最終盤は確実な手から考える

上図は、相居飛車からの進展で△3六銀と打った局面。ソフトの評価値+9076で先手勝勢。

△3六銀は飛車取りですが先手玉に詰めろはかかっていません。

そのような意味で後手玉に確実に迫ればよかったのですが、先手の持ち駒がたくさんあってひょっとしたら後手玉に詰みがあるかと思うと方針がぶれます。

実戦は△3六銀以下▲4四桂△同銀▲6一角△5三玉で、ソフトの評価値+3006で先手勝勢。

この手順の▲4四桂は詰みと読み切った訳ではなく、うまくいけば詰みかなどと希望的な感覚で指した手です。

自玉が受けなしならこのような手も仕方ないのですが、自玉に詰めろはかかっておらず△2五銀と飛車を取られても先手玉が詰むかどうかが分からない局面で駒を渡すのは危険でした。

詰将棋を解くようになるとつい実戦で最初から詰み筋を考えたくなるのですが、△3六銀の局面は後手玉に即詰みはありませんでした。

直感が悪いと短い時間で軌道修正して別の手を選択するというのは難しいです。

▲4四桂では▲6二銀がありました。

▲6二銀に△4二玉なら▲5一角△3一玉▲4二金で、ソフトの評価値+99975で先手勝勢。

この手順の▲6二銀は、次に▲5三銀打△4一玉▲3三桂△同金▲4二金までの詰めろです。

後手の△4二玉は早逃げですが、▲5一角~▲4二金の詰み筋に入りました。

この▲4二金からの詰まし方は手数がかかるのと、先手の金駒が足りているかが心配なところはあります。

変化が多少ありそれなりに難しいので、▲4二金では▲3三歩が実戦的かもしれません。

▲3三歩は金駒を渡さずに詰めろが続く形なので、このような手も知っておくだけでも損はなさそうです。

▲4二金に△2一玉なら▲3二金△同銀▲2三飛成△同銀▲2二銀△同玉▲3三金△1三玉▲2三金△同玉▲2四歩△1二玉▲2三金△2一玉▲2二銀まで詰みです。

この手順は▲2三飛成が少し難しいのと3六に銀がいるので▲2五桂の筋が効かないのがうっかりしやすいです。

▲4二金に△同金なら▲同角成△同玉▲5三金△3二玉▲4三金△同玉▲2三飛成で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。

▲2三飛成に△5四玉なら▲5三龍△6五玉▲6三龍△6四歩▲5四銀△6六玉▲6四龍まで詰みです。

この手順は龍を追い廻す手ですが、中段玉を寄せるのは慎重になります。

▲2三飛成に△3三金なら▲5三銀成△同玉▲3三龍△5四玉▲4四金△6五玉▲6三龍△6四歩▲5四銀△6六玉▲6四龍まで詰みです。

この手順は▲5三銀成~▲3三龍の一間龍の筋がうまいです。

最初の局面図から▲6二銀に△4二玉なら▲5三角で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手の△4一玉も詰めろ逃れですが▲5三角がありました。

相手に駒を渡さずに▲5三角が確実で次に▲5一金までの詰めろです。

▲5三角に△4二金なら▲同角成からでも以下詰みですが、別の詰まし方もありそうです。

▲5三角△4二金▲3三桂△3二玉▲2二金△同玉▲2一桂成△同玉▲2三飛成△2二金▲3三桂△同金右▲3一金まで詰みです。

この詰まし方は金や桂馬を捨てるのと、桂馬が2枚必要なので難易度が高いです。

実戦で詰ますのはやや難しいので、自分にあった寄せ方を選択するしかなさそうです。

本局の将棋も最後はきれいに寄せたかったですが、今後はもう少し気持ちに余裕をもって指せるようにしたいです。

最終盤は確実な手から考えるのが参考になった1局でした。