上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速からの進展で、▲9五角とした局面。ソフトの評価値-56で互角。
先手の▲9五角の幽霊角はこの戦形ではよく出る手で、後手としても嫌な形です。
▲9五角は次に▲6四飛△同歩▲7三角成の飛車取りを狙っています。
後手が事前にそれを防ぐなら△9四歩と突いておくとか、△6五桂と跳ねる前に△8六歩の突き捨てを入れるか、△8一飛と1段飛車にしておくなどがあります。
これらの手もありますが本局とは別の将棋になりそうです。
以前幽霊角以下の展開を調べており、正確に対応すれば互角だという認識をもっていたので実戦は△9四歩と突きました。
実戦は▲9五角以下△9四歩▲6四飛△同歩▲7三角成△9二飛で、ソフトの評価値+241で互角。
この手順は飛車と銀の交換から▲7三角成とする手で以下△9二飛としましたが、ソフトは△8一飛を推奨していました。
△8一飛の形だと以下▲6四馬△6一飛▲6五馬△同飛▲同銀△4二銀で、ソフトの評価値+56で互角。
これが△9二飛の形から△6二飛とするのは▲6四馬~▲9一馬と香車を取られてしまいます。
後手が1段飛車なら▲9一馬には△同飛とできるので△8一飛の方がよかったようです。
なお最初の局面図で▲9五角に△9四歩と突きましたが、別の有力な手が2通りありました。
1つは▲9五角に△7二飛です。ソフトの評価値-41で互角。

この△7二飛は飛車を7筋に移動することで7三の地点を補強しています。
ただし、この後手の陣形の飛車は8二か8一というイメージが強いので△7二飛は浮かびにくいです。
飛車を小さく横に移動するというのが見えづらく、さらに8筋からの飛車の攻め筋がなくなります。
そのような意味でどちらかというと受けの手のようです。
△7二飛以下▲5三歩△同銀▲6五銀△5四銀▲同銀△4二銀で、ソフトの評価値-96で互角。

この手順の▲5三歩は自分が最初に浮かんだ手ですが、ソフトの候補手に上がっていませんでした。
▲5三歩は手の精度は低いかもしれませんが、先手は切り合いを望む展開なのでこのような手が気になりました。
▲5三歩には△4二金寄とすると思っていましたが、△同銀は少し意外でした。
以下▲6五銀~▲5四銀で飛車と銀桂の交換で△4二銀と引きます。
△4二銀で5三の地点を補強して角の利きを通します。
先手に歩があれば▲5三歩のような手がありますが、先手は歩切れです。
△4二銀以下▲7七角△同角成▲同桂△8九飛で、ソフトの評価値-242で互角。
この手順は▲7七角から角交換になりますが、8九の地点があくと△8九飛の打ち込みがあるのでいい勝負のようです。
なお△7二飛には▲6八角△4四銀△5九飛で、ソフトの評価値-147で互角。
この▲6八角は手損になりますが、△7二飛で先手の角が攻めに使うのは難しいので引きました。
以下△4四銀に▲5九飛として1局の将棋のようです。
また最初の局面図の▲9五角に有力なもう1つの手は△3一角だったのですが、これはまた別の機会に調べます。
幽霊角に飛車を横に使って受けるのが参考になった1局でした。