敵陣に飛車を打って龍を作る

上図は、横歩取り青野流からの進展で△7二銀と上がった変化手順で、ソフトの評価値+38で互角。

先手が▲4六角と打った手に7一の銀が△7二銀と上がった形です。

▲4六角と自陣角を打つのが意外と重要な手のようで、角を先着することで後手からの△5五角のような手を消しています。

また▲4六角は後手から△6五桂と跳ねた時の5七の地点の補強にもなっています。

ただし、△7二銀と上がった後の指し方が分からないとその場で考えてしまいそうです。

大会などでここで時間を使っているようでは、それだけでかなり指しづらくなります。

横歩取りを選択するなら事前準備は必要なようです。

△7二銀には▲8二飛がありました。

▲8二飛△4一玉▲8四飛成△2六歩で、ソフトの評価値+31で互角。

この手順の▲8二飛は次に▲7三角成が狙いなので、△4一玉は先手の飛車の利きをかわす手で部分的にはある指し方です。

8二の地点に飛車を置いたままで△8三歩と飛車の利きを封鎖には▲8四歩とする指し方もありますが、▲8四飛成は自然な手です。

▲8四飛成に△8五飛と合わせる手が少し気になりますが、▲7三角成△8四飛▲同馬があります。

また▲8四飛成に△8三歩なら▲7四龍△8四飛▲同龍△同歩▲7四歩△6五桂▲7八金で、ソフトの評価値+497で先手有利。

よって▲8四飛成には△2六歩としたのですが、これが意外とうるさい手です。

▲2六同歩とすると△2七角▲3八銀△3六角成で、ソフトの評価値+52で互角。

人間の感覚だと▲2六同歩は自然な手ですが、2七の地点に空間があいたので△2七角から後手は馬を作る展開です。

その展開もありそうですが、ソフトは別の展開を示していました。

△2六歩以下▲8三歩△8一歩▲7五歩△6五桂▲7四歩△7七桂成▲同桂で、ソフトの評価値-54で互角。

この手順はなかなか浮かびません。

浮かばない理由は後手の桂馬と先手の金の交換になるので、普通は先手の駒損で不利というのが最初の感覚です。

よほど先手にとっていい条件がそろってないと指せないです。

▲7七同桂以下△2七歩成▲7三歩成△7六歩▲6五桂△7七歩成▲7二と△7六角▲5九桂△6六飛▲5六銀で、ソフトの評価値+845で先手優勢。

この手順は勘違いしやすいのが、先手の▲7三歩成~▲7二とがどの程度厳しいかが分かりづらいということです。

直截後手玉を攻めているわけではないのに対して、後手は2七にと金ができてさらに△7六歩~△7七歩成で先手玉を挟み撃ちのような形です。

ぱっと見で後手の攻めが厳しく見えると先手は最初からその展開を外すのですが、それでも先手は耐えることができると読んでいると指せるという感覚のようです。

▲5六銀以下△同飛▲同歩△6六銀▲7八銀で、ソフトの評価値+1139で先手優勢。

この手順は後手は飛車を切ってから△6六銀と6七の地点に駒を利かす攻めですが、▲7八銀も浮かばない受けで△同とが先手玉に詰めろがかからないので▲6一との狙いです。

これらは空中戦ならではという展開なので、感覚だけでなく読みが必要なようです。

なお△4一玉では△8一歩も有力だったようで以下▲8四飛成で、ソフトの評価値+29で互角。

手が広くて難しい局面だったようです。

敵陣に飛車を打って龍を作るのが参考になった1局でした。

後手3枚替えで駒得もいい勝負

上図は、横歩取り青野流からの進展で▲2七飛とと金を取った変化手順で、ソフトの評価値+47で互角。

横歩取り青野流は激しい変化になり、一時的に少し見慣れない駒組みになることがあります。

▲2七同飛とした形の2七にいる飛車の位置がやや見慣れないのと、2八に歩がいる形も少ないです。

▲2七同飛は歩越し飛車なので飛車の利きがやや狭いです。

そのような意味で後手は飛車に目をつけて動いていくことが考えられます。

▲2七同飛以下△4四角▲2五飛△7七角成▲同金△同飛成▲8八角△6八金で、ソフトの評価値+13で互角。

この手順の△4四角は次に△7七角成と、△2六歩▲3七飛△5五角▲3八飛△2七歩成▲同歩△1九角成の2つの狙いがあります。

両方の狙いがあるので先手がまずいのかというと意外にもそうでもないようで、▲2五飛が軽い手のようです。

▲2五飛は△2六歩の飛車取りを先に受けた手ですが、△7七角成とされるとぱっと見で先手が失敗しているようにも見えます。

△7七角成▲同金△同飛成には▲8八角が狙いの受けで、▲8八角に△7六龍なら▲2二角成で、ソフトの評価値+890で先手優勢。

▲8八角に△同龍なら▲同銀で、ソフトの評価値+157で互角。

▲8八角には後手は龍を逃げても角を取ってもはっきりしないのですが、△6八金がありました。

△6八金のような手は先手からするとうっかりしやすい手です。

