上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7七とと銀を取った局面。ソフトの評価値+99981で先手勝勢。
先手玉は詰めろになっていますが、評価値が+999・・と出ると後手玉に詰み筋があるということです。
先手の持ち駒はいい駒がそろっていますが、後手玉も上部と下部に逃げることができるので少し捕まえにくい形です。
一般的な寄せは持ち駒の金を最後に使うことが多く、寄せは安い駒から使って価値の高い駒を最後の数手の詰みに使うと自分は理解しているのですが、たまに例外があります。
本局は寄せを失敗して捕まらない形になりました。
実戦は△7七と以下▲7四歩△同玉▲6三銀△7三玉▲7四歩△8二玉で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。
この手順は▲7四歩から▲6三銀とする筋でこれが普通に見えるのですが、△7三玉と逃げて▲7四歩としても△8二玉で9筋が広いので後手玉は詰みません。
即詰みにできないのは実力なので仕方ありませんが、やはり詰みがあるときは詰ましたいです。
実際は▲7四歩としても別の手順で即詰みはあったのですが、ソフトの推奨手は▲7四金でした。ソフトの評価値+99981で先手勝勢。

この▲7四金は金駒を先行して使う手で、▲7四金と打つメリットは△8二玉と下段に逃げた場合に▲8三銀△9三玉▲8二角で後手玉は詰みです。
そのような意味で、後手玉が下段に落ちる変化を分かりやすい手順で詰ますことができます。
▲7四金は詰み筋を限定させる手ですが、△7四同玉とされた変化が気になります。
▲7四金△同玉▲6三角で、ソフトの評価値+99987で先手勝勢。

この手順は▲7四金と捨ててから△同玉に▲6三角と打つ手です。
持ち駒の金はとどめに使うことが多いので▲7四金と捨てるのは浮かびにくいのですが、△同玉に▲6三角と角で王手をします。
▲6三角に△7五玉とか△6五玉と逃げるのか気になりますが、1六に飛車がいるので▲6六銀と打って詰みです。
よって▲6三角には△8三玉と逃げますが、▲7二角成△7四玉▲6三銀△7五玉▲7六歩△同と▲同飛△6五玉▲5四銀不成△同歩▲6六金で詰みです。
この手順は▲7二角成から▲6三銀と下から追う形で少し足らないようにも見えますが、▲7六歩と打つ手があり△6五玉と逃げても▲7七桂△5五玉▲5四銀成△同歩▲5六金まで詰みです。
これらの手順を見ると▲7四金と捨てるのは勇気がいりますが、△同玉に▲6三角と打つと並べ詰みのような感じです。
それと▲7四金のところで▲7四歩でも以下詰みと書いたのですが、これはまた別の機会に投稿します。
金を捨てて分かりやすい形で寄せるのが参考になった1局でした。