上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲5五馬とした局面。ソフトの評価値+222で互角。
8二にいた馬が▲5五馬と引いた形です。
後手は龍を作っていますが、角と桂馬の交換で後手が駒損です。
後手はやや戦力不足ですが、この局面は互角だったようです。
後手としては何とか龍を軸に攻めを繋げたいのですが、とりあえず6六の歩をうまく攻めに使いたいと思いました。
実戦は△9七龍だったのですが以下変化手順で▲3五歩で、ソフトの評価値+686で先手有利。
この手順の△9七龍は歩を入手して次に△6七歩成を目指すつもりだったのですが、▲3五歩が厳しかったようです。
攻めている場所が違うようで、後手はと金ができても先手玉は遠く銀を取っても千手からの▲3四歩~▲3三歩成の取り込みの方が厳しいです。
▲3五歩に△4三銀右としても▲3四歩△同銀▲3五歩で、△同銀でも△2三銀でも▲3四桂が厳しいです。
また▲3五歩に△4三桂として▲5六桂に△3五桂としても▲3七金で、次に▲3六歩から桂馬が取られます。
これらを見ると後手の桂頭を狙われると受け方が難しいようです。
△9七龍では△4三銀右がありました。
△4三銀右▲6三歩△7七歩▲同銀△6七歩成▲6二歩成で、ソフトの評価値+333で先手有利。

この手順は△4三銀右と桂頭を事前に守る手で、苦しくても攻めたいのを我慢して受けに回るべきだったようです。
このような手を気持ちの余裕で指せるようになればいいのですが、対局中の余裕のなさなどでなかなかできません。
受け一方の手ですが、相手の攻めが1つ減ったと思えばチャンスがくるかもしれません。
△4三銀右に▲6三歩は垂れ歩ですが、次の▲6二歩成が受けにくいです。
△7七歩は自陣を受けてもきりがないということで垂れ歩の攻めですが、▲同銀とします。
△6七歩成とと金ができて銀取りですが、先手も▲6二歩成と攻め合いになります。
▲6二歩成以下△3一金▲5一と△6六歩で、ソフトの評価値+428で先手有利。

この手順は△3一金と早逃げをするのですが、この手は少し分かりにくいです。
本来なら△7七とで銀を取れるのですが▲同馬が龍取りで、と金がいなくなってさっぱりします。
その後▲5一とで香車を取られて先手の方が楽しみが多いです。
△3一金は将来▲5一とに△3一金と逃げるのが手の流れですが、先に△3一金として▲5一とが金に当たらないという意味のようです。
△3一金▲5一とに△6六歩が少し難しいです。
次に△7七とで銀と取ったときに▲同馬とさせないという意味ですが、と金の裏側に歩を打つことで将来6七のと金がいなくなれば△6七歩成とと金ができて攻め駒が増えます。
一時的に駒がだぶっているのですが、後手も攻めが切れないような攻め方をする必要がありこのような手は参考になります。
△6六歩以下▲8八銀なら△6九龍で、ソフトの評価値+375で先手有利。
将棋は先手有利ですが、後手も細い攻めで勝負形に持ち込むような感じです。
少ない戦力で手を繋ぐのが参考になった1局でした。