△6八金以下▲4八玉△7九龍▲同角△同金で、ソフトの評価値-10で互角。

この手順の△6八金に▲同銀なら△8八龍▲6六角△3三桂で、ソフトの評価値-297で互角。

先手は2五に飛車がいるのでいつでも△3三桂とする手が飛車取りになります。

この手があるので先手も▲8八同銀~▲6六角は選択しづらいようです。

よって△6八金には▲4八玉として以下7九の地点で清算する形です。

△7九同金の時点の駒割りは、飛車と金銀桂の3枚替えになっています。

金駒2枚を含む3枚替えは、普通は後手の方が駒得が大きく後手有利のようなイメージがあります。

ただし、先手の手番なのと大駒2枚を持ち駒にしているので意外といい勝負のようです。

この局面図を見て思い出したのですが、自分もだいぶ前に先手をもって実戦で指したことがありました。

ブログの記録には残っていると思いますが、この局面も以前自分は調べた記憶があります。

もう少しブログを整理しておいた方がよかったかもしれません。

△7九同金以下▲8二歩△同銀▲8三歩△7一銀で、ソフトの評価値-68で互角。

この手順は▲8二歩~▲8三歩とする手で、△同銀には▲8二歩がありますので△7一銀としますがこれでいい勝負のようです。

後手3枚替えで駒得もいい勝負だったのが参考になった1局でした。

横歩取り青野流のよくある別の変化

上図は、横歩取り青野流からの進展で△7六飛に▲7七角と上がった変化手順で、ソフトの評価値+58で互角。

▲7七角に後手は有力な手が2つあって、1つは△同角成の変化を調べました。https://shogiamateur.com/?p=69708&preview=true

今回はもう1つの▲7七角に△2七歩成とする手です。

後手は先に角交換をして歩成りを入れるか、先に歩成りを入れて角交換をするかで微妙に展開が違うようです。

▲7七角△2七歩成▲同歩△7七角成▲同金で、ソフトの評価値+37で互角。

この手順の後手の攻め方に対して、先手の受け方はやや異質です。

△2七歩成に▲同歩とする形は、2七に歩がいることで将来先手の飛車が2八の地点に戻れません。

また▲2七同歩とすることで、2八の地点の利きが通ります。

後手はそれが狙いで、▲2七同歩に△7七角成とします。

△7七角成に▲同桂なら△5五角で、△1九角成と△7七角成を狙います。

△5五角に先手が強く受けるなら▲8七金ですが、△7四飛と飛車をぶつけられると8七の金が浮いているので先手が少し指しにくいです。

よって△7七角成に▲同金とします。

△7七角成▲同金に△同飛成はさすがに無理で、▲同桂△5五角▲8二歩で△同銀なら▲8五飛があります。

よって▲7七同金には△7四飛とします。

▲7七同金△7四飛▲同飛△同歩▲4六角△7三角▲同角成△同桂▲4六角△7二銀で、ソフトの評価値+38で互角。

この手順は△7四飛に▲同飛で飛車交換になり、先手後手共に持ち駒に大駒2枚ずつ入りました。

じっくりした将棋ばかり指すとこのような戦型は感覚が狂い易いのですが、横歩取りの将棋を繰り返し調べていくと目が慣れるというか違和感が少なくなります。

△7四同歩に▲4六角が遠みの角で、ここで▲5五角は△8五飛があります。

▲4六角に△7三角と合わせるのが形で▲同角成△同桂と進みますが、これは先手が手損して後手に桂馬を跳ねさせてます。

これだけを見ると先手が損をしているようですが意外とそうではなく、桂馬を跳ねることで7三の桂馬が狙われやすくなるのと8一の地点に空間があくので一長一短のようです。

△7三桂に再度▲4六角と自陣に角を打って、以下△7二銀としてどうかという形です。

大きな手の流れはこのようですが、△7二銀に先手がどのように指すかが気になります。

この戦型の難しいところは、やや局面が落ち着き始めたらそれ以後の指し方です。

お互いに大駒の飛車をもっているため、自陣に隙が生じると飛車を打たれる筋があります。

そのため金駒があまり前に出るような駒組みがしづらく、発展性があまりないです。

仮に△7二銀の後に大会だったらどう指すかを考えると、それだけでかなり時間を費やしそうです。

それではあまり非効率なので、もう少し先にことを調べる必要がありそうです。

横歩取り青野流のよくある別の変化が参考になった1局でした。

横歩取り青野流のよくある形

上図は、横歩取り青野流からの進展で△7六飛に▲7七角と上がった変化手順で、ソフトの評価値+58で互角。

実戦は△7六飛に▲6八玉としたのですが、▲7七角と上がるのが多いようです。

この手は自分も先手をもったり後手ももったりで色々と指していたのですが、将棋はなかなか自分の思ったような局面になることはほとんどんなく、忘れかけた頃にまたその戦型になるというのがあります。

