上図は、相掛かりからの進展で△6九歩成と銀を取った変化手順の局面。ソフトの評価値+2080で先手勝勢。
この局面は先手勝勢になっていますが、先手玉がどの程度危険なのか少し分かりにくいです。
後手の持ち駒に金はありませんが角や銀などの斜めの駒が多くあるのと、上部は後手の方が手厚いので先手玉は上部に脱出する形にはなりません。
△6九歩成に最初に浮かぶのが▲同角ですが、この手では先手玉に即詰みが発生するようです。
△6九歩成に▲同角なら△5八銀で、ソフトの評価値-99970で後手勝勢。

この▲6九同角は相手の攻め駒を取る手で、迷ったら駒を取るという考えがあります。
少しでも攻め駒を少なくするために取るのですが、この場合は△5八銀がありました。
後手の持ち駒に飛車があれば△4九飛▲同玉△6九飛成の一間龍の筋があるのですがその応用です。
△5八銀に▲4八玉なら△4七銀打▲同金△同銀成▲同玉△3七金▲5六玉△8六飛成▲6七玉△6六銀▲同銀△5六角▲5八玉△6六桂▲5九玉△4八銀▲6八玉△8八龍▲7八銀△同角成▲同角△同龍まで詰みです。
この手順は△3七金~△8六飛成~△6六銀が少し指しづらいですが、玉を上から抑えて寄り筋のようです。
この手順の▲4七同玉で▲同角なら△3七銀▲5八玉△4九角▲6八玉△6七金まで詰みです。
寄せ方は1通りでないケースだと詰まし方が最短でなく自分にあった感覚の手順を選択することもありますが、できれば最短のルートを意識したいです。
よって△5八銀には▲同玉とします。
△5八銀▲同玉△4九角▲同玉△6九飛成▲5九歩で、ソフトの評価値-99978で後手勝勢。

この手順は△5八銀~△4九角が一間龍にする手筋です。
この寄せ方は△6九飛成の瞬間は後手が銀1枚を多く渡すことになりますが、一間龍の形にするのが寄せ方として分かりやすいようです。
▲5九歩と安い駒で受けましたが、ここで△5八角と打つか△5八銀と打つかが少し迷います。
また角を使うなら△6七角とか△7六角という手もあるようです。
どれも詰みみたいですが、できるだけ玉の近くから駒を打つのが自然です。
また角を打つか銀を打つかは後手の持ち駒に銀が2枚あるので銀から使うという考え方もあるのですが、大駒は遠くまで利くので角から使うという考えもあります。
結局はどの詰まし方がその人にとって考えやすいかで決まってくるようですが、自分は最初に△5八角から考えました。
▲5九歩に△5八角▲3九玉△5九龍▲2八玉△3七銀▲同金△同桂成▲同玉△3九龍▲3八桂△3六角成▲同玉△3八龍▲2六玉△3五金▲1七玉△2六金打まで詰みです。
▲5九歩に△5八銀▲3九玉△5九龍▲2八玉△3七角▲同金△同桂成▲同玉△2六銀▲同玉△2五歩▲同玉△2九龍▲2六歩△3五金打▲同歩△同金▲1六玉△2六金まで詰みです。
▲5九歩に△6七角▲4八玉△4七歩▲同金△4九角成▲同玉△5八銀▲3九玉△5九龍▲2八玉△2七歩▲同玉△3八銀▲同玉△4七銀成▲同玉△4六歩▲同銀△4八金まで詰みです。hhh
▲5九歩に△7六角▲4八玉△5九龍▲同玉△5八銀▲4八玉△4九銀成▲4七玉△4六歩▲同銀△5八銀▲5六玉△6七角成▲6五玉△6六馬まで詰みです。
これら4種類の一例の寄せ方を調べましたがどれも違う寄せ方で、自分の感覚では浮かびにくいような手もたくさんあります。
またこれらと違う寄せ方もおそらくあると思います。
そのような意味では色々な寄せ方を調べるというのも手間はかかりますが、新しい発見があって面白いようです。
なお最初の局面図で△6九歩成には▲4八玉が正解でそれで不詰みだったようですが、これはまた別の機会に調べます。
一間龍の筋にして詰ますのが参考になった1局でした。