上図は、先後逆で相掛かりからの展開で▲8七同金と歩を取った局面。ソフトの評価値+115で互角。
後手が△8七歩と打った手に△同金と取った形です。
相掛かりは展開によっては矢倉や角換わりなどに進展することもありますが、本局は横歩取り風の展開になりました。
序盤の早い段階で△3三桂と形を決めたことで動きの早い将棋にしました。
飛車交換になっておりお互いに飛車の打ち込みが気になる形です。
対局中は▲8七同金と少し形を崩したので飛車の打ち込みを優先した方がいいと思って飛車を打ちましたがちょっとタイミングが早かったようです。
実戦は△7八飛▲5八玉△4五桂▲4八銀で、ソフトの評価値+940で先手優勢。
この手順は玉に直通する2段目に飛車を打って以下△4五桂と跳ねる形です。
以下▲4八銀と5七の地点を補強しますが、やや単調な攻め方だったようです。
攻めが飛車と角と桂馬の3枚だけで攻めているので、上手に攻めないと切れ模様になります。
飛車の打ち込み箇所はかなり重要なので、まずは安い駒を活用して相手の駒組みを見てから考えた方がよかったようです。
△7八飛では△4五桂がありました。
△4五桂に▲6五桂なら△8九飛▲5八金△2七歩成▲同歩△5七桂成▲同銀△2八歩で、ソフトの評価値-351で後手有利。

この手順は△4五桂と跳ねる手ですが、いつでも△5七桂成を狙っています。
現状は5七の地点は先手の玉と銀の2枚が利いているので攻め倒すのは大変です。
それで▲6五桂と先手は攻め合いに出ましたが、△8九飛と遠くから打ちます。
次は△5七桂成▲同銀△同角成▲同玉△4九飛成が狙いです。
よって▲5八金と上がりましたが、△2七歩成~△5七桂成~△2八歩がうまい攻め方です。
歩を使った攻めができると攻め方が増えて厚みが増します。
なお△8九飛と打つところでは△6九飛もありそうですが、△8九飛の方が将来△8八飛成と角を取る筋も残っており角が質駒になっています。
ちょっとの違いですが、このあたりも意識しながら指し手を選択したいです。
△4五桂に▲5八金なら△2七歩成▲同歩△8九飛▲5九飛△8八飛成▲同金△1五角▲4九玉△3七桂不成で、ソフトの評価値+39で互角。

この手順は全く浮かびませんでしたが、あまり見ない形なのでどこが急所かが分かりにくいです。
▲5八金と5七の地点の補強は自然ですが、△2七歩成~△8九飛が見えません。
△8九飛だけなら浮かぶかもしれませんが、△2七歩成を入れるのは数手先を考えてないと指せないです。
△8九飛に▲5九飛も受けとしては自然で、△同飛成なら▲同金で形よく受けることができます。
▲5九飛には△8八飛成~△1五角が継続手で、数手前に△2七歩成としたのは△1五角が王手になる意味でした。
△1五角に▲3八玉なら△5七桂成▲同銀△5九角成▲同金△5七角成があります。
よって△1五角に▲4九玉と逃げたのですが、△3七桂不成が鋭いです。
大駒だけの攻めでは単調になりやすいのですが、桂馬を活用することで幅が広がりました。
これでも互角のようですが、手の作り方としては鋭いです。
意外なところから攻めを継続するのが参考になった1局でした。