元々自分は後手番で横歩取りのような空中戦の将棋は指さずにじっくりした将棋が好きだったのですが、数十年前の当時は先手で横歩を取らないのは気合が悪いという風習もあり横歩を取っていました。

じっくりした将棋の好きな人は空中戦は見慣れない戦型で。序盤から動きが激しいのでなかなか対応できないです。

ある時期に同じ方と数年に渡り対戦することがあり、その際の戦型が相手の方は後手番でほとんど横歩取りを選択していました。

それで自分が先手のときに避ける理由もないので横歩取りには青野流をぶつけていたのですが、数十局位指しても1度も勝てませんでした。

横歩取りはうまく指せば先手が少し指しやすいというイメージがあり、対戦前にはこちらも事前に研究はしていたのですが、元々の棋力の差が大きいのか途中からは大差になることがほとんどでした。

その方とは残念ながら将棋を指す機会がなくなったのですが、そのような意味もあり逆に自分が後手をもって横歩を取らせて作戦の幅を広げたいということで、8年位前から後手番で横歩取りを指すようになりました。

その影響で今は気になる戦法としては、先手番でも後手番でも横歩取りになっています。

▲7七角に後手から気になる手が2つあります。

1つは▲7七角に△同角成です。

▲7七角△同角成▲同桂△2七歩成▲2四飛で、ソフトの評価値+54で互角。

この手順は後手から△7七同角成とする手で、先手は桂馬で取るか金で取るかのどちらかです。

自分の理解ではできれば桂馬で取った方が形がいいのでそのようにしたいのですが、桂馬で取って指しにくい場合は金で取るように考えてます。

桂馬で取るのと金で取る場合の違いは、桂馬で取れば後手に指し手の選択があり、金で取ると飛車取りなので普通は飛車を動かすことになります。

桂馬で取ると将来▲6五桂~▲5三桂成の筋がありますが、反面8九の地点に空間があくので将来△8九飛のような打ち込みが生じます。

金で取ると一般的には金が3段目にいくと守りが薄くなるのと、将来後手から△7三桂~△6五桂が金取りになるので狙われやすいです。

ただし、8九の地点が桂馬がいるのでしっかりしているのと、やや持久戦で大駒との接近戦になった場合は金は大駒より強いイメージがありますので相手にプレッシャーを与えることができます。

そのような意味で少し意味合いが違うようです。

▲7七同桂に△2七歩成が狙い筋で、▲同歩なら△5五角がうるさいです。

△2七歩成以下▲2四飛△2二銀▲2七飛で、ソフトの評価値+47で互角。

この手順の△2七歩成に▲2四飛が知らないと指せない手かもしれません。

▲2四飛の瞬間に後手からうまい手があればいいのですが、以前から自分は何かの局面で△1八とという手を記憶していました。

その局面がどのような局面なのかが覚えていないので何とも言えないのですが、▲2四飛に△1八なら▲2一飛成△2九と▲4八銀△2二角▲6五桂で、ソフトの評価値+308で先手有利。

