上図は、相居飛車からの進展で△5三玉とした局面。ソフトの評価値+4675で先手勝勢。
先手が▲6一角と打った手に5二の玉が△5三玉とした形です。
数手前に先手が確実な寄せを逃がしてもつれてきたのですが、まだこの局面は先手がよかったようです。
しかし後手の桂馬があるので△4六桂の筋△2五銀と飛車を取る手が残っているのと、、後手玉に即詰みがあるかどうかが分かりにくいのでかなり面倒です。
△5三玉に▲2六飛と逃げる手も有力だったようですが、以下△4七銀成▲同玉△2六飛と飛車を抜かれるのが気になります。
これでも先手がまだいいようですが、△3五桂の王手がいつでもあるのであまりいい実感がありません。
なお実戦は△5三玉に▲6二銀で、ソフトの評価値+1495で先手優勢。
この局面もまだ先手優勢がいいようですが、手の流れからするとかなりまずいです。
終盤で手が見えないと将棋がもつれてくるという典型的なパターンです。
△5三玉には2通りの有力な手がありました。
1つは△5三玉▲4三銀です。ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この▲4三銀は、自玉にまだ即詰みがないので詰めろをかける手です。
この手はかなり難しい印象ですが、後手は詰めろを受ける必要があります。
▲4三銀に△同金なら▲6二銀△5四玉▲4三角成△同玉▲2三飛成で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。
この手は△4三同金に▲6二銀と攻め駒を埋めるのがうまい手で、△5四玉に▲4三角成が上部脱出を防ぎます。
△4三同玉に▲2三飛成が一間龍の形なります。
▲2三飛成に△3三桂なら▲5三金△同銀▲同銀成△同玉▲3三龍△5四玉▲4四金△6五玉▲6三龍△6四歩▲5四銀△6六玉▲6四龍まで詰みです。
この手順の▲2三飛成に△5四玉なら▲6三龍で△同玉なら▲6四金からの並べ詰みで、先手の持ち駒に金が3枚ある形なので詰みです。
なお▲4三銀では▲4三金もありそうですが、途中まで同じような手順も▲2三飛成に△5四玉とした形は以下▲6三龍△同玉としても、先手の持ち駒が金金銀では意外にも後手玉は詰まないようです。
ちょっとした形の違いのようですが、難易度が高すぎるため指運みたいなところはあります。
どちらにしても▲4三銀や▲4三金は以下後手玉に詰みがあれば運がいいという手の部類でになりますが、やや下駄を預けるような手になります。
もう1つ有力な手は△5三玉に▲7三銀です。

この手の▲7三銀は▲4三銀や▲4三金のような鋭さはないですが、6四の地点の攻めの拠点を増やしています。
▲7三銀はここから7手詰めの詰めろですが、自分は分かりっていませんでした。
▲7三銀は▲4三金からばらして詰みなのが浮かびましたが、まだ明確な手順がありました。
▲7三銀に△6六飛なら▲4三金△同金▲5四銀△同玉▲6四金△同歩▲同銀成まで詰みです。
この手順は▲4三金~▲5四銀と捨てるのがうまい手で、△同玉に▲6四金から詰みです。
手順が分かればなるほどですが、目の付け所が大事なようです。
最初の局面図からはまだ先手が指せていましたが、個人的には▲4三銀が浮かぶのが理想で、悪くても▲7三銀が指せるようにしたかったです。
最終盤の寄せ方が参考になった1局でした。