は攻め急ぎを気をつける意味では覚えておいた方がよさそうです。
自分は受けが好きでないのですぐに攻めたい気持ちが強く、無理攻めみたいなところがあるので1手ためるという感覚を身につけたいです。
継ぎ歩で力をためて指すのが参考になった1局でした。