▲6五桂以降の先手の狙いは、▲4五桂と打って次に▲3二龍~▲5三桂左成から詰みというイメージです。

本来はこのような局面も調べておいた方がいいのですが、そこまで間に合っていません。

なお▲2四飛△2二銀▲2七飛以降はまた別の機会に調べたいと思います。

横歩取り青野流のよくある形が参考になった1局でした。

振り飛車の▲2五飛型の受け方

上図は、先後逆で先手三間飛車からの展開で▲2五飛とした局面。ソフトの評価値-401で後手有利。

先手が三間飛車から中飛車にして5筋の歩の交換から△5四歩の飛車取りに▲2五飛と回ってきました。

▲2五飛は△7五飛を防いだ意味もありますが、狭い飛車なので取られそうな形です。

ただし自ら▲2五飛とする手なのでそれは承知のようです。

▲2五飛の筋は大会でも似たような局面で指されたことがあったので知ってはいたのですが、ぱっと見でどうしても飛車を取りにいきたくなります。

実戦は▲2五飛以下△3三桂▲2四飛△同歩▲3五歩、ソフトの評価値-155で互角。

この手順は△3三桂と跳ねることで以下飛車と角の交換になります。

一般的に飛車と角の交換は飛車の方が得というイメージがあるのですが、本局に関しては後手は△3三桂と跳ねたことで穴熊が弱体化したのが気になります。

また先手は金駒が集結しており玉頭戦に強いような配置です。

後手は歩切れなのと飛車を敵陣に下して8九の桂馬を取るのに手数がかかるので、その間に先手に手を作られるかもしれません。

ここまでの手順は後手が損をしたようです。

実戦は▲3五歩以下△7五飛▲3四歩△4五桂で、ソフトの評価値+87で互角。

この手順の△7五飛としたのもやや疑問だったようで、ソフトは△3五同歩▲3四歩△3六歩▲3三歩成△同金上で、ソフトの評価値-65で互角。

後手は桂馬を先に取られても後から桂馬が取れる形だったので、△7五飛では△3五同歩があったようです。

なお最初の局面図で△3三桂では△3五歩がありました。ソフトの評価値-429で後手有利。

この手の△3五歩は指摘されないとまず浮かばない手です。

先手の飛車の可動域が狭いので、△3五歩と突くことでさらに狭くなりそうです。

次の狙いは△3六歩なのは分かりますが、先手から歩を取る手あるのでその手の対応が気になります。

△3五歩に▲同歩なら△5一角▲3四歩△同金で、ソフトの評価値-439で後手有利。

この手順は△3四同金で飛車と金の交換になりそうなので後手が指せているようです。

△3五歩に▲同銀なら△5一角▲4六銀△3四金、ソフトの評価値-526で後手有利。

この手順は▲3五同銀には△5一角として次に△3三桂で飛車を取りにいく形で、▲4六銀はその受けですが△3四金で後手が指せているようです。

△3五歩に▲同飛なら△同角▲同銀△7五飛で、ソフトの評価値-591で後手有利。

この手順は▲3五同飛には△同角でさっぱりした形になり、△7五飛の局面は後手は歩切れが解消されて後手がいいようです。

なおソフトは△3五歩に対して▲2七銀を推奨していました。

△3五歩に▲2七銀なら△3六歩▲同銀△4六角▲同歩△3四銀▲1五歩で、ソフトの評価値-167で互角。

この手順は自分が最初に浮かんだ手で、後手は銀を取ったら△3四銀として飛車を取る狙いですが、先手も▲1五歩と1筋を攻める手でいい勝負のようです。

なおソフトは△3五歩に▲2七銀なら△9四歩▲2八玉△3六歩▲同銀△4二角▲7四歩△9三桂で、ソフトの評価値-315で後手有利。

この手順の△9四歩はぱっと見意味が分かりにくいのですが、将来先手が▲7四歩と突いて飛車の利きを通してくれば△9三桂と跳ねて8五の地点を抑えるという意味のようです。

先手も▲3五同歩と取りづらいので▲2八玉の手渡しですが、△3六歩~△4二角として次に△3四金で飛車を狙います。

先手は▲7四歩と伸ばしたときに狙いの△9三桂でやや後手が指せているようです。

改めて分かったのですがこの▲2五飛型は結構優秀な指し方のようで、最初は指されると驚きますが調べてみるといい勝負のようです。

振り飛車の▲2五飛型の受け方が参考になった1局でした。

桂馬のかげに自陣角を打つ

上図は、角換わりからの進展で△1五同歩とした局面。ソフトの評価値+127で互角。

この局面を後から調べて分かったのですが、先手は3歩損をしていました。

2歩損というもそれなりに歩が少ないという印象ですが、50手位しか進んでいないのに3歩損というのは滅多にない感じです。

最初の3筋の歩を突き捨てて1歩損で、2筋の歩を交換して▲3三歩と垂らしてその歩を取られて2歩損で、1筋の歩を突き捨てて3歩損という展開です。

普通3歩損もしていれば少し指しにくいのかと思うのですが、この局面は互角だったようです。

実戦は▲5三桂成だったのですが、以下変化手順で△同玉▲3四歩△5二玉▲3三歩成△同銀で、ソフトの評価値-205で互角。

この手順は▲5三桂成と5筋の歩を入手してから▲3四歩と打つ形です。

手の流れからいえば先手は駒を取る手があるので気持ちがいいです。

ただしこの手順には盲点があったようで、▲5三桂成には△同玉とする手がありました。

ぱっと見3段玉というのは少し危険な感じがするのですが、▲3四歩と打った手に△5二玉と引いています。

後手玉の位置が△4二玉~△5三玉~△5二玉というルートでおさまったのですが、この△5二玉型になるのが後手として価値が高かったようです。

後手玉が△4二玉の形だと、3三の銀と3一の飛車がいなければ▲3四桂という筋が生じます。

そのような意味で△5二玉と3筋から少し遠ざかる位置にすることで、先手からのあたりが弱くなるようです。

先手の理想としては将来▲4五桂と打った手が金駒の両取りになればいいのですが、5三の地点に駒がいないとこの筋になりません。

また先手は5筋に歩があるので▲5三歩のような叩きの歩が打てません。

互角の範疇とはいえ先手の評価値が下がったのはこのような理由かと思っています。

▲5三桂成では▲6七角がありました。ソフトの評価値+109で互角。

この手順は▲6七角と自陣角を打つ手です。

4五の桂馬は自分から捌くのでなく、相手に取らせるのも含みにしているようです。

攻めることを考えると桂馬を捌いて王手をするのが気持ちがいいのですが、それをぐっとこらえて力をためるようです。

この▲6七角は4五の桂馬のかげに隠れた手ですが、4五の桂馬がいなければ▲2三角成と角を捌く手があります。

2三の地点は後手にとって弱い形なので、▲2三角成の筋を避けるなら事前に受ける必要があります。

▲6七角に△4五桂なら▲同歩△3三銀▲4四歩△同歩▲2三角成で、ソフトの評価値+225で互角。

この手順は後手から桂馬の交換をしてきたのですが、▲4五同歩~▲4四歩で先手の角の利きが通るので▲2三角成が実現します

ただし、形勢は互角のようです。

▲6七角に△2一飛なら▲1五香△同香▲3四歩△4五桂▲同歩△5五銀▲5六歩で、ソフトの評価値+70で互角。

この手順の△2一飛は受け一方の手で指しにくいのですが、先手は香車を捨てて▲3四歩と打つ手がありました。

以下▲5六歩とすれば銀が取れる形で先手もまずまずのようです。

▲6七角に△5四歩なら▲5三桂成△同玉▲2三角成で、ソフトの評価値+132で互角。

この△5四歩は価値の高い手で、将来△5三銀と銀を引く含みがあります。

△5四歩に▲5三桂成は空成りの桂馬なので見えづらいのですが、▲2三角成を実現することができます。

ただし、形勢は互角のようです。

▲6七角に△3六歩なら▲3三桂成△同銀▲3六銀△5二玉▲2三角成△同金▲同飛成△1四角▲2六龍で、ソフトの評価値+243で互角。

この手順は△3六歩には▲3三桂成~▲3六銀とします。

△5二玉の早逃げに▲2三角成としますが、△同金~△1四角の受けでいい勝負のようです。

これらの手順を見ると▲6七角は結構有力だったようです。

桂馬のかげに自陣角を打つのが参考になった1局でした。

後手の3筋逆襲に対抗する指し方

上図は、角換わりからの進展で△3一飛とした局面。ソフトの評価値+41で互角。

後手の△2二金△3一飛△4二玉の駒組みはやや異形なので指しにくく、玉と飛車が接近しているので力のいる指し方です。

この指し方は事前に知ってないと指せないような駒組みですが、先手から見ると1歩損でいつでも△3六歩~△3七歩成の筋があるので攻める方にもプレッシャーがかかります。

特に3筋を突破されると後手に入玉を狙われるようなケースもあり、先手は攻めが途切れるような展開は避けたいです。

ここで先手の手番ですが、後手から次に△3六歩と伸ばしてくることもあるので次の手は重要です。

実戦は▲3三歩△同桂だったのですが、以下変化手順で▲6七角△4五桂▲同歩△3三銀▲4四歩△同歩▲2三角成△同金▲同飛成△3四角▲2六龍で、ソフトの評価値+345で先手有利。

この手順はとりあえず▲3三歩と相手の飛車の筋を一時的に止めた手で、相手の手を見て次に指し手を決めようと思っていました。

実戦は△同桂だったのですが、そこで変化手順で▲6七角と打つ手があったようです。

▲6七角は自陣角ですが、相手の2三の地点を遠くから睨んでおり意外とうるさい形のようです。

△4五桂には▲同歩として、以下▲4四歩~▲2三角成として狙いは分かりやすいようです。

ただし、▲3三歩には△8一飛と8筋に飛車を戻る手があったようで、後手はいいタイミングで△3三桂と歩を取る筋がありました。

△8一飛以下先手が戦いの争点を見つけることができるかどうかという形で、手詰まりになるこも知れません。

先手の▲3三歩というのは切り札みたいな手なので、少しタイミングを外すのはあったようです。

▲3三歩では2通りの手がありました。

1つは▲3三歩で▲4八金です。

▲4八金△3六歩▲3三歩で、ソフトの評価値+27で互角。

この▲4八金は1手ためる手で、3七の地点の補強です。

後手が△3六歩と伸ばしたときに▲3三歩と切り札の歩を使います。

後手が3六に歩を伸ばしたことで、将来▲3六銀と歩を取り返すことができそうなのが狙いです。

ただし、ここで後手の手番なので気になる手がいくつかあります。

▲3三歩に△同桂なら▲3六銀△3四歩▲3三桂成△同銀▲2五銀△6五歩▲4五桂△4四銀▲3三歩で、ソフトの評価値+533で先手有利。

この手順は△3三同桂なら▲3六銀と歩を補充できるのが大きいです。

後手は△3四歩の辛抱ですが▲3三桂成~▲2五銀と銀を攻めに活用するのが興味深いです。

△6五歩は攻め合いに出たのですがやや甘い手だったようで、▲4五桂~▲3三歩と攻めの拠点を作って先手が指せているようです。

▲3三歩に△3七歩成なら▲同金△4八角▲3八金△5七角成▲8八玉△4七馬▲同金△3八銀▲2八飛△4七銀成▲3四角△2四金▲同飛△同歩▲2三歩で、ソフトの評価値+255で互角。

この手順は△3七歩成~△4八角で金の裏から角を打つ手で、以下△5七角成~△4七馬~△3八銀で角と金銀の交換の2枚替えを目指す手です。

普通は2枚替えは2枚持っている方が駒得ですが、この場合は▲3四角と打つのが意外とうるさい手のようで△2四金には▲同飛~▲2三歩でどうかとい展開です。

もう1つは▲3三歩で▲2六飛です。

▲2六飛△3六歩▲同飛△同飛▲同銀△3九飛▲8八玉△3六飛成▲7一飛△6一銀▲9一飛成で、ソフトの評価値+184で互角。

この手順は▲2六飛に△3六歩と突くと▲同飛で飛車交換になる形ですが、これで先手も指せるとは驚きました。

飛車交換をして△3九飛と打つと王手銀取りになるのですが、▲8八玉と入城して△3六飛成に▲7一飛が意外とうるさいようです。

▲7一飛に△3八龍なら▲5一角で以下△5二玉なら▲6二角成△同玉▲6一金以下後手玉は詰みです。

よって▲7一飛に△6一銀と打って壁を作る受け方で、以下▲9一飛成で香車を取り返します。

駒割りは銀と香車の交換でやや先手が駒損ですが、4五に桂馬がいるので後手に逃げ道を塞いでいます。

以下△4六龍としても▲4七香で簡単に桂馬が取られませんので、先手は敵陣に角を打ってどうかという形です。

▲4八金でも▲2六飛でもそれなりにいい勝負のようで、このあたりは手が広かったです。

後手の3筋逆襲に対抗する指し方が参考になった1局でした。

後手の3筋逆用の手順

上図は、角換わりからの進展で△4四銀とした局面。ソフトの評価値-63で互角。

先手が3筋の歩を突き捨ててから▲4五桂と跳ねた手に△4四銀としました。

先手が▲4八銀▲5八金型の場合はこのような攻めがあるのですが、自分の場合は先手をもっても後手をもってもとりあえずこの形を目指すことが多いです。

3筋の歩の突き捨てから▲4五桂の筋が難しそうな場合は、▲4七銀として次の駒組みを目指す感じです。

実戦は▲4五桂に△4四銀と桂馬の頭に逃げた形で、△4四銀だと4五の桂馬が歩で狙われることがないので少しほっとするところはあります。

ただし、後手もしっかりした形なのでここからの攻め方はそれなりに大変です。

実戦は△4四銀以下▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2九飛△2二金▲4七銀△6二金で、ソフトの評価値+92で互角。

この△4四銀に2筋の歩を交換するのは自然で、▲2九飛に△2二金とするのがこの形独特の受け方です。

将棋の本で読んだことはあるのですが、実戦で指されたのは初めてでした。

△2二金は1筋の守りを強化するのと同時に、△6二金~△3一飛として将来△3六歩と3筋の歩を伸ばす狙いがあります。

先手は4五に桂馬がいるので簡単に3筋を突破するということにはなりませんが、先手としては1歩損で3筋を逆用される可能性がありますのでプレッシャーがかかります。

実戦的にはこれも互角ですが、後手の3筋からの逆用に先手がどのように対応するかは調べておく必要がありそうです。

なお、最初の局面図で▲2四歩では▲1五歩もありました。

▲1五歩△同歩▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2九飛で、ソフトの評価値-66で互角。

この手順の興味深いのは2筋を突く前に1筋の歩を突き捨てることです。

2筋を交換して1歩をもってから、1筋に手をつけるというのが自然な流れかと思っていました。

それをあえて逆にするのですが、ここからの展開が気になります。

▲2四歩に△2二金なら▲4七銀△6二金で、ソフトの評価値-12で互角。

この手順は1筋の突き捨て以外は真ん中の局面図と同じなので、△6二金以降の展開を調べておく必要がありそうで、自分は1筋の歩の突き捨ての有無の違いは分かっていません。

▲2九飛に△6二金なら▲3四角△4一角▲2四歩△同歩▲1五香△同香▲1二角成△2三金▲2一馬△1八香成▲2七飛で、ソフトの評価値+290で互角。

この手順は△6二金を先にすると▲3四角がありました。

この▲3四角もこの戦型だとよく出る手で、△2四角と受ければ▲2五歩△1三角▲1五香があります。

これは△4二玉型の場合に成功する攻め方で、後手が△5二玉型だと△2四角に▲2五歩は△4二角と引く手が生じます。

よって▲3四角には△4一角と2三の地点を受けたのですが、▲2四歩~▲1五香~▲1二角成がよくある攻め筋です。

素早く▲1五香と捨てることができるのが先に▲1五歩と突き捨てた効果のようで、香車を先に損をしますが敵陣に馬を作った形は▲2一馬と駒を取り返すことができるのでまずまずです。

そのような攻めを受けるために早い段階で△2二金としておけば、1二に角を成る筋が生じません。

そのような意味で後手が3筋を逆用しようとする指し方なら、先に△2二金として以下△6二金~△3一飛を目指すようです。

今回の対局でこのことが少しだけ理解できました。

後手の3筋の逆用手順が参考になった1局でした。

自陣に手を戻して手厚く指す

上図は、先後逆で相居飛車で先手雁木からの進展で▲2八飛と引いた局面。ソフトの評価値-501で後手有利。

前回▲2八飛に△8六歩とする変化を調べました。https://shogiamateur.com/?p=68928&preview=true

今回は▲2八飛に△3四銀とする変化です。

△3四銀と歩を取る手は、相手の攻めの拠点の歩を払うことで自玉の3三のルートを作る手です。

自分はこのような地味な手がなかなか指せなく、つい攻めることばかり考えているので後から相手に反撃を食らったときに3四の歩がじわっと効いてきます。

そのような意味で△3四銀は有力だったのですが、▲2四飛に対する受けも考えていないといけないです。

△3四銀に▲2四飛なら△2三金▲2八飛△2六歩で、ソフトの評価値-328で後手有利。

この手順は△2三金と2三の地点は金で受けるようです。

普通の受け方は▲2四飛に△2三銀▲2八飛△2四歩と銀冠で受けるのですが▲5五歩で、ソフトの評価値-82で互角。

この手順は後手がきれいな形で△2三銀~△2四歩で受けると、▲5五歩とされるのが価値の高い手のようです。

後手の角の利きがとまることで角の活用が少し難しくなるようです。

△2三金と金を3段目に受けるのは△3四銀とセットみたいな手で、よくある受けの形です。

▲2八飛と逃げたときに△2四歩でなく、△2六歩と4四の角の利きで相手の飛車の利きを止めるが何気にうまいです。

4四の角がいなければ△2四歩という受けですが、4四に角がいるので△2六歩が可能になります。

△2六歩と受けた形は先手が4八の金のままだと、後手の持ち駒に銀が入ると△2七銀で相手の飛車が取れます。

7筋で銀の攻めが見込まられるので、先手にすればプレッシャーになるようです。

なお△3四銀には▲5五歩がソフトの推奨手でした。

△3四銀に▲5五歩△7六銀▲同銀△同飛で、ソフトの評価値-380で後手有利。

この手順の▲5五歩は後手の角の利きを止めると同時に、将来▲5四歩と突いて後手玉のコビンを攻める味があり後手としても嫌な歩です。

▲5五歩にはシンプルに△7六銀から銀を捌く手がありました。

銀交換をして次は△3九銀の割打ちの銀を打つのが狙いですので、先手はそれを避ける手を選びます。

△7六同飛に▲5七金なら△3七銀▲同桂△同歩成▲同銀△4五桂▲4六銀△5七桂成▲同銀△7七飛成▲同桂△3七角▲4八飛△2六角上で、ソフトの評価値-840で後手優勢。

この手順はややうまくいきすぎですが、▲5七金として次に▲6七金寄と形よく受ける手です。

△3七銀は相手の遊んでいる桂馬を活用させるのでややいも筋みたいな手ですが、銀と桂馬の交換から△4五桂がありました。

△4五桂に▲4六銀は桂馬に銀で受ける手ですが、△5七桂成~△7七飛成~△3七角の王手飛車がありました。

以下△2六角上と角を2枚活用する形で後手が指せているようです。

△7六同飛に▲5八金なら△3五銀打で、ソフトの評価値-349で後手有利。

△3五銀打に▲5七銀打なら△3三桂▲3五銀△同銀▲4六銀打△3七歩成▲同銀△4五桂で、ソフトの評価値-860で後手優勢。

この手順は▲5七銀打として△4六銀なら▲同銀△3五銀打▲5七銀打で千日手狙いの受けですが、△3三桂と活用する筋がありました。

途中の△3七歩成と成り捨てるのが軽手で、▲同銀△4五桂で銀の両取りで後手が指せているようです。

△3五銀打に▲同銀なら△同銀で、ソフトの評価値-690で後手有利。

この手順は△3五同銀の形が3筋が手厚く、△5五角の活用もあるので後手が指せているようです。

△3五銀打に▲6七銀なら△7四飛▲6九玉△4六銀▲同歩△3七歩成▲同桂△3六歩▲4五桂△3七歩成▲2四飛△2三金▲2九飛△2八歩▲4九飛△3五角で、ソフトの評価値-526で後手有利。

この手順は後手は△4六銀~△3七歩成~△3六歩と3筋を手厚くする指し方で、と金を作って後手が指せているようです。

自陣に手を戻して手厚く指すのが参考になった1局でした。

歩を使った軽い攻めで手を繋げる

上図は、先後逆で相居飛車で先手雁木からの進展で▲2八飛と引いた局面。ソフトの評価値-501で後手有利。

後手が△2四歩と飛車取りに打った手に▲2八飛と引いた形です。

先手の▲2八飛は将来△3九銀のような割打ちの銀があるので▲2七飛と引く方が後手としては攻め方が難しかったかもしれません。

ただし、▲2七飛の3段飛車は横の受けが利かないので指しにくい手ではあります。

実戦は▲2八飛に△7六銀としたのですが、以下▲同銀△同飛に変化手順で▲5七金で、ソフトの評価値-188で互角。

この手順は△7六銀から銀交換をして銀を捌く手で次に△3九銀の割打ちの銀を狙った手ですが、▲5七金として割打ちを消してかつ飛車の横利きと通すと▲2八飛と引いた形が活かされています。

一般的に攻めの銀が捌ければ攻めている方がいいとされますが、それもケースによって違うようで本局の変化手順みたいに先手が受けやすくなると話しが全く違ってきます。

そのあたりも自分は勘違いしやすく、銀交換をしてももう少し先のことまで考えておかないと有利だった局面が互角になるのでもったいないです。

局後の検討で△7六銀で△6六銀もあったかと思ったのですが、これもよくなかったようです。

▲2八飛△6六銀▲同銀△同角▲6一銀で、ソフトの評価値-241で互角。

この手順の△6六銀では▲同銀△同角に▲同角なら△7八飛成が狙いです。

ただし、△6六同角に▲6一銀の割打ちの銀がありました。

割打ちの銀で金が盤上からなくなるのは痛いです。

そのような意味で7五の銀を捌くのは意外と簡単ではなさそうですが、歩を使った攻め方がありました。

△7六銀では△8六歩がありました。

△8六歩▲同歩△8八歩で、ソフトの評価値-418で後手有利。

この手順は8筋の歩を突き捨ててから△8八歩と打つ手です。

ぱっと見は狙いが分かりにくいので意味を考える必要があります。

△8八歩に▲同角なら△6六銀で、▲同銀なら△7八飛成があります。

また△6六銀に▲同角なら△同角▲同銀△7八飛成があります。

この手順より分かることは、△8八歩に▲同角は間接的に7八の地点まで飛車の利きが通るので△7八飛成とぼろっと金を取る筋が生じます。

最初の局面図からの8筋に手をいれずに△6六銀は、▲同銀△同角に手抜きをして▲6一銀と打てるのが大きな違いです。

△8八歩に▲同金なら△6六銀で、▲同角なら△7九飛成があります。

△8八歩に▲同金△6六銀に▲同銀なら△7六歩▲6一銀△7七歩成▲7二銀不成△3九角▲3八飛△4八角成▲同飛△6六角で、ソフトの評価値-1196で後手優勢。

この手順はややうまくいきすぎですが、△8八歩▲同金△6六銀▲同銀なら△7六歩が盲点で、角が逃げると△6六角が生じます。

△7六歩と打てるのは△8八歩に▲同金とさせたことで▲8八角と引くスペースを消しているようです。

なおソフトは△8八歩▲同金△6六銀▲同銀△7六歩▲5五銀左△7七歩成▲同金で、ソフトの評価値-437で後手有利。

この手順は角と銀の交換で後手が駒得になります。

ただし、将来▲6一銀の割打ちの銀が生じる可能性がありますので、それは承知の上で指す必要があるようです。

なお最初の局面図で△8六歩の他に△3四銀も有力だったので、また別の機会に調べてみます。

歩を使った軽い攻めで手を繋げるのが参考になった1局